第1話 : Crimson Egg-クリムゾン・エッグ-




目次

PREPLAY OPENING PHASE
MIDDLE PHASE CLIMAX PHASE
ENDING PHASE 清算



PREPLAY


昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らない所で、世界は大きく変貌していた………。


GM:……はい、それではダブルクロスTRPG、第1話…でいいかな。ちょっと外伝っぽいけど…サンプルシナリオやし…。え〜、では『CLIMSON EGG』を始めたいと思います。

PC(ヒノキ):紅い卵……中からクリムゾン・アント(モンコレ参照)とか出てきそうだな…。

PC(ルシフェル):しゅ●しゅ●〜!

PC(シュウ):…俺にはエッグ・モンスターしか思い浮かばんけど…。

GM:(スルー)は〜い、じゃあシナリオハンドアウトを読み上げるよ〜。まずはPC1から。

PC(シュウ):だ、誰がPC1なん?!

GM:誰がいい?どれでも『UGチルドレン』やけど。

PC(ルシフェル):は〜い。(挙手)

GM:あ、ごめん。できれば男の方がいい。2と3はどっちでもいける。

PC(ヒノキ):……とりあえず、ハンドアウトを全部聞いてから決めやん?

PC(シュウ):そうやな、まずは聞いて考えよ!

GM:あぁ、じゃあそうしよか。


▼PC@用ハンドアウト
ロイス:久川 香澄(ヒサカワ カスミ)
推奨感情 ポジティブ:感服/ネガティブ:食傷

君は任務でK市にある県立高校に派遣されたUGチルドレンである。
そんな中でクラスメイトの久川香澄は、活発で行動力もあり、誰からも好かれている。
そんな彼女の行動力が最大限に発揮される時が来た。
文化祭だ!
文化祭実行委員に自ら名乗り出た彼女は、やる気のない君の尻を容赦なく叩いて作業させている。



PC(シュウ):文化祭…体育祭ちゃうんかい!

GM:文化祭や!で、やる気のないPC@の尻を叩いてます、っと。

PC(シュウ):あ、俺や。(笑)

PC(ヒノキ):うん、あんたや。(笑)

GM:誰がどう見てもそうやな。(笑)


▼PCA用ハンドアウト
ロイス:相良 浩平(サガラ コウヘイ)
推奨感情 ポジティブ:好奇心/ネガティブ:不信感

今回の任務は、いささか異色だ。
なんと、所属不明のエージェントがK市・県立高校に潜伏しているというのだ。
彼に張り付き、彼の動きを観察するのが、今回の君の仕事だ。
ターゲットの名前は、相良浩平。
果たして、彼の所属と目的とは……?



GM:これがPCA用。

PC(ヒノキ):ん〜、じゃあこれは俺がやろう。

GM:はい、どうぞ。


▼PCB用ハンドアウト
ロイス:クリムゾン
推奨感情 ポジティブ:執着/ネガティブ:恐怖

“クリムゾン”と名乗る、喋る卵。
理科準備室で見つけたそれは、あろうことか爆破テロを予告し、自らも爆発した。
この卵を送り込んだのは、FHエージェント、堂島幹也という人物らしい。
彼は学校にいるのか?彼の目的は?
疑問は尽きない。



GM:これがPCB用な。

PC(ルシフェル):ん、それで!FH絡んできてるし。

PC(ヒノキ):じゃ、これで@ABがそれぞれ意見一致したな。

PC(ルシフェル):別に喋る卵は恐怖じゃないけど…毎日『しゅ●キャラ』見てるし…。

GM:いやぁ、卵に口が付いてて自爆するんやで?十分怖いと思うで?

PC(ヒノキ):辺りに白身と黄身を撒き散らすんやな…迷惑な。(笑)

PC(シュウ):電子レンジに入れただけちゃうん。(笑)

*   *   *   *   *

GM:じゃ、ハンドアウト決まったことやし、キャラ紹介して〜。


▼PC@:坂本 正也 〜シュウ

PC(シュウ):はい、じゃあPC@、坂本正也(サカモトマサヤ)です。シンドロームはハヌマーン/キュマイラ、ワークスはUGチルドレンのC。生まれは『結社の一員』…何の結社かは分かりません。(笑)しかも、そこを裏切ったようです。さらには実験動物にもなってたようです。

PC(ヒノキ):実験動物にされたから裏切って逃げたんじゃね?

GM:もしくは助け出されたか、やな。

PC(シュウ)(以下、正也):覚醒は…『無知』、どうやらおバカさんのようです。

PC(ヒノキ):知らない間に覚醒してたってことだ。(笑)

正也:衝動は『恐怖』やけど…これは覚醒したくないってことかな?「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」

GM:まぁ、それに近い感じにはなるやろうけど…。

PC(ヒノキ):それはオーヴァード化した時に、どういう衝動で動くか、って考えればいい。

正也:え、じゃあ…すぐに逃げ出すん?情けないやっちゃなぁ…。

GM:一応『恐怖』の説明を読むと…。

“ドクン”……心臓が高鳴った。
本能が…いや、身体の中に住まう何かが、心に警鐘を鳴らした。
だめだ、“それ”に接してはいけない…。
“その者”に近寄ってはならない…。
身体がすくみ、心が真っ白になっていく…。

GM:…ってことみたいですよ?

正也:なるほど、だから“忌むべき力”なんやな。つまり俺、嫌みたいです。

GM:生きるためには働いてください。(笑)

正也:あ、あと初期ロイスも言っといた方がいいな。何故か苗字の違う…しかもカタカナの謎の妹がいます。どういうことでしょうか?(笑)

PC(ルシフェル):自分で付けたんやろ!(笑)

正也:しかも妹の苗字が“初夜”とか恥ずかしい名前なんですけど?!(笑)その妹に庇護/偏愛なので、兄バカのようです。はい、以上。

GM:いや、コードネームは?

正也:……まぁ、いいやん。(照)

GM:いや、言え!(笑)

PC(ヒノキ):(覗き込んで)“朧月”やって。

GM:…それをカタカナで?

正也:………“ミスティック・ムーン”で…。

GM:ん、了解。


▼PCA:楠木 楓 〜ヒノキ

PC(ヒノキ):じゃ、お次。PCA…俺の名前は楠木楓(クスキカエデ)、18歳の男。シンドロームはバロール/ブラックドッグ。ワークスがUGチルドレンC、カヴァーは不良学生。先にその学校に潜入してるようだ。

正也:…カヴァー?俺、書いてないんやけど…。

GM:あぁ、高校生にしといて。

正也:はいはい。

PC(ヒノキ)(以下、楓):幼少期、家族全員自分も含めてジャームに殺された…で、その時オーヴァードに覚醒して蘇生して、そのままUGNで育てられた。で、そこで俺を育ててくれた研究者を親代わりに思っていたけど、そいつに裏切られ、今では色々あって復讐の対象になってる。覚醒は一回死んだので、『死』。衝動は『破壊』。

GM:はいはい。あとは…固定化ロイスかな。

楓:あぁ、ロイスは“薬王寺結希”さん、死神支部長に取らせてもらいました。死にたいので…「あの人の下に行けば、俺はきっと死ねる…」

GM:そんなん言ったら「はにゃ〜!」て怒られんで。(笑)

楓:般若支部長。(笑)ポジが好奇心、ネガが不安で。以上です。

GM:そういや、特技は?何ができる人?

楓:それが…バロールの特性で一言では言えんのな…トリッキータイプだから。一応今は拳に重力と雷を纏った《漆黒の拳》とかで殴るキャラ。まぁ、たまに時間止めて攻撃キャンセルしたりもする、ちょっぴりサポートもある。

GM:ま、基本は前線殴りキャラやな。

楓:それでいいよ。

GM:え〜っと…PC@がマサで、PCAがカエデ、と…。(メモメモ)

楓:…あ、一応決めて書いた決め台詞。「俺を下の名で呼ぶんじゃねぇ!」(笑)

正也:(覗き込む)ほんまや、書いてある。(笑)

GM:GMやからいいんですぅ〜!(笑)

楓:まぁいいけど…。Dロイスは一回殺されて生き返ったから“生還者”、コードネームは“死を望む獣(デスペラード・ビースト)”です。ん、以上です。


▼PCB:星野 輝綺 〜ルシフェル

GM:じゃ、PCBどうぞ。

PC(ルヂフェル):名前は星野輝綺(ホシノキキ)です。年齢14歳の女の子。ワークスは…一応UGチルドレンB、カヴァー、ニートです。

楓:ニート?!(笑)

GM:あぁ、強制的に中学生にするから。

PC(ルシフェル)(以下、輝綺):ニート!えっと、シンドロームがエンジェルハイロゥ/モルフェウスで、コードネームは“光使い”です!

