第6話 : 崩壊の始まり<後編>




目次

5:胡蝶の集落と予知夢 6:現世と夢幻の境界
7:イースロ砦炎上



5:胡蝶の集落と予知夢


GM:じゃ、<後編>いきましょか。

ティアル:ま、待って!メルキシュの里で武器買わせて!

GM:この里、そんな大した物売ってへんで?

ティアル:そこまで大したものじゃないはず…ファルシオンください。

GM:160Gですね。

ティアル:な、何とか払えた…。(汗)

シルヴィーノ:前編から数日経ったから、HPとMP回復してていいよな?

GM:あぁ、いいよ。はい、じゃあそんなこんなで、その白鳥の変な能力で行きました、と。で、着きました。ただレスフェーンの民はちょっと特殊でして…集落はあるにはあるんですが、大半の人は寝てます。

シルヴィーノ:まぁ、夢の中が本分だからな…。

ナリア:ユサユサしてみる。

GM:起きへんなぁ。まぁ、寝てる人を守るために、起きてる人もいるよ。

シルヴィーノ:じゃ、起きてる人に話しかけようか。

胡蝶の民(GM):「おぉ、よくぞこんな隠れ里まで……何しに来はったん?」

ティアル:何で皆最後は関西弁なの。(笑)

ナリア:「白鳥の導きで来たんです」

ティアル:「メルキシュと白鳥の導き」

GM:はぁ…で、何しに来たん?

シルヴィーノ:方法じゃなくて、目的を答えろ、と。(笑)「あ〜、とある問題でメルキシュ様にお伺いしたら、レスフェーン様のお力を借りるように、というお話を頂きまして」

GM:あ、ちなみにここはワイアーナとイスカリアの境目くらいな。

シルヴィーノ:またイスカリアか…。「ま、そういうわけで…会わせてください、レスフェーン様に」

胡蝶の民(GM):「それはできぬ!」

シルヴィーノ:「何で?」

胡蝶の民(GM):「だって…会えへんもん」

シルヴィーノ:「何で?」(笑)

胡蝶の民(GM):「夢の世界には誰も行けんのだ!」

シルヴィーノ:「…何かこう、怪しげな香とか焚いてスリップしたらいけるんちゃうん?」(笑)

胡蝶の民(GM):「……まぁ、行けるんやけどね」

シルヴィーノ:「なら、いいじゃねぇかよぉ〜!ケチケチしてねぇでさぁ〜」(笑)

胡蝶の民(GM):「いや、そう言われましてもね?!そもそも人間界にはいらっしゃらないんでね?!」(汗)

ティアル:「じゃあどうやったらお会いできますのん?」

胡蝶の民(GM):「ビーストマスターになってください」

ティアル:「………えぇ?」

胡蝶の民(GM):「レスフェーンのビーストマスターになるか…」

ティアル:いや、今こうやって生まれてしまってんねんから…。

GM:じゃあ一回死んだらいいねん。(笑)

シルヴィーノ:いや、まだ周期が生きてるから、生まれ変わっても今のままや。(笑)

ティアル:ほんまや。(笑)

シルヴィーノ:また引きこもりからスタートの人生か……いきなり鬱展開が待ち受けてる。(汗)

ナリア:夢の世界に入ったらいいんやろ?じゃ、おやすみ〜。Zzz。(寝た)

ティアル:寝た。(笑)どうしたら会えんね〜ん!!

シルヴィーノ:………もう、殺せばいいんじゃね?

ティアル:………え?(汗)

シルヴィーノ:レミィ……実に残念だ…。

ティアル:こらぁぁー!!(怒)

胡蝶の民(GM):「もしくは…Lv9相当の胡蝶のビーストマスターに会えれば、夢の中に入れます」

シルヴィーノ:「はぁ…で、どこにいるんだ、Lv9は?」

GM:族長クラスや!(笑)

ナリア:(起きた)じゃあ族長に会いに行けばいいやん。

胡蝶の民(GM):「そんな…どこの馬の骨とも知れぬそなた達を…」

ティアル:「神獣の導きなんやぁ〜!」

GM:この世界には、混沌界と人間界の境目があるみたい。そっから入ってみたら?帰ってこれるかは知らんけど…ぷぷっ……って言いはる。

ティアル:ぷぷって…。(汗)