GM:はい、英語で…。

輝綺:(遮る)コードネームは“光使い”です!!!

GM:(無視)それを英語で?

輝綺:“光つか…”!

正也:光を使うんやろ?…“ライト・ユーザー”。(笑)

楓:ある意味そのまんま。(笑)

正也:でも別の意味でもあるという…。(笑)

輝綺:じゃあせめて“光使い(サラ)”にしといて…。

GM:分かるけど、分からん。まぁいいけど。

輝綺:生まれはFHの子。

GM:ん〜、今はUGNってことなら、いいや。

キキ:うん、物心ついた時にはFHにいたってこと。経験1『消滅』……私は死んでしまいたい…しかし、“彼女”との約束がそれを許さない…。

正也:誰やねん…。

GM:まぁいいわ。(苦笑)

輝綺:経験2『死』…一緒に育っていた友人が死んでしまった…。覚醒『償い』、その友人を殺してしまったのは、私…。

正也:…自分死なずに友人殺したんかい!

楓:(マウントポジションで殴りながら)「死にたい…!死にたいんだよ…!私を、殺してよ…!」(笑)

正也:どっちやねん!ていうな。(笑)

輝綺:衝動『妄想』、しかし…先に殺そうとしてきたのは…優しかった“彼女”だった…。

正也:…っていう、妄想なんやろ?(笑)

輝綺:うん。(笑)

楓:向こうは心配して近づいてきてるのに、襲われる妄想に取り憑かれて…金属バッドで…。(笑)

正也:圭●くぅーん!グチュッ!(笑)

輝綺:「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!」(笑)ロイスはその殺してしまった“星野アカリ”っていう子。しかもこの子が名前をくれてん。ポジティブが幸福感、ネガティブが不信感。ちなみにすでにタイタス化してます。

楓:死んでるからな。(笑)

輝綺:そうそう。(笑)もう1個はその子の弟で“星野アキラ”、庇護感/嫉妬で。Dロイスは“秘密兵器”光の結晶、フォールン・ライフル。

GM:で、何ができる人なん?

輝綺:そのフォールン・ライフルでバンバン撃つだけです。

GM:射撃型ね……名前はキキ、と…はいはい。

*   *   *   *   *

楓:じゃ、次はPC間ロイスかな。

GM:そうやね、マサ→カエデ→キキ→マサ…って感じでPC間ロイス決めよか。

正也:出会ってから、じゃなくて、今すぐなん?

楓:うん、先に会った時にどういう感情を抱くか決めておく。

正也:な、なんだってぇ〜?!

GM:出会うっていっても、君ら全員顔見知りやけどな。同じチームやし。じゃ、まずはマサからカエデへ。

正也:同類相憐れむ……悪いやつ…悪いやつ…(コロコロ)15。

GM:『尊敬』。

正也:(即)ないわ、それはないわ。

楓:いやぁ、尊敬されちまったよ〜。(笑)

GM:別に変えてくれていいよ。(笑)

正也:カットカット!(コロコロ)62!

GM:『幸福感』。対象にどこか心地よさを感じる。一緒にいるだけで心が安らぐ気がする。(笑)

楓:(両手を広げて)さぁ、おいで…!(笑)

正也:変える〜!(汗)

輝綺:不良に憧れてる、とかでいいやん。

正也:あ、憧れてんのか、俺…?(汗)

楓:ん〜、じゃあ『憧憬』とかか?

正也:…いいや、最初の『尊敬』で。

GM:ネガティブは?

正也:(コロコロ)29。

GM:『不安』、貴方は対象に不安を感じた。

正也:この人、大丈夫なんかなぁ…?(笑)尊敬しつつも不安も抱くわ。

輝綺:死にたい死にたいって言ってる人やからな。(笑)

GM:どっちを表にするかも決めてな。

正也:(即)『不安』で。

GM:不安がられてます。(笑)じゃ、次はカエデからキキへ。

楓:ん、ポジが(コロコロ)54。

GM:『遺志』あなたは故人の残した思い出を思い出した…って、これはアカンか?!

楓:……いや、惨殺された家族の中には妹もいたことにしよう。4歳下やし。で、ネガが(コロコロ)50。

GM:『憐憫』。あなたは対象に優越からくる哀れみを感じた。(笑)

楓:可哀想な子やなぁ〜…って目で見てるんや。まぁ何かFHから来たし、色々あったみたいやし…それで。で、ネガを表に。(笑)

GM:はいはい。じゃ、キキからマサヤへ。

輝綺:(コロコロ)38。

GM:『友情』。

輝綺:(即)いらん。

GM&楓:(笑)

正也:『尊敬』の間違いやろ?

輝綺:(コロコロ)87。

GM:『好意』。

輝綺:……………。

楓:さぁ、どうする?(笑)

GM:どっちにしろ、ポジティブやからそんな変な感情はないからな?

輝綺:…『友情』か…何やって?

GM:『好意』や。

正也:いや、服を着替える方やで?

楓:更衣室の更衣か。(笑)

輝綺:あ、じゃあそれで。

GM:何でやねん!

楓:感情じゃねぇ。(笑)

輝綺:(諦めて『友情』と書く)で、次はネガティブ?(コロコロ)63。

GM:『隔意』、あなたは対象と打ち解けることはできないだろうと感じた。対象へのコンプレクスなど。

正也:私とあなたは違うから。

輝綺:…まぁ、それでいいか。そっち表にしとく。

PC(ヒノキ):…またアンタ、俺の妹的立場キャラか。(苦笑)

PC(ルシフェル):はっはっはっはっ♪


〜PC間ロイス〜

正也(P:尊敬/N:不安)→楓(P:遺志/N:憐憫)→輝綺(P:友情/N:隔意)→正也

GM:じゃ、PC間ロイスも決まったところで、内容いきましょか〜。

輝綺:カエデ、と呼び続けてやる…。(笑)

楓:くっ…兄ちゃんと呼べ。(笑)

正也:…あ、俺のが年下か……兄ちゃん!

楓:はっはっはっ、何だぁ?小遣いかぁ?しょうがねぇなぁ…。(笑)

GM:………おぅい、始めるぞ〜……。



OPENING PHASE



◆Opening 01◆日常への侵入者     〜Master Scene〜

GM:ではまずはマスターシーンから。


K市にある県立学校は、折りしも文化祭の真っ最中であった。
屋上から、一人の男がその華やかな様子を眺めている。
スキンヘッドの、生徒にも教師にも見えないその男は、薄笑いを浮かべてこう呟いた。

「これが…貴方の憧れた世界…。では、それごと破壊してあげましょう……裏切り者(ダブルクロス)」

そして男は、懐から真っ赤な卵を取り出す。
その卵は、不気味に鼓動していた…。



GM:一人が中学生とか言い出したので、中高一貫性の学校にしました。

楓:そうだな…。

正也:(楓を見て)…あんた、ハゲてたんや…。

楓:へ??ハゲてない、ハゲてない。

正也:屋上に立って下を眺めてる=アンタしか考えられへん。

楓:それは別キャラです!!(笑)

正也:っていうか、ダブルクロスってどういう意味なん?

楓:“裏切り者”の意味。XXって考えたらいい。

正也:ふぅん…。


不意に、男の胸ポケットで携帯電話が鳴った。
彼は気怠そうに取るが、相手の声を聞いた瞬間に背筋がピンと伸びる。

「は、はい!“クルセイダー”を捉えました!あとは時間の問題かと……。は、奴を倒した暁には、真っ先に御連絡致します、“マスター・レイズ”様」

男は通話が終わった途端、緊張の糸が切れたかのように深い溜息をついた…。



GM:ここでマスターシーンは終了です。

正也:(携帯の)壁紙はアニメキャラです。(笑)

GM:嫌や、そんな敵…。(汗)


◆Opening 02◆赤い霧     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:じゃ、いくよ。シーンプレイヤーはPC@。

正也:(楓に)やってさ、あんたや。

楓:違う!あんただ!(笑)

正也:え、あ、そっか!(笑)

楓:ほら、侵食率。

正也:え、指定されても振らなアカンの?(汗)

輝綺:シーンに出た瞬間や。(笑)

正也:(いっコロ)5…37%か。

楓:まぁ、リプレイの中には電話の話相手になっただけで侵食率上げることになった人もいるし。(笑)

GM:一方的に電話かけられて、一方的に喋られて切られて…「私、何も喋ってない?!」で侵食率上がった人がおったな。(笑)

輝綺:えぇ?!ってなるな、それは。(笑)

楓:まぁ、出た瞬間に、ってこっちゃ。(笑)

GM:そうそう。(笑)じゃ、描写いくで。

正也:はいはい。


陽光は暖かで、眠気を誘う。
君は2階の窓から中庭を見下ろしながらまどろんでいた。
と、一人の少女が君に近づいてきた。
君のクラスの文化祭実行委員である彼女、久川香澄は肩を怒らせながら、君に向かって一直線に歩いてくる。
しかし君は、彼女よりも突如その足元に転がった赤い卵の方が目に付いた。



正也:まどろんでる…うん、まさに俺。

GM:…よかったな、香澄、髪の長い子やで。後ろでちょっと結んでるけど。

正也:おっしゃ!それくらいはえぇよ。眼鏡さえかけてなかったら…。

楓:どうせかけてても、無理やりコンタクトに変えさせるくせに…。(苦笑)

GM:で、肩を怒らせて近づいてきたらしい。

正也:何で怒っとんねん…。(汗)

楓:いきなりマジギレのヒロイン。(笑)

GM:しかし……何でこんな所に転がってんねん、卵…。

楓:出てくんの、早かったなぁ。

正也:どっかのクラスの出し物やろ。ちょっと拾ってみよ。(ひょい)

クラスメイト(輝綺):「あ、しゅ●キャラじゃーん!」

正也:「オタクの君、鬱陶しいねん!これあげるから、あっち行って!」(汗)

クラスメイト(輝綺):「しゅ●しゅ●〜♪」

GM:え〜っと、続けんで?

香澄(GM):「何ボ〜ッとしてんのよ!今年こそ集客数トップを勝ち取るのよ!そんな所でいつまでもボ〜ッとしてないで!」

正也:「し、集客数トップとか言われてもなぁ…」

GM:まぁ文化祭ですから。

正也:ウチの出し物は何々?

GM:さぁ?それは好きに決めてくれていいで。

正也:何にしよかな……う〜ん……女体盛り!

香澄(GM):「何バカなこと言ってんのよ!」パーン!パーン!

GM:叩かれた。

楓:な、何で俺まで?(汗)

GM:意味はない。(笑)

正也:あ、じゃあRPG喫茶にしよか。俺、ゴブリン役な。

他全員:敢えてゴブリン?!(一同笑)

正也:出すメニューはポーションとか、ドラゴンステーキとか…まぁただのハンバーグやけど。

楓:ドラゴンウィスキー。(笑:カオスフレア参照)

正也:ウィスキーはあかん!さすがにな。(笑)ま、そんな感じで。

GM:はいはい。…あ、一応言うとくと、怒ってる風ではあるけど、本気で怒ってるわけじゃないからな?

正也&楓:それはそうやろ!(笑)

GM:ただテンション上がってるってだけ。(笑)

正也:「ゴブリン役って、緑のペイント塗らなあかんねんで?本番だけでいいやん?」

香澄(楓):「練習からピッ●ロスタイルでいなさいよ!」(笑)

正也:「ピッ●ロとゴブリンは違うんやぁー!分かってねぇなぁ」(笑)

GM:そら分からんやろ。(笑)

正也:「あれはな?ターバン巻いてんねん」

香澄(輝綺):「じゃあ早く、頭全部剃りなさいよ!ハ●ー・ポッターのゴブリンだって全部頭ハゲてるでしょ!?」(笑)

正也:むしろハ●ーにゴブリン出てきてたことを知らんだわ!

香澄(楓):「ほら!早く髪剃って腰ミノ1枚で指輪を追いかけなさい!」(笑)

正也:あれぇ〜?どんどんストーリーがごちゃ混ぜになってきてるぞぉ〜?(笑)

香澄(GM):「大体、それ以外にも色々準備があるんだから、そっちを手伝ってよ!」

GM:…他に言うことはない?

正也:特に。

GM:無いんやったら、

香澄(GM):「…え?何、これ?」

GM:って言って、転がってきた卵に気づくけど。

正也:うん、だからさっき拾ったやん。凄いスルーされたけど。(笑)

楓:あぁ、あれ本気やったんや。(笑)

正也:そうですよ!(笑)


いぶかる間もなく、君の手元にあった赤い卵が突然破裂した。


正也:なんでやね〜ん!!(汗)

輝綺:手に持ってた?はい、ダメージ〜。(笑)


途端に辺り一帯が赤い霧に包まれていく。
やがて香澄の顔色が悪くなっていき、彼女は倒れてしまう。



正也:って、まずは俺が倒れろよ!(汗)

GM:いや、あんたは大丈夫やねん。

正也:意外と丈夫やった…。慌てて駆け寄ろか。「何してんねん、あんた?」

クラスメイト(輝綺):「ちょ、正也!お前、香澄に何してんだよ〜!?」

正也:「俺が教えてほしいわ!」

クラスメイト(輝綺):「ったく、変なもん持ってくんなよぉ〜!」

クラスメイト(楓):「おぃ、ちょっと誰か窓開けろ、窓…!」

GM:…そういうクラスメイト達も、赤い霧に包まれた途端倒れますね。

クラスメイト(楓):「…うっ…!」バタッ

正也:「と、とりあえず保健室に…」

クラスメイト(楓):「お、のれ……まぁぁさぁぁやぁぁぁ……!」ガクッ

正也:何で全部俺のせいやね〜ん!明らかに俺も被害者やから!こんな学校…辞めてやるぅー!(笑)

GM:周りを見ると、皆倒れています。

正也:えぇい、とりあえず保健室、保健室!119や!

GM:じゃ、皆が倒れてしまった所でシーン切ります。あ、香澄にロイス結んでください。

正也:結んでるよ。感服/食傷で。

GM:どっちが表?

正也:食傷で。

GM:はいはい。


◆Opening 03◆事件の始まり     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:じゃ、次はPCA。

楓:はいよ。


文化祭の最中、人でごった返す中を君の目は、とある少年を追っていた。
少年の名は相良浩平。
今回の君の任務は、所属不明のエージェントらしき、相良浩平を見張り、その目的を明らかにすることである。



輝綺:…あれ?もう文化祭の最中?

楓:っぽいなぁ。(笑)

輝綺:その状況でこの人(=正也)は練習とかいってたん?(笑)

GM:それは早よせぇって言われるわ。(笑)


だが、君が任務について2週間、彼はまったくもって普通の学園生活を営んでいた。


正也:勘違いやな。(笑)

楓:とりあえず、侵食率を…(いっコロ)…7…。(汗)

輝綺:上がったな。(笑)

GM:飛ばすなぁ。(笑)

輝綺:まぁ最初は上げてかなあかんしな。80%くらいでクライマックスいくのが理想。

楓:ま、な。まだ40%だ。

GM:じゃ、カエデは相良を見張っててんけど、文化祭やし、向こうがこっちに気づいたみたいやな。

楓:何で?!むしろ人多すぎて俺一人を見ることなさそうやけど?(汗)

GM:ごった返してるから、周りキョロキョロしてるうちに目に入ったんやろ。

楓:ふぅん…まぁ、いいけど。

相良(GM):「やぁ、楠木じゃないか!」

楓:え、知り合い?!

GM:クラスメイトです。(笑)

楓:はい、分かりました。(笑)「おぅ、相良じゃねぇか。何フラフラしてんだ?」

相良(GM):「文化祭なんて初めてで…俺、ワクワクしてるんだ!」

楓:「初めて…?俺達、もう高3だぞ?今まで何回あったと…」

GM:…ま、ええやん。(笑)

楓:いいけどさ。(笑)「参加したこと、なかったのかよ?」

相良(GM):「…ま、前の学校にはなかったんだよ、文化祭が!」

楓:え?転校生?

GM:どうやらそのようです。

相良(GM):「お前もワクワクしないか、文化祭?」

楓:「あぁ〜…俺ぁ、特にねぇなぁ…」

GM:不良め。(笑)

相良(GM):「何だよ、こんな楽しそうなイベントを〜…」

楓:「ま、楽しめる奴が楽しめばいいさ…。俺は俺なりに勝手に楽しんでるからよ…」

相良(GM):「ちぇっ、つれないなぁ…」

楓:「…ん?!お、おい!ちょっとあの射的やってみようぜ!!」

相良(GM):「って、ノリノリじゃねぇか!!」(笑)

GM:じゃ、達成値勝負とかする?

楓:…俺、射撃技能とか無いのに…感覚も低めやのに…何で射的とか言ってしまったん?!(笑)

GM:ていうか、高校の文化祭に射的あるんかなぁ?