シルヴィーノ:「では、そこまでの道案内を頼もうか」

胡蝶の民(GM):「いや、どこにあるのか分かりません」

ティアル:「……じゃあ、どうやったら行けるの?」

GM:さぁ?もっとよく考えてみてください。

ナリア:つまり、また白鳥に…。

セシル:またカーナビや。(笑)

シルヴィーノ:(天を仰いで)「フォルティノ様…どうやったら行けるんでしょうか…?」

フォルティノ(GM):『…それ、ウチの担当とはちゃいますんで…』(笑)

シルヴィーノ:「あ、そうでしたか。では、どの窓口に行けば宜しいでしょうか?」(笑)

フォルティノ(GM):『レスフェーンさん担当なので…9番窓口でお願いします』(笑)

シルヴィーノ:「あ、分かりました〜」(笑)

ティアル:どうせ行ったらまた『ウチじゃない』って、たらい回しにされんねんて。(笑)

シルヴィーノ:なんてお役所な神々。(笑)

GM:ま、とりあえず穴探して。

シルヴィーノ:穴、ねぇ…。あ、俺はここに来るまでの数日間、色々とディアリスと話し合って、今は縄も解いて一緒にいるから。

GM:はいはい。じゃあそうこうしてる内に……どうすんねん。とりあえず、ここに来ても無駄や。

シルヴィーノ:どうするって言われても…その境界への入り口探すしかないわな。

ティアル:そやね。

セシル:…何の境目?

シルヴィーノ:分かりやすく言えば……現と夢の世界の境。

GM:…まぁ、さすがに何も無しは可哀想か。じゃあ、蝶々探して。

シルヴィーノ:蝶々、白い蝶。ナイトパピヨンやな。

セシル:昆虫採集というわけか!

GM:そういうことやな。

ナリア:じゃあナイトパピヨンのいる所まで白鳥さんに連れてってもらう。

GM:常に移動してるから、どことも言えんからなぁ…。

セシル:それは一匹しかおらんの?

GM:いや、群れでいっぱいおる。(ルールブックを見て)30cmくらいの大きさやって…うわ、探すの大変やな、これ。(苦笑)

ナリア:いや、逆にそんなデッカイ蝶々が群れてたら、むしろ分かりやすいと思うけど?

セシル:デッカイ蝶々…気持ち悪いなぁ…。(汗)

GM:…あ、夜になったら光んねんて。

シルヴィーノ:なんだ、じゃあ夜を待とうぜ。

ティアル:そうやね、夜に探そう。

セシル:じゃ、夜まで待とう。

GM:はい、夜になりました。「幸運」×2+10%でいいよ。

セシル:あ、虫取り網買っとく。(笑)(コロコロ)あ、84は失敗や。

シルヴィーノ:(コロコロ)俺もダメだった。

ナリア:(コロコロ)無理〜。

ティアル:(コロコロ)なんとか30で成功した。

GM:あぁ、一人成功したらいいよ。はい、じゃあ上手いこと蝶々に会えました。ラッキーやねぇ、なかなか会えへんねんけどなぁ。

シルヴィーノ:………(ボソッと)見つけてしまったか…。

ティアル:(気づかず)さぁ、捕まえるぞー!

GM:はい、捕まえました。すると……さっき失敗した3人(セシル、シルヴィーノ、ナリア)は瞬間、夢を見ました。

ティアル:失敗したら見るのか…。

シルヴィーノ:どんな夢?

GM:遠くの方で村が燃える夢やな。「知覚」技能振ってみてください。

シルヴィーノ:(コロコロ)ここで出るか、クリティカル。

セシル:(コロコロ)ん、成功。

ナリア:(コロコロ)あ、失敗や…。

GM:じゃあ一人だけ分からんかったけど、二人は…どうやら燃えてる村は、イースロの村のようって分かるわ。

ティアル:イースロ…?メルキシュのとこ?