正也:せいぜい輪投げやろ。

楓:え、俺の学校はアーチェリーで射的あったぞ?

GM:そうなのか…まぁいいや。やっぱ描写いきます。


突然、破裂音が君の耳に飛び込んだ。


楓:(即)「全員伏せろ!頭を低く!口を半開きにして、舌を噛まないように!」(手榴弾対策)


おおよそ中庭の方角だ。
やがて、そちらの方から赤い霧が視界に入ってくる。

「しまった……こんな所で……!!」

赤い霧を見た瞬間、相良の表情が一変する。
彼はひどく焦った様子で外に駆け出して行き、姿を消してしまった…。



正也:犯人分かった!コイツや!

楓:…相良も気になるけど…俺は中庭の方に駆け出して行く!

GM:はいはい、じゃあ一回ここでシーンを切ります。ロイスを結んでください。

楓:元々監視対象やし、ネガの不信感を表に。

GM:は〜い。


◆Opening 04◆喋る卵     〜Scene Player――星野 輝綺〜

GM:じゃ、お次のシーンプレイヤーはキキやな。


君はクラスの出し物で必要なものがあり、理科準備室へと赴いた。
そこで不思議なものを発見した。

真紅の卵。

ただし、そこからはコードが延び、時限式の発火装置に繋がっている。
もしや…。
君が嫌な結論に達すると同時に、卵に口が生まれ、こう言った。

「御推論の通り、私は時限爆弾です」



輝綺:「しゅ●たま……いいえ、バツた●ね?!」

卵(GM):「いいえ、時限爆弾です」

輝綺:「分かった!ナゾた●だ!」

卵(GM):「いいえ、時限爆弾です」

GM:っていうか、あんたも一応FHが絡んでるって分かって学校に潜入してるからな?

輝綺:「…あれは!?」

卵(GM):「私は“クリムゾン”。FHエージェント、堂島様の忠実な僕です。同じ爆弾が、この学校内にあと5個仕掛けられており、順々に爆発していきます」

正也:何で教えてくれてんねん…。

楓:えらい親切やな…。

輝綺:「これは…施設で見たことがあるわ…!」

卵(GM):「ちなみに私は、すぐに爆発します」

正也:終わったな。(笑)

輝綺:何やねん…何やねん、その説明口調な卵…!(笑)

楓:超親切設定。(笑)

GM:(サプリメントに)そう書いてあんねんもん!(笑)


喋り終えると卵は爆発し、周囲を赤い霧で染めていった…。


正也:でもこれ…爆発しても大したことないんじゃ…。

楓:換気をしっかりしてたら、回避できそうや。

正也:なぁ?

輝綺:…あ、侵食率忘れてた(いっコロ)…8も上がった…42%。

GM:まぁ、これで卵は消滅してしまいました。何か言う?

輝綺:いや、基本喋らん子やから。

GM:はいはい、シーン終了。“クリムゾン”とロイス結んでください。

輝綺:ネガの恐怖の方で。「た、卵が喋ってる…」

楓:ふっつーに話しかけてたやん。(笑)

GM:じゃ、ここでオープニングフェイズは終了。ミドルフェイズに移行します。



MIDDLE PHASE



◆MIDDLE 01◆香澄の容態     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:あ、ちなみに、PCCとDがいた時用の箇所読んでみたら、死者出てますね。

正也:卵が爆発して…。(汗)

輝綺:っていうか、5人プレイヤー用なんや…。

GM:そうやで。ま、いいや。ミドルフェイズいきま〜す。シーンプレイヤーはマサ。

正也:侵食率は…(いっコロ)5、何か中途半端やなぁ…。

GM:描写いくよ〜。


君はひとまず香澄を保健室まで運んだ。
そして、ただ事ではないと気づいた君は、UGNに連絡。
現在、UGNからやってきた医者が、香澄の状態を見ている。
彼女は荒い息をつき、うなされ続けている。
君にも危険な状態だと思えた。

「オーヴァード化の症状に似ています」

やがて、医者が躊躇いながら彼女の容態を告げた。



正也:…え?ゆうじ……あ、あぁ!“UGN”か!一瞬、何で“友人へ”連絡したんかと思った!(笑)

楓:実は俺もそう聞こえた。(笑)

GM:誰やねん。(笑)

正也:さぁ〜?(笑)

GM:ま、まずは医者の台詞から言うな。

医者(GM):「人をオーヴァード化させる、薬か何かを使われた形跡があります。話にあった赤い霧、恐らくソレがそうかと…」

正也:何で俺はヘッチャラなん?

楓:元からオーヴァードやからや。

正也:あぁ、そうなんや。


香澄は苦しそうに呼吸し、うなされており、意識はまだ戻っていない。
とりあえず、今すぐ発症するということでもなさそうだが、早く打開策を見つけなければならない。



正也:む、無茶言いやがって…!打開策って何やねん、具体的に…。

医者(楓):「このままでは、もって後…5分!」(笑)

正也:それで俺にどないせぇと?!人口呼吸か?!人工呼吸でもしたらいいんか?!(笑)

GM:今すぐに発症することはないってば。(笑)

正也:…分かった、じゃあアレしたるわ、吸いだすやつ。

楓:この世界に《魔種吸引》はない!(笑:デモンパラサイト参照)

輝綺:じゃあそこでガラガラガラ…って入って登場するわ。(いっコロ)うわ、10も上がった!(汗)

正也:入り口の扉にタライ仕掛けてあるから、ちゃんと避けてや?

GM:何で罠仕掛けてんねん!(笑)

正也:こんなこともあろうかと。「何奴?!」

輝綺:ガラガラガラ…。(扉を開けた)

正也:ガイ〜ン!(タライが落ちて当たった)

輝綺:「……あ、正也…」

正也:「え〜…誰ですか?」

輝綺:「輝綺…」

GM:同僚やってば!(汗)

正也:あ、そっか。(笑)「何しに来たん?」

輝綺:「卵…爆発して………傷、できた…」

GM:いや、別に霧が出るだけで傷は…。

輝綺:(スルー)「傷、できたから……帰るから…」

正也:(即)「ん、分かった。後は俺に任せとけ。ウチ帰っとき」

GM:いや、仕事してください!(汗)

輝綺:「あと、5個あるって、言ってた…卵、喋ってた…」

正也:「はぁ…」(溜息)あと5個っていうのは、俺の時のを入れてかな?抜きかな?

楓:それは俺も聞いてて思った。

GM:「私を除いて、あと5個」って言ってたから…。

正也:俺ので1個減ったな。

楓:俺が見た中庭でも1個減ったから…。

正也&楓:残り3個か!

正也:よし、じゃあ諦めよう。

輝綺:まぁ帰るって言いに来ただけやから…ニート根性出していこうかな、って…。

楓:そんな根性出さんでいい。(笑)

輝綺:「卵、喋って、それだけ、言ってた…」

正也:「ん、分かった。もう帰り。危ないから帰り。後は俺に任せとけ」

楓:理解が早いというより、ただの厄介払い…?(笑)

GM:あっれぇ〜?(笑)

輝綺:「輝綺ね…卵喋ったからね……しゅ●きゃら見たいから、おウチ帰る…」

正也:「うん、イタイ子は帰ってええよ」

楓:一刀両断…。(笑)

正也:とりあえず俺は卵を探しに校舎を走ろう。「じゃ、そういうことで」

輝綺:……ロイス、隔意を表にする。(笑)

正也:オタクと一般人の違いや、仕方ない。俺もアンタ(=輝綺)にロイス取ろ。蔑みとかないかな…。(調べだす)

輝綺:じゃ、帰ろ…。

GM:いや、ちゃんと仕事してください!学校から出ようとしたら、謎の見えない壁があって出られない。

楓:(笑)

輝綺:じゃあ…出ようとしたところで…「まだ…帰っちゃいけない…逃げちゃダメだ…!」で思いとどまる。(笑)

正也:…ポジティブがまったく思いつかん…とりあえず(輝綺へ)危機感/憐憫で取った。

輝綺:…え、何で危機感?キキやから?(笑)

正也:そうや。(笑)

GM:じゃ、一回シーン切りますね。今分かってるのは『香澄が発症寸前である』ってことと、『卵があと3つある』ってことかな。


◆MIDDLE 02◆同級生の死     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:シーン変わって、ここはシーンプレイヤーはカエデにしよか。

楓:あぁ…あくまで下の名前で呼ぶか。(苦笑)侵食率は(いっコロ)8上がった。


残念ながら、相良の姿を見失ってしまった。


楓:いや、まぁ…最初から違う方向に走って行ったからな。

GM:そうやな。


そこで君は次の手を考える。


楓:何をや…。

GM:ん〜…本来PCCとDのシーンがあるから…そっちでも卵爆発する予定やったみたいやし…。

正也:え…じゃあ、結局残り何個やねん?!(汗)

GM:どうしようなぁ…。

楓:あぁ、じゃあそっちも俺が回ったことにしていい?