シルヴィーノ:違う、ターニルがいる銀狼の民の村。

GM:そうそう。で、特に見えた二人は、ターニルの側近のリオルが敵の剣で突き刺されるところを見た。

セシル:な、何と!!ど、どういうことだ、これは!!

ティアル:どう、と言われても…。

セシル:私の行った所は、また戦火に巻かれるということか!(汗)

シルヴィーノ:例外は認められなかったな。(苦笑)しかしクリティカルだと…相当鮮明に見てしまったな。

GM:そうやな、トラウマもんや。(笑)

シルヴィーノ:いやぁ、トラウマにはならんさ。「ふぅ…あの女、死にやがったか…」程度。

GM:ヒドイ。(汗)まぁそこで覚醒したわ。

ティアル:僕は蝶々捕まえてた?

GM:そうやな。

ティアル:じゃあ境目まで案内してもらおっか。

GM:でも、村が燃えてんで?気にならないのかい?

セシル:帰ろうか…たとえ一人ででも…。

ティアル:でも、ここまで来て?

GM:行こうと思えば、一週間くらいで行ける距離ではある。

セシル:う〜ん…。

ティアル:一週間やったら、行ったらすべて終わってるやろ。

GM:いや、あくまで夢やからな?

セシル:予知夢的なものかもしれんってことか…。

ティアル:じゃあ、ここの村人にそういう噂が無いか確かめれば…。

シルヴィーノ:(唐突に)よし、二手に分かれよう。俺とディアリスがレミィを預かってここに残るよ。

他全員:(爆笑)

GM:な、何という裏切りフラグ!!(笑)

ティアル:何を言っているのか分かりません!(笑)パーティ分断って一番危ないねんけどなぁ…。

GM:どっち行ってもいいねんで?

セシル:私としては戻りたい…。

ナリア:詳しいのは何も見てないから、蝶々に付いていく。

ティアル:…パーティ分断?

セシル:………まぁ、行っても何も無いかもしれんし…。こっちをさっさと終わらせて、さっさと帰ればいいってことやろ。というわけで、蝶々に行こう。

シルヴィーノ:じゃ、とりあえず全員蝶々だな。

GM:はいはい。(蝶々に行ったか…)



6:現世と夢幻の境界


GM:じゃあ蝶々についていくと、夢幻の世界への穴が見つかりました。

シルヴィーノ:さぁティアル、お先にどうぞ。…って言いながら、レミィの手を引きながら後ろに…。

ティアル:レミィの手を繋ぎながらドボ〜ン!と入るわ!

セシル:じゃあ入ろうか。

GM:あ、じゃあ他の皆が入ったのを見計らって、ディアリスが話しかけよか。

ディアリス(GM):「お前…どっちなんだ?どっちの味方なんだ?」

シルヴィーノ:「正直…凄く揺れている」

ディアリス(GM):「あいつは混沌なんだ…フォルティノの従者なら、分かるだろう!」

シルヴィーノ:「俺も監視者の立場としては、非常に悩ましいところではある…」

ディアリス(GM):「そうだ…フォルティノの使命を思い出すんだ!……悪・即・斬!」

シルヴィーノ:「そんなんだったか?!」(笑)

ティアル:何か違う。(笑)

GM:じゃあ悪・即・チクる。(笑)

シルヴィーノ:「アイツには俺も、彼岸を覗かされたからな…よく分かった。あの力は非常に危険だ」

ディアリス(GM):「今ならまだ間に合う…!あの穴に入ったら最後、もう帰ってこれないかもしれないんだぞ?!」

シルヴィーノ:「…逆にそれなら…この穴の中で一緒に封じてしまう、というのも手じゃないだろうか…。いざとなれば、内側からこの穴を塞げば…」

ディアリス(GM):「…そうか、なるほど…混沌世界に閉じ込める、というのも一つの手か…。それもまた、一つの大事な使命だな…」

シルヴィーノ:「とりあえず、ここは入るだけ入ってもう少しだけ、成り行きを見守ろう…。もし、それでも駄目ならば、その時は……俺達の手で…」

ディアリス(GM):「なるほど、そうだな……ふふふふふ…」

シルヴィーノ:「くくくくくく…」

ティアル:(ニュッと出てきて)「早よ来いやぁー!」ズリ〜!