GM:ん、いいよ。

楓:…頑張るなぁ、俺…。

GM:とりあえず、中庭の方からいくな。カエデがそこに駆けつけると、辺りは赤い霧に包まれてた。クラスメイトの人が倒れてる。名前は何でもいいわ。

楓:「おぃ、しっかりしろ、工藤!」

GM:じゃあ工藤君が倒れてるわ。(笑)

正也:返事はない、ただの屍のようだ。(笑)


周囲には赤い霧が立ち込めており、その中心にクラスメイトの工藤が倒れている。
駆け寄り、助け起こすと、工藤はうわ言のように、

「赤い、卵が……爆発、した…あかい…赤い、卵、が……ガハァッ!



楓:ガハァ?!それはまずい…!(汗)

輝綺:もぅ、赤い物を見るとすぐ近づいていくんだから。(笑)

正也:それは間違いない。(笑)


同時に、彼の身体は鱗のようなものに覆われ始めた。
どうやらこれは、ジャーム化の前兆らしいということに、君は気づいた。



正也:とりあえず、取ったってください…。(汗)

楓:ベリッ!ベリッ!(鱗を剥がしている)

GM:ニョキ!ニョキ!ニョキ!(鱗がすぐにまた生えてくる)

楓:えぇい!いっそ腕ごと切り落として…!

GM:とりあえず工藤君は苦しんでます。

工藤(GM):「く、苦しい…!苦しい…!」

楓:「くっ…もう無理か…!なら、いっそ一思いに…!」

工藤(GM):「ぐっ………がはっ!」

GM:残念、彼はジャーム化に耐えられず、そのまま死亡してしまった…。

正也:いぃ?!(汗)

楓:まさか死ぬとは…。(汗)


工藤の死が単なる事故でないことは、火を見るより明らかだ。
ふと気が付くと、構内の喧騒は文化祭の賑やかさに、悲鳴のようなものが交じっていた…。



楓:……工藤の身体を地面に横たえて、目を閉じさせて…校舎内に向かって走り出しながら二人に一回連絡をつけようか。

GM:ちょっと待ってな?こんなことになってしまったので、君の出た結論は…情報を収集しなくてはいけないことだ。

楓:うん、そのための連絡や。ちなみに俺、社会は1です!(笑)

正也:ていうか、3人共や。馬鹿ばっかやな…。


君はまず、輝綺に連絡をつけることにした。


楓:えぇ?!(笑)

輝綺:……………。

GM:だってそう書いてあんねんもん。(笑)

楓:はぁ…じゃあ、電話かけるわ。ピリリリ!ピリリリ!

輝綺:………………………。

正也:『ただ今、電波の届かない所におられるか…』

GM:学校内やで?(汗)

正也:だからやん。

楓:くそ!電波妨害工作まで?!(笑)

GM:携帯じゃなくても、UGN用通信機とかあるから。(笑)

楓:じゃ、そっちで。「あ〜…こちら楠木、こちら楠木。輝綺、聞こえるか?」

輝綺:『…………もしもし…?』

楓:「あぁ、赤い霧で校内あちこちで騒ぎが出てるんだが…」

GM:死者も出てるしね。

輝綺:…………くそ!また侵食率上げなあかんやん!若干無視しようとしてたのに!(笑)

楓:そうはさせるか!(笑)

輝綺:(いっコロ)あぁ、まぁ3で済んだわ。『私も、見たの…』

楓:「アレについて、何か情報は入ってないか?」

輝綺:『卵、喋ったの…』

楓:「し、喋る、のか…?何か言っていたか?」

輝綺:『んと……』ピピピ!ピピピ!「正也〜、正也〜!」(笑:携帯の方でかけた)

GM:巻き込みやがった!(笑)

輝綺:一緒に侵食率上げたる!(笑)

正也:…走り回っていて、携帯に気づかないようだ。(笑)

輝綺:『…正也に、言ったの…』

楓:「その内容を俺にも言ってくれ!…もう諦めろ!侵食率は上がったんだ!!」

全員:(爆笑)

輝綺:巻き込みた〜い!くっそ〜!!(笑)

正也:(両耳を塞いで)あ〜あ〜聞こえな〜い…。

輝綺:『何かね…あと、全部で5個あるって、言ってたの…』

楓:「5個…か…」

輝綺:『正也も、1個、見たの』

楓:「俺も今1つ、破裂後を確認した。ってことは…あと残りは3つあるってことか…」

輝綺:『うん…あと3つ、あるの…正也が今、探してるの…キキ、しゅ●きゃら見に、帰るの…』

楓:「……正也は、どっちの方に向かって走って行った?」

輝綺:『分かんない…何か、走ってた…』

正也:大丈夫、俺は上方向にしか行かんから。

楓:あれ?俺、めっちゃ屋上行く気満々やってんけど。(笑)

輝綺:『ハヌマーン…早いから、追いつけないの…』

楓:「…分かった、俺も探すから…輝綺も頑張って探してくれ。何か分かったら、すぐに連絡するように」

正也:可哀想な子を巻き込まんでも…。

輝綺:『だから…帰るって…』

楓:(無視)「じゃ、また後で」ピッ。(通信機切った)

輝綺:………うぅ〜……。

GM:ま、これで3人の情報を共有できたかな。

楓:そだな。ってことで、全身に電流走らせて超反射神経(インパルス)状態で走り出すわ!

GM:OK、じゃあ一回ここでシーン切りますよ〜。


◆MIDDLE 03◆情報収集“相良浩平1”     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:では次、皆さんお待ちかねの情報収集のシーンです。(笑)

楓:社会判定はアカンて…。

GM:何について調べなあかんか、分かる?

正也:卵。

輝綺:しゅ●きゃら探したらいいんやろ〜?

楓:あと、浩平。

GM:うんうん、その2つ…他には?

正也:愛。俺は愛を探します。

GM:(スルー)ま、とりあえずはその2つやな。今は…3人共バラバラか…。

正也:相変わらず仲悪いです。(笑)

楓:なんっかいつもバラバラだよなぁ。(笑)

GM:じゃ、まずは浩平のことを調べる人は?

楓:あ〜、現時点で浩平のこと知ってんの、俺だけか。(笑)

GM:はい、シーンプレイヤーはカエデさん。侵食率を上げるがよい。(笑)

楓:それがなぁ…(いっコロ)よっしゃ、2!これで丁度50%か。

輝綺:すでに54%ある…。(汗)

楓:で、社会で判定?

GM:う〜んと、浩平について調べるなら…<情報:UGN>か<情報:噂話><情報:裏情報>のどれかで目標値5。

楓:何一つ無いので、ただの社会判定です。(笑)

輝綺:…え、UGNもない?

楓:無い。

正也:無いな。(笑)

GM:残りのポイントで取らんから〜。(笑)

楓:何故か<芸術:音楽>なら取ってるぜ!(笑)

輝綺:輝綺、<情報:UGN>と<情報:FH>の2つ持ってる…輝綺って実は偉い子?(笑)

GM:偉い子、凄く偉い子。(笑)

楓:ま、1Dして5以上だろ?5以上なら出るさ!(いっコロ)……3…。

GM:はい、じゃあ何も分かりませんでした。

楓:(崩れ落ちる)

正也:しまった、無能やった。(笑)

GM:別に他の人がやってくれてもいいで?

正也:俺は卵係やから。

GM:…言うとくけど、情報が手に入らんかったら、延々とシーン切り変えて侵食率だけ上がっていくからな?

楓:仕方ないだろ!そこはダイス目なんだから!(汗)

GM:はぁ…じゃあ、君は浩平について足で色々探しまわったけど、まったく見つかりませんでした。

楓:かすりもせんだな。

GM:残念、じゃあシーン切ります。


◆MIDDLE 04◆情報収集“クリムゾン1”     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:次のシーンプレイヤーは…。

正也:ふふ…ここで有能な証拠を見せてやろう。卵を探す俺や。

GM:OK、じゃあシーンレプレイヤーはマサヤ。

正也:うらぁ!(いっコロ)3上がった。

GM:卵について調べるなら<情報:UGN><情報:裏社会><情報:軍事>のどれかで目標値は5です。

正也:…<情報:FH>やったら持ってんで?

GM:え、何で持ってんの?(汗)

輝綺:元々FH側のつもりでキャラ作ったからやな。(笑)

GM:まぁいいや、それでも。

正也:じゃ、1D振って4以上やな?そら出るわ!どっかの無能とは違うのだ!(いっコロ)ほら出た、達成値6です。

GM:ちなみに、どういう情報の収集の仕方したん?

正也:「赤い卵…!赤い卵…!」(と言いながら走っている)

楓:まったくFH関係ねぇ。(笑)

正也:(近くの人間に)「ちょっとおめぇ、赤い卵を見なかったか?」(笑)

GM:あんた…FHの技能使ったんやから、FHのコンピュータにアクセスした、くらいは言ってや。(苦笑)

楓:もしくは、FH時代の知り合いからのコネとか。(笑)

正也:そ、そういう描写が必要なんや…。(汗)

楓:必要やで。(笑)

GM:描写が重要なゲームやからな?!(笑)

正也:ん〜、じゃあ…昔属してたみたいやから、奴らの癖を知っててん。どういう所にそういうのを仕掛けるか、とか。

GM:了解、了解。

正也:あぁ、俺って偉い♪

GM:じゃあまずは分かったこと。今回の犯人の名前は…堂島幹也。

正也:「堂島…知っているぞ、奴の名前…」

GM:何となく記憶に残っています。そこで手に入った情報。


彼の爆弾は対象をジャーム化させることを目的としたもので、人間のレネゲイドを活性化させ、オーヴァード化させる薬“Σトランス”を使用している。
なお、彼の爆弾は機械式の爆破装置に“Σトランス”を含ませた従者をセットしたもので、殺傷力はほとんどない。
その代わり、爆発すると粉々になった従者が“Σトランス”を霧状ににして周囲にばら巻く。



GM:こういう情報が手に入りました。

正也:ふぅん……で?(笑)

GM:いや、で?って言われても…。(汗)

楓:……従者……ブラム・ストーカーか…。

GM:そういう想像はどんどんして〜。

正也:ま、何でもいいんちゃう?(笑)で、結局卵がどこにあるか、とかの情報が一切入ってなかったんですが?(汗)

GM:うん、今のに成功したから、追加で調べれるようになった。追加で調べれるのは『“Σトランス”について』。

正也:このまま同じシーン内でいいん?

GM:うん、このまま調べてくれていいよ。

正也:「む、“Σトランス”…聞いたことがあるぞ?それはさては…」目標値は?

GM:目標値は7、使っていい技能はさっき一緒でいいや。

正也:1Dで6以上…さっき出たから次も出る!(いっコロ)惜しいー!達成値6でした…。

GM:じゃあ残念、君はその“Σトランス”については分からなかったようだ。

正也:どっかで聞いたことあんねんけどなぁ…もうちょっとで出てきそうやねんけどなぁ…。ちょっと待ってな?Σってのがちょっと引っかかる……tan(タンジェント)と関係が…。

楓:いや、tanは三角形の角度だ。Σに関係するならγとかじゃね?(笑)

正也:あ、そっか。(笑)

GM:情報交換とかして共有したかったら、そういうシーン作ってって言ってな?言ってくれな、そのまま続けていくで。

正也:はいよ。

GM:ん、じゃあ一回シーン切ります。


◆MIDDLE 05◆情報収集“クリムゾン2”     〜Scene Player――星野 輝綺〜

GM:次のシーンプレイヤーは、自動的にキキ。

輝綺:はい…(いっコロ)おっし、侵食率1!

GM:はい、何ついて調べますか?

輝綺:……ん〜………。

正也:…女体の神秘……女体の神秘……女体の神秘で……!!

楓:落ち着け!!(笑)

輝綺:喋る卵について、アキラっちに聞く。

GM:アキラっちて誰や?

輝綺:FHにいる子。

GM:あぁ、最初言ってた子か…じゃあ聞いてみぃ。

輝綺:ピピピッ…ピピピッ…「知ってますか…?」

アキラ(GM):『あ、貴方…輝綺さん…?!いいんですか?私はまだFHにいるんですよ?!』

楓:もっともや!(笑)

正也:即効で居場所バレたんちゃうか?!(笑)

輝綺:(いっコロ)あ、達成値3やった…。

GM:まだ目標値言ってないのに…まぁそれじゃ無理やけど。

アキラ(GM):『すみません…私は、そんな卵のことは聞いたことがないです…お役に立てず申し訳ありません…』

輝綺:「…役立たずぅ〜…アカリお姉ちゃんだったら知ってたぞぉ〜?!」

アキラ(GM):『アカリお姉ちゃんが知ってたからって僕が知ってるとはかぎらないでしょう〜?!』

楓:それは確かに。

輝綺:「アカリお姉ちゃんの弟なら、それくらい知っとけよぉ〜!!」

アキラ(GM):『貴方だってアカリお姉ちゃんの友達なんだったら、それくらい知ってろよぉ〜!!』

輝綺:プンプン!

GM:はい、じゃあ何も分からなかったってことで、シーン切ります。

正也:つまり…一番有能なのは、俺やった♪


◆MIDDLE 06◆情報収集“情報共有”     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:じゃ、次はまたカエデに戻ります。どうします?

楓:相変わらず足で浩平を探し続けるよ。

GM:探し続ける?

正也:あ、その前に俺が連絡する。プルルル…プルルル…

GM:お、そうする?じゃあシーンプレヤーはマサヤにします。

楓:ん、じゃあ電話で登場するよ。(いっコロ)うわ、7上がった…59%だよ…。

正也:あ、俺も(いっコロ)…これで52%になった。

楓:あんまシーン重ねるとマズイなぁ…。(汗)

正也:「楠木さんに聞きたいことがある。“Σコンプレックス”について聞きたいんだが…」

GM:ちょっと待て、“Σトランス”や。(笑)

正也:それや。(笑)「“Σトランス”って名前に聞き覚えはないか?」

楓:「ん、ちょっと調べてみる」通信機で話しながら、もう片手で通信端末で調べてみる感じで。

GM:はいはい。

正也:「堂島って奴がおってな?そいつがその薬使ってんねん。ただ、ちょっと俺は思いだせへんねん」

楓:「ほぅほぅ…なるほどな、ちょっと待てよ?」

GM:目標値は7です。

楓:(いっコロ)…1。

正也:あ、ダメだ、こりゃ。

楓:「ん、全然分からねぇ」(笑)

輝綺:……ピピピッ!ピピピッ!(見ていられなくなった)

GM:あぁ、登場は許可するので、侵食率だけ上げてください。

輝綺:(いっコロ)うわ、6も上がった…ヤバイなぁ…もう61%…。

GM:ちなみに、楓は相良を探してることは伝えへんの?

楓:ん?あぁ、言っておこうか…。

GM:同僚で同じ任務に就いてたから、相良をマークしてたことも皆知ってるからな?(笑)

楓:そういうことか。(笑)「そういえば、相良を見なかったか?中庭の爆発の後、逆方向に向かって走って行ったんだが…」

正也:「じゃ、関係ねぇんじゃねぇの?」(笑)

輝綺:「逃げただけなんじゃない?」(笑)

楓:「いやいやいや!」

GM:とりあえず君らも相良について調べれるようになった。

楓:俺も走りながら調べていい?

GM:いいよ、目標値は5のまま。

楓:(いっコロ)……。(突っ伏す)

正也:ダメだ、こいつ。(笑)

楓:1D10で4以上が出ません!(笑)

輝綺:「相良ってアノ人だよねぇ〜?」(いっコロ)…3…。

楓:「それは違う人だ!」(笑)

正也:っていうか、今これどういう状況?混線してる?!(笑)

GM:もう一回お前ら合流しろ!(笑)

楓:通信機だから、まとめて会話できるんだよ、きっと!(笑)

輝綺:「カエデ、カエデ!あのね、相良見つけたの!あのね…木の下で目瞑ってるの〜!」

楓:(天を仰いで)「違う…それは工藤だ…!」(笑)

輝綺:「あれぇ?これじゃなかったぁ?」(笑)

正也:「まぁ…見つけたらまた連絡するわ…」

楓:「おぅ、頼む」

GM:っていうか、今の時点で皆調べれますよ?『相良について』と『卵について』は。

正也:あ、そっか。じゃあ通信した瞬間に相良がたまたま目に入った…!

GM:ダイス振ってください。

正也:(いっコロ)…出ない!3…!(笑)

輝綺:5以上が出ない!(笑)

楓:あかん、このパーティ情報収集で詰みになる!(笑)

GM:『“Σトランス”について』も皆調べれるな、そういえば。

正也:あ、そっちがあったか。目標値7やったな?(いっコロ)お、8で今度は思い出した!