シルヴィーノ:引きずり込まれた…。(汗)

GM:はい、ということで全員中に入りました。中入ると、上とも下とも右とも左とも分からない空間が、たゆたいます。前にいたと思ったら後ろにいるし、後ろかと思えば右にいる…そういう空間。頭がクルクルパーになってしまいそうです。ってことで、「知覚」振って。失敗したらパーになるから。

PC4人:(コロコロ)セーフ!!(成功!!)

GM:はいはい、じゃあ全員何とか正気を保ったまま泳ぐことができます。

ティアル:ディアリスは?これでパーになったら笑う。

GM:あぁ、やっとこか。(コロコロ)ん…え〜、どこに行く?

ティアル:レスフェーンの所……って、結果は?(笑)

GM:それは秘密。レスフェーンの所って言われても…そんなん、蝶々が連れてってくれるとは限らない。

ティアル:行く!って強く念じてんねん。

GM:(お?)ティアルは念じんねんな?はいはい…他の3人は?

ナリア:それに引っ付いていく。

シルヴィーノ:う…うぷっ…この空間に酔ってきた…。(笑)

ティアル:は、吐くなよ?吐くなよ?(汗)

セシル:うぅっ…昨日飲んだ酒が…気持ち悪い…。(汗)

GM:言うたら採用やで。(笑)酔ったのが二人、探すのが二人……ディアリスは誰が捕まえとくん?

シルヴィーノ:あぁ、はいはい。(挙手)

GM:酔った奴が…イマイチ信用ならんけど。(笑)パピヨン持ってるのは?

ティアル:僕が糸に繋いだ凧状態で。(挙手)あとレミィもやな。

シルヴィーノ:…両手が塞がったな?(ニヤリ)

GM:…はいはい、じゃあティアルとナリアの二人はどっかに行っててください。

ティアル:フラ〜っと。


<セシル&シルヴィーノ(&ディアリス)>

GM:で、セシルとシルヴィーノ(+ディアリス)は、気づけば目の前に巨大な蝶々が……いや、この場合はもう蝶々じゃないなぁ?

シルヴィーノ:半人半獣状態かな。

GM:うん、そうやな。男とも女とも取れない姿で。

シルヴィーノ:何か仮面みたいなん付けてる姿やったな。

GM:そうそう。特に今は精神状態の神様やから、めちゃめちゃ強いです。

レスフェーン(GM):『汝らは何をしに来たのじゃ…こんな所まで…』

GM:っていうか、よくよく考えたらアンタら神様に会いまくりやなぁ。(笑)

ティアル:実は凄いねんで?(笑)メルキシュに会って〜。

セシル:フェネスも出てきて…。

ナリア:ウルスも喋った。

GM:で、酔っ払い組は何て答えるん?

シルヴィーノ:酔っ払い……どっちかというと、乗り物酔いに近いけどな。(笑)

セシル:酔っ払いはこっち。(笑)

ティアル:……あれ?酔っ払い組が会えたん?

GM:うん、そうやで。パピヨンに引っ張られてる方が会えない。

シルヴィーノ:「えっと……うっぷ…」

ティアル:嫌すぎる。(笑)

シルヴィーノ:「で、ですねぇ……あの〜、あっちの男が連れていった小娘が一人おりまして…ちょっと、ヤバいんですよ。少し診てやってください…。いや、診るというか……あの子の中に眠っている力を封じたい……まぁ、表向きは…なんで、彼女の精神世界に入りたいわけですよ」

レスフェーン(GM):『ふむふむ、なるほど…』

シルヴィーノ:「それで、メルキシュ様にお伺いをたてたところ、レスフェーン様にお願いしなさい、と言われたわけです……オロロロロ〜…」

ティアル:とうとう吐いたぁー!(笑)

レスフェーン(GM):『ふむ、それは簡単なことじゃ。だが……中に入った後は、大丈夫なのか?』

シルヴィーノ:「さぁ〜、そう言われましても…」

セシル:「やってみないことには、ねぇ?」

GM:言うてもレミィの中にいるのは神様やで?

シルヴィーノ:まぁ、それこそ…神のみぞ知る、といたところで。(笑)

セシル:え、神様なん?

GM:え〜っと…名前はないけど…。

シルヴィーノ:言うなれば…裏レミィ。

レスフェーン(GM):『とにかく、入るだけならば簡単じゃ。ここまで来たということは、それほどの意思があるということだろうしな』

GM:ってことで、ベルを渡されるわ。これを鳴らして音を聞いたら、中に入れんねん。

セシル:え、それはどこでも?

GM:どこでも……って、精神の中やで?(笑)

セシル:あぁ、部屋とかじゃないんや。(笑)

GM:何する気?!(笑)

セシル:じゃあ、貰うとして……え、もう帰っていいの?

レスフェーン(GM):『では、サヨ〜ナラ〜……』

シルヴィーノ:どっか行っちゃった…。


<ティアル(&レミリア)&ナリア>

GM:さぁ!そこで、会えなかった二人や。会えんかった二人は結局、目が覚めました。穴の出口ですね。横で二人…じゃない、ディアリス入れて3人が昏睡状態です。

ティアル:おや、どうしよ。とりあえず、頬っぺたをパーン!パーン!パーン!ってする。

GM:返事はない。

ナリア:ちょっとお酒貰ってくる〜。

ティアル:気つけ?!…確かにそれでセシルは起きる気がする。(笑)

GM:気づけばパピヨンはもうどっかに行ってんで。

ナリア:持ってきたお酒をセシルの口にドバドバドバ〜!って流し込む。

GM:返事はない、ただのデクノボーのようだ。

セシル:馬鹿な!そんなはずはない!…きっと、意識はなくても酒だけはキチッと飲んでる。

全員:(爆笑)

ティアル:じゃあ担いで村に連れて帰ろう。連れて帰って、これがどういう状態か聞いてみよう。

胡蝶の民(GM):「…これはどうやら、レスフェーン様と御対面しているようですね」

ティアル:「おぉ〜…」

胡蝶の民(GM):「こうなってしまっては、もう起こす手段はありません…」

ティアル:「待つしかない、ということですか?」

胡蝶の民(GM):「待つしかない、ということです」

ティアル:じゃ、待とう。

GM:……え、この村で?ここで待たれても迷惑やねんけど!一応ここ、隠れ里ですからねー?!(笑)

セシル:めっちゃ厄介払いされてる。(笑)

ティアル:じゃ、村の外にキャンプ張ってもいい?

GM:え、あくまでこの村近辺なん?

ティアル:近辺で。

GM:……じゃあそこでレミィがこう言おう。

レミリア(GM):「お兄ちゃん、私…イースラの村が気になるよ。だって、あんな夢見たんでしょ?」

ティアル:え、僕見てへん。

セシル:見てた人誰?はい。(昏睡中)

シルヴィーノ:はい。(昏睡中)

全員:(爆笑)

GM:まぁ、一応ナリアも見たっちゃあ見たけど…。

ナリア:どこの村かまでは分からない。(笑)

GM:…そういやそもそも、アンタあの村行ってへんから分からんやん。だから失敗してん。(笑)

シルヴィーノ:そういや、そうだったな。(笑)

GM:まぁとにかく、レミィは「気になるから行きたい」って言ってんねんけど。

ティアル:「レミィがそう言うなら…でも、そうなるとどうしよう、コイツら…」

ナリア:「置いていこ」

ティアル:「置いていこか」…じゃ、『早く来てね』って書置きだけ残していくわ。

GM:はいはい、置いて行きました。じゃあ、えっちらおっちら3人で行きました。

ナリア:あ、いや、ここに残ってこの人ら見ておく。

ティアル:…じゃあレミィと二人?死亡フラグや…。(汗)

GM:ナリアは残った、と……。(汗)



7:イースロ砦炎上


GM:じゃあ二人は一週間かけてイースロの村に着きました。……ほんまに死亡フラグがバンバン立ってきてる。(汗)

ティアル:しゃーない…。(汗)