輝綺:(いっコロ)あ、達成値11や。

GM:じゃあ二人は思い出したわ。

輝綺:またアキラに連絡する。ピピピ!ピピピ!

アキラ(GM):『はい?』

輝綺:「アキラ、あのね?あのね、“Σドライブ”って…あのね、訓練の時に使ってたと思うんだけどね?」

アキラ(GM):『“Σドライブ”……?…あ、ひょっとして“Σトランス”のことですか?』(笑)

楓:何で皆間違えんねん。(笑)

正也:でもそれで分かるとは…有能な奴やな。(笑)

輝綺:「あれって…どういうものだっけ?」

アキラ(GM):『あれはFHが開発した“オーヴァード化薬”を堂島というFHエージェントが改良したものです。堂島自身の血液で作られており、気体にして散布することで、それを吸い込んだ者にも効果を及ぼすことができます』

正也:血煙みたいなもんやったんや…。

輝綺:「何かね?卵になってたの、それが…。で、それが爆発して…5個あるって言ってたの」

アキラ(GM):『あぁ、なるほど…堂島は“Σトランス”を赤い卵状にして使っているということですね…それは私も初めて知りました。では、こちらももう少し調べてみます』

輝綺:「うん、調べといてね?ごめんね?ごめんね?」

楓:…ソイツ…FH内で消されても文句言えん立場だな…。

GM:ほんまやな…。

正也:ま、これであとは浩平とかいう奴を探せばいだけやな?

GM:そうやな。ん〜、ここで一回シーン切ろかな。


◆MIDDLE 07◆情報収集“相良浩平2”     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:次はシーンプレイヤーをカエデでいこか。

楓:ん、相変わらず浩平を探している。侵食率は(いっコロ)6上がった…どんどん上がっていく…でもダイスが+1になった。

GM:目標値は5です。

正也:これで見つからなかったら、あんた…。

楓:2Dなら、まだ…!(コロコロ)…ここで、無駄に6ゾロ!(笑)

GM:ようやく情報が手に入った。(笑)じゃあ、同じく浩平を探してたUGNの人から電話がかかってきたことにするわ。

楓:はいはい。「あ〜、こちら楠木」

エージェント(GM):『あ、楠木さんですか?私…』

GM:…誰にしよう、誰でもいいんやけど…。

楓:あ、じゃあ薬王寺さんで。ロイスもあるし。

GM:じゃ、そうしよう。

薬王寺(GM):『私です、薬王寺です』

楓:「あぁ、これは支部長…」

薬王寺(GM):『こちらでも相良浩平について調べていました。それで分かったことがあるので、お伝えします』

楠木:「お願いします」

薬王寺(GM):『彼はFHを脱走したエージェントで、そのコードネームは“クルセイダー”。現在は相良浩平と名乗っていますが、脱走の際にFHの秘密研究データを持ち出していたようです』

楓:「…え?じゃあ、FHの裏切り者?」

薬王寺(GM):『そういうことですね』

楓:「そうか…ダブルクロスどころか、トリプルクロスじゃねぇか…」

輝綺:……混線して「こいのぼり」って言いたい…。

楓:情報源潰すな。(笑)

GM:般若化するで。(笑)

薬王寺(GM):『彼は元々、事故で家族を失ってFHに引き取られましたが、実はその事故を引き起こしたのが同じFHだったと知り、離反したようですね…』

楓:あっれぇ?どっかで聞いたぞ、その身の上。(笑)

GM:それで親近感抱いちゃったんやね。(笑)これで『研究データについて』調べれるようになりました。何を持ち出したのか…。

楓:その目標値は?

GM:研究データの目標値は7。

楓:2Dってだけで、凄い安心感が…(コロコロ)ほぉら、クリティカルした。達成値16!

GM:凄いな、よく分かった。薬王寺さんがそのまま教えてくれるわ。

薬王寺(GM):『どうやら彼が持ち出した研究データは…レネゲイド化を沈静させる薬のデータです。“カウンタートランス”と呼ばれ、“Σトランス”を無効化できるようです。その薬のデータを、彼は持ち出したようです』

正也:…何故最初からそれを言わない…。

GM:今まで調べて、ようやく分かってん。

正也:違う、相良が。そこに謎があると見た!

楓:いや、単純に言う相手がいなかっただけじゃね?…つまり、どうにかして浩平を捕まえて説得すれば、味方に引き込めるってことか?

GM:まぁ、それっぽいかなってことは感じたな。一回ここでシーン切りま〜す。

楓:はいよ。あ、浩平へのロイスのポジ、好奇心から親近感に変えて、そっちを表にするな。

GM:はい、いいですよ〜。…あ、どうする?シーン切る前に情報共有する?

楓:あ、していいならしよう。薬王寺さんとの通信切ってから、二人に連絡しなおすわ。

GM:はいはい、それはOKです。

正也:うん、俺も浩平見つけたいし。ただ、それでも侵食率は上がる…(いっコロ)5上がって57%か…。

楓:まだ57%や。ちなみに、“二人に”連絡、やからな?

輝綺:……………。

GM:早く浩平見つけて、あと香澄も助けてあげてください。

正也:あ、そういやそうやん。存在忘れてた。(笑)

楓:ひでぇ、ヒロインの扱いじゃねぇ。(笑)

GM:忘れちゃいけない、君の今回の固定ロイスは香澄なんだよ?(笑)

正也:まぁ、いいや。(笑)で、あの、結局は…浩平を見つけなあかんねんな?

楓:「そうだ。浩平と、彼の持つ薬の確保が最重要任務になる」

正也:「はいはい。じゃあ、浩平捕まえるわ」

輝綺:「お薬、いるの?」

楓:「そうだ、その薬があれば、あの卵の影響を沈静化できる」

輝綺:「卵、喋らなくなるの…?」

楓:「卵は元々喋らんもんだ」

輝綺:「…………」

正也:ってことで、新しいシーンいく?

GM:そうやな。今度こそ一回ここでシーン切ります。


◆MIDDLE 08◆ふたつ目の罠     〜Master Scene〜

GM:ここはトリガーイベントを、マスターシーンとしてやるな。本来であればPCDのシーンやけど、おらんから…レネゲイドに感染はしてないけど、一緒に捜査してたUGNのエージェントってことにしとくわ。男性と女性、どっちがいい?

楓:じゃ、女性で。

GM:はいはい。


“クルセイダー”の姿を求めて校内を捜索していた彼女は、あろうことか社会科準備室で“卵”を発見してしまった。
これが爆発すれば、被害が拡大することは間違いない。
彼女は小さく舌打ちをして、爆破装置の解体作業にとりかかった。

そしてしばらくして、何とか彼女は無事に爆破装置の解体作業に成功した。
だが、それと同時に“卵”が高笑いをしながら口を開いた。

「実は私には、自爆能力があるのです。まったくもって無駄な作業でしたな。ご苦労様でした、ハハハハハッ…!!」

卵は高笑いしながら、自爆した!



正也:なんって悪趣味な…!

楓:結局は卵自体を何とかしないとな…。


卵が爆発したことで、辺りにはまた新たな赤い霧が発生してしまう。
どうやら、この爆弾は卵そのものを無力化させないと意味がないようだ…。
その女性エージェントは薄れる意識の中、最後にそのことを連絡し……

―――そして通信が途切れた。



楓:「……最後まで、よくやってくれた…感謝する」

GM:計画通り、って?(笑)

楓:お前は十分役に立ったさ…くくく……って、違う違う。(笑)

GM:ま、そんな感じでマスターシーン閉じま〜す。


◆MIDDLE 09◆相良の真実     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:はい、次のシーンプレイヤーは…カエデ!

楓:…って、また俺か!(汗)

正也:もう、帰ってこれないかもしれない。(笑)

楓:(いっコロ)ぐあ!7上がった…72%…。

GM:ま、あんたは“生還者”やから、何とかなるでしょ。じゃ、描写いくよ〜。


再び相良の姿を認めたのは、地下にある空調施設であった。
たった一人で、こんな所に何の用事があるのか……?
君が声をかけると、彼はそれを左手で制し、注意深く一つの箱を取り出す。
それは、例の“卵”爆弾であった…。



楓:…っと、もう浩平を見つけたのか。じゃ、後ろから声かけるとこからだな。

GM:そうですね。

楓:「おぅ、浩平…ここにいたのか…」

浩平(GM):「…!!」(バッ、と左手でそれを制する)

楓:「………それが…例の“卵”、か?」

浩平(GM):「そうだ…」


相良は“卵”に取り付けられた爆破装置の解体作業を行っていた。
やがて彼は爆破装置の解体後、すかさず懐から取り出した薬品を卵に打ち込む。
すると、卵は自爆することなく、崩れ去ってしまう。
これが、“カウンタートランス”の効果である。
だが崩れ去りきる直前、“卵”は口を開く。

「我々FHは、常にあなたを見張っています…。逃げられはしませんよ、裏切り者(ダブルクロス)…」

その言葉を最後に、“卵”は完全に崩れ去った。



楓:「ほぅ、大したものだな……。裏切り者、大いに結構じゃないか!話は聞いている、お前、FHから抜け出してきたらしいな…?」

相良(GM):「あ、あぁ……」

GM:どうやらここで、相良はPC達に協力を求めてくるらしい。ちなみに、相良はまだ君らの正体知らんからな?