GM:幸い、まだ村は無事です。大丈夫です。

ティアル:じゃ、報告だけしよか。えっと、ターニルに。

ターニル(GM):「おぉ、久々じゃないか!」

ティアル:「何か知らんけど、不吉な夢を見た!らしい!」

ターニル(GM):「何を不吉なことを言っているんだ。がっはっはっ!」

ティアル:「それが、レスフェーンの近くで見たから余計に…」

ターニル(GM):「所詮、夢だよ夢!見ろ、この銀狼の兵士達を!」

GM:って言って、何千人もいんねんけど…。

ティアル:多過ぎやろ!(笑)「でも、一応注意だけはしておいてくれ」

ターニル(GM):「まぁ何、この要塞を突破できるのはそれこそ、神くらいだ。がっはっはっー!」

ティアル:「いや、バルバスがワープとかするんですけど…」(汗)

GM:まぁ、何やかんやでそのまま一週間くらいが無事に過ぎました。特に音沙汰も連絡もありません。

シルヴィーノ:…え、つまり俺らは寝っぱなし?

GM:寝っぱなし。

セシル:ど、どんだけ寝なアカンねん。(汗)

ティアル:…下の世話は?(笑)

GM:必要ない、身陳代謝止まってるから。

シルヴィーノ:そういや、そうだったな。食事もいらない。

ティアル:要は仮死状態か。

セシル:…まぁ酒は飲んでんねんけどな…。

ティアル:アルコールだけは吸収するんや!(笑)

シルヴィーノ:目覚めた時、凄い水っ腹になってそうや。出てかんし。(笑)

GM:パンパンになってるやろなぁ。(笑)すげぇ…どこに消えてくんやろ…。

セシル:点滴も全てアルコールやねん。

シルヴィーノ:血管にアルコール入れたら死ぬからぁー!(笑)

GM:まぁそうやって今日も今日とてティアルとレミリアがノンビリ過ごしていると…。

ティアル:ノンビリ…警戒はしてんで。

GM:あぁ、協力はしてんねんな。夜になって、二人に宛がわれた部屋に帰ってきました。

レミリア(GM):「今日も…何事もなかったね」

ティアル:「無かったねぇ」

レミリア(GM):「…あの二人、何してるんだろ」

ティアル:「ほんま、何してるんやろねぇ……早く来ぉへんかな〜」

居残りナリア:ダバダバダバダバ〜♪(酒を注いでいる)

昏睡セシル:…ゴクゴクゴクゴクッ…。(飲んでいく)

ティアル:何してんねん…それならこっち来てくれよ…。(汗)

レミリア(GM):「ディアリスさんも…大丈夫かしら」

ティアル:「あぁ、そういやいたね。忘れてた。まぁ大丈夫な気はするけど〜」

GM:……で、マジな話、ナリアはどっちにいるん?

ナリア:え、(酒を)ダバダバしてる。

シルヴィーノ:レスフェーンの村か…。

GM:………。(汗)さ、さぁ!じゃあレミリアが用意してくれてたシチューを二人が食べていると……。雷が落ちてきた!ド〜〜ン!!しかも一発、二発じゃない!何百、何千という雷が降るように落ちてきてる!


最初は強い閃光が、夜空を真昼のように照らした。
だが次の瞬間、大地を響かせるほどの振動と共に閃光が地に突き立つ!
その数は、すでに数えれるものではない…空を埋め尽くす程の雷光が、まるで意思があるかのように建造物を、人を襲い、降りかかってきている。
崩れ落ちる建造物の音、混乱に陥った人々の悲鳴と怒声……それはいかに心身を鍛え上げた銀狼の戦士達でさえ、逃げ惑わせることしかできないものだった…。

いくつかの崩れた建材から、すでに火の手が上がり始めているようだ。
朦々と上がる黒煙と、熱く照らす炎、そして天を輝かせる雷光……。
それらがこの地を支配していることを、この砦における現状を克明に物語っている。

ティアル:きゃー!!(汗)

GM:辺りは阿鼻叫喚です!とりあえず外に出る?

ティアル:出るわ。

GM:じゃあ「運」判定してみて。「運」以下が出たら雷当たって死亡する。

シルヴィーノ:逆に成功して当たったら凄い確率なんや。(笑)

ティアル:(コロコロ)91、大丈夫。

ナリア:……本当の死亡フラグやん。(笑)

シルヴィーノ:当たってしまったな。(笑)

GM:さぁ、辺り一面は阿鼻叫喚の地獄絵図です!

ティアル:ターニル達は無事なのかな?

GM:槍のように降ってくるという表現がまさに正しいように、雷が落ちてくる。

ティアル:「な、何じゃこりゃー!!!?」

GM:で、ターニルとリオルが慌ててやってくる。

ターニル(GM):「大丈夫か!?」

ティアル:「こっちは大丈夫だ!それより、これは何だ?!」

ターニル(GM):「…どうやら、奴の力らしい…」

ティアル:「奴って、誰?」

ターニル(GM):「…バルバス!」

ティアル:「バルバスか…!」

ターニル(GM):「どうやら奴が本気になったようだ…。もうこれは人間の戦じゃねぇ!!」

ティアル:「いや、まったくです」

ターニル(GM):「どうしようもねぇ…俺らは虫けらのように殺されるのか…!」

ティアル:「とりあえず、ここは逃げるんだ!逃げて、再起を図るんだ!!」

ターニル(GM):「いや!そうはいかない!俺は若長だ!」

ティアル:「そ、そんなことを言ってる場合じゃ…!」

銀狼兵(シル):(駆け寄るように)「た、ターニル様!!これは一体…!!!」

ターニル(GM):「にっ、逃げるんだ!そこは…!!」

銀狼兵(シル):チュド〜ン!「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」

ターニル(GM):「あ、あぁぁぁ!!!」

ティアル:何て負けプレイ。(笑)

GM:さ、そこで急にパッと雷が止まりました。

ティアル:お?

ターニル(GM):「…!!さぁ、今のうちにお前達だけでも逃げるんだ!!早くしないと、今度は奴らが来る!!」

GM:とか言ってたら、今度は何万という兵士がやってきました。

ティアル:「えぇから、早くお前も来んかい!!」

GM:シュン!シュン!シュン!シュン!

シルヴィーノ:〔リープ〕か…しかも奴ら、いつも敢えて背後に飛んでくるんだよなぁ…。

ターニル(GM):「ここは俺達に任せていくんだ!!」

GM:って言いながら、カキーン!カキーン!って斬り合いを始めたわ。

ティアル:え〜、何とか引きずってこれへんのかぁ?

GM:無理やな。っていうか、戦おか。

ティアル:むしろ逃げたい……ターニルどうしよ…。

GM:戦ってるよ、もちろんリオルも。

ティアル:助けたいのに…。

GM:じゃ、サーベル・タイガーが襲ってきました。

ティアル:ひぃ〜…!!(汗)

ナリア:また強いのきたなぁ。(笑)

GM:さ、イニシアティブ振って。

ティアル:一人やのに…!(いっコロ)2!

GM:じゃあこっちから。(コロコロ)一回目92で失敗、二回目は40で成功。

ティアル:避けたらいいねん!(コロコロ)08で避けた!…しかし、サーベル・タイガーとか、1対1で勝てる気がせぇへん…。(汗)

GM:全長2mを越える大型の虎です。暗視能力もある。あ、ちなみに今は夜やで。

ティアル:こっちも暗視能力はあるから大丈夫!

シルヴィーノ:まぁそうでなくても、その辺燃えてて昼のような明るさの気がする。

GM:あ、それは確かに。

ティアル:…ちなみにHPとか、どのくらいある?

GM:参考程度に言うとこか。………80。

セシル:多過ぎる!!(笑)

ティアル:無理!絶対こっちが先に力尽きる!こうなったら…ビーストフォームして狐…ツインテールフォックスになる!

ナリア:それで行動終了〜♪

GM:では、君がそうやってサーベル・タイガーに気を取られていると、後ろから矢がグサグサッ!と刺さった。回避は不可能、一発目が10点、二発目も10点。

ティアル:嫌がらせのようや…。(汗)

レミリア(GM):「お、お兄ちゃん!!」

ティアル:…レミィを背中に背負おう。

シルヴィーノ:矢刺さってんのに?!……あぁ、自分の背中守るためか。(笑)

GM:最悪のガードや。(笑)

ティアル:そ、それもそうか……じゃあ口に銜えて逃げ出すわ!

GM:じゃあ、銜えようとすると…。

レミリア(GM):「誰よ!お兄ちゃんをイジメたのは!?」

GM:って言って、ズゴゴゴゴ…!って…。

ティアル:なっちゃった?!(汗)

GM:蛇のキレイが巨大化します!

シルヴィーノ:……これ、俺らはどのタイミングで割り込めばいいんやろ…。

GM:無理やで。

シルヴィーノ:そうか…。

GM:辺り一面を爆撃のブレスが薙ぎ払う!ド〜〜ン!!

ティアル:とりあえず、ターニルとリオルの方には飛ばさないでね?(汗)

GM:二人はもうおらへんわ。

ティアル:え、どっか行ったん?

シルヴィーノ:視界に見えない場所に移動して戦ってるってこと。

GM:そうそうそう。

ティアル:仕方ない、そっちを助けに行こう!

GM:じゃあ、何とか姿を見つけたわ。見たら、ターニルとリオルが背中合わせで何とか敵兵士を10人くらい薙ぎ倒してるのが見えます。

ティアル:助けに入る!

GM:…と、思った瞬間!!あぁ!リオルがぁ!…グッサー!…残念、サーベル・ターガーの一撃で首が飛ばされてしまいました…。

ティアル:く、首飛んだ?!!(汗)

GM:その首がレミィの足元に…トン…トン…ゴロゴロ…

ティアル:あ〜あ〜…。(汗)


それは、まさに悪夢としか言えない現実…。
度重なる落雷に混乱、疲弊し、統率の取れない銀狼の戦士達に追い討ちをかけるよう襲い掛かってきた、猛虎の戦士団。
そんな逆境を切り開こうとするは、銀狼の若き長、天性のカリスマを持ちし戦士、ターニル。
必死で民を、仲間を救おうと剣を振るう彼を守ろうと、その背後で同じく剣を振るう銀狼の少女、リオル。
少し前に出来た、少し風変わりな新しき民、そして恩人でもある友のセシルの一言で目覚めた、秘めたるささやかな恋心。

たとえ叶わずとも、いつかは………。

そう、心に誓っていた。
だが、その少女の可憐とも言える小さな明るき未来は、血に飢える獣の爪によって、いとも簡単に引き裂かれた。

諦めとも、絶望とも取れる表情のリオルの首が、空に放物線を描き、飛ぶ。
そしてソレは、怒り暴れながらも必死に理性を、己の存在と愛すべき兄のような存在を守ろうとする少女の目前に、無残にも転がった…。

ソレを見た少女の中で、何かが弾けた。

レミリア(GM):「〜〜〜〜っきゃぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!カクン…」

ティアル:ほんまに“きゃあ”やわ……ていうか、レミィが気絶した…。

レミリア(GM):「………プツンッ………」

シルヴィーノ:あ、キレた。(汗)

ナリア:ドーン!ドーン!チュドーーン!!

GM:〔閃光爆撃ブレス〕が辺り一面に弾け飛びました。

ティアル:これは…逃げた方が良かったんかなぁ…。

GM:そこでティアルの意識も朦朧としていき…もう、後は何も分からない状態です…。

ティアル:せっかく変身したのに…。


********

GM:それから、7年の月日が経ちました。

PC4人:えぇぇぇぇーー?!!(驚愕)

GM:というところで、終わりましょう。

PC4人:ここで終わり?!

ティアル:これ僕死んだな…キャラ作り直さんと…。

シルヴィーノ:7年も寝たままなのか…起きた時ビックリだな…。(汗)

ナリア:7年間も酒飲ませ続けてた?!(笑)パピヨンの集落でヒッソリ暮らしてる。

セシル:何て悲しい結末…。(汗)

GM:続きは次回、最終話で!






〜第6話<後編>・終〜