楓:あぁ、そうか。ん〜……じゃ、いつも付けてる右腕の肘から先を守ってる黒い皮手袋を外して……その下の『義肢』を見せる。「俺は、UGNのチルドレンだ」

正也:…え?ギシ?

楓:昔殺された時に、右腕だけ無くしたらから、右腕の肘から先が義肢なんだ。

相良(GM):「ま、まさか…君が、UGN…?」

楓:「そうだ。先ほど情報が入り、君を我々の保護対象とすることとなった」

相良(GM):「……それはありがたいんだが…まだ、僕にはやらなくてはならないことがあるんだ!」

楓:「無論、協力しよう。残りの卵、だな?」

相良(GM):「そうなんだ」

楓:あと…残り1個か?

GM:そうやな、エージェントが死んだので1個、今浩平が崩したので1個やから…残り1個!

楓:「心当たりはあるか?」

GM:えっと…ち、ちょっと待ってな?心当たり…(サプリメントを読む)…ふんふん…あ、まず彼は自分のことについて話し始めるわ。

楓:あ、はい。(笑)

正也:そんな状況か!(笑)

相良(GM):「実は…今、保健室で倒れている久川香澄…彼女こそ、苗字こそ違うが、自分の生き別れた妹なんだ!」

楓:こんな所でそんなこと言われても困る!そもそも俺は香澄を知らない!(笑)

相良(GM):「香澄を助けるためにも…君達に協力してもらいたい!」

楓:「分かった、協力しよう」

GM:どうやら堂島は彼女をエサとして使って、相良を誘き出そうと考えているらしい。

楓:エサが分かりやすいのはいいな…。

GM:えぇ〜?(汗)PCが協力してくれるなら、さらなる真実を話す。

楓:案外余裕あんなぁ、こいつ。(笑)

GM:FHが彼を育てた理由なんやけど…。

相良(GM):「実は…僕は“賢者の石”を取り込むことができる、適合者なんだ!」

楓:うわ…出たよ、“賢者の石”…。(汗)

相良(GM):「そのために事故を装ってまで…。元々僕の家族は事故で失われたものだと思っていた。でも、実はそれはFHが仕組んだものだった…。“賢者の石”を取り込める適合者である僕を実験体として手に入れるために、ね…。でも、僕は実験動物なんかじゃない!ちゃんとした人間なんだ!」

楓:「そんなこと、俺はよぉく分かってるよ…お前は、人間だ」

相良(GM):「…ありがとう」

楓:ロイス、親近感/不安でいく。親近感が表のままで。

GM:はいはい。

相良(GM):「とにかく、今は妹を助けないと…!妹を助けないと、今後また狙われるかもしれないし…何より周りの無関係の人間まで巻き込んでしまうかもしれない…!!だから頼む!妹を助け出すのに協力してほしい!!」

楓:…1個だけ、教えてくれ。ジャーム?オーヴァード?

GM:いや、違うよ。実は浩平はまだ、オーヴァードとしては覚醒してない。

楓:あ〜あ〜、その状態か!

GM:うん、だからエフェクトも何も使えない。一般人と変わらんと思ってくれていいよ。

楓:「ん、了解した。では、保健室へ急ごう」

GM:では、交渉が成立したと見るや、浩平は逸早く駆け出していく!

楓:…って待たんかい!!(笑)

GM:それほどまでに、妹のことが心配なのだ!(笑)

楓:それは分かったから、ちゃんと俺と会話しろー!実はほとんど噛みあってないぞ?(笑)

正也:基本、向こうの言い分聞くだけ。(笑)

相良(GM):「俺は!早く最後の卵を見つけて、この薬で…消し去りにいく!!」

楓:「わ、分かったから落ち着けって!」

正也:っていうか、卵より先にその薬を寄越せよ…。

楓:あ、その薬って1個しない?

GM:ん〜…どうなんやろ?

楓:数があるなら、俺らがそれぞれ持って、見つけた奴が即破壊すればいいんだが…。

GM:ちょっと待ってな?…うん、数あることでいいよ。まぁ受け取るなら登場してもらうけど。

楓:はいはい。

相良(GM):「妹は苗字も違うし…俺のことを知らない。だから俺は影ながら守ることしかできない…。妹のこと、任せていいか?」

楓:「…分かった、任かされよう」

相良(GM):「すまない!」

GM:そう言って相良は走っていきました。実際、保健室にいる彼女は敵も見張ってるやろうから、犯人を見つけるのにも適しているかもしれない。

楓:そういうこったな。とりあえず保健室へ向かうか…。そこで合流しよう、薬を渡す。

正也:はいはい(いっコロ)8で65%か…。

輝綺:………(いっコロ)……。(汗)

楓:とりあえず、薬を渡しとく。最後の1個の卵を見つけ次第、この卵で破壊するように。

正也:それは分かった……けど、その前に俺は一回保健室に行きたい。

楓:あぁ、それは任せるよ。というか、俺も一回行くつもり。

輝綺:輝綺も行くぅ〜。

楓:ん、じゃあそのまま3人で一回保健室に行くか。

GM:はい、じゃあ一回ここでシーンが切れます。


◆MIDDLE 10◆卵の主     〜Master Scene〜

GM:じゃ、一回ここでマスターシーン入れるね。

正也:あれぇ?


楓と相良が空調施設で話しあっている時、屋上に一人の人影があった。
スキンヘッドのその男は、右手の赤い卵を弄びながら、校舎の一点を見つめている。
その視線は、間違いなく見えないはずの空調施設に注がれていた。



楓:さっき俺と浩平は話してる間のことか。

GM:そういうことですね。


男は、邪悪な笑いを浮かべて一人ごちた。

「UGNを味方につけましたか…。ならば、こちらも更なる手を打たせてもらいましょうか。くっくっくっ…」



正也:…というのを、フ●ーザボイスでお願いします。

楓:…って、んな起こし方できるか!(笑)

GM:リプレイでお伝えできないことが残念です、ってやつやな。(笑)ま、ここでシーン切れます。


◆MIDDLE 11◆ブービー・トラップ     〜Scene Player――星野 輝綺〜

GM:では、次のシーンです。シーンプレイヤーはキキ。

輝綺:はぁい(いっコロ)…はい、上がったよ〜…。何があったん?

GM:ま、まずは描写を。


相良の案内により、君達は保健室の裏にやってきた。
確かにここは発見されにくく、ここに寝かされている香澄を狙うには絶好の位置だ。
君達はさっそく捜索を開始した。



GM:全員登場が推奨やってさ。相良もいる。

輝綺:さっき全員一緒に、っていってたしね。

正也:あぁ、じゃあ出るわ。(いっコロ)ん、侵食率上げといた。

楓:俺もだな(いっコロ)おし、1しか上がらなかった!

GM:はい、全員一緒に出ました。場所は保健室裏な。捜索開始でシーンは始まります。

輝綺:探すー!しゅ●しゅ●〜!

楓:目標値は?

GM:ない、ここは描写のみ。もう卵は見つかってます。

楓:あ、見つかってるん?!じゃあ薬打ち込む。

GM:はいはい。


相良はすぐさま解体に取り掛かる。
ただし、その瞬間…!
卵は喋りだす!

「バカめ!それを使うことは当然承知です!」



GM:って言いながら、卵がいきなりエフェクト《闇夜の呪い》を使用します。対象は登場しているPC全員+相良。防御もしくは回避判定してください。目標値は25で。

輝綺:エフェクトの使用を宣言します。《ミラーコート》+《御使いの声》+《全知の欠片》…侵食率8上がっちゃった♪これで84%…。これでダイス数7個!(コロコロ)まわって…まわって…27!避けれた!

楓:俺もエフェクト《フェザーライト》+《魔王の理》の使用を宣言。これでダイス数10個(コロコロ)……ひく!16しかいかねぇ!失敗した…。(汗)

正也:じゃあ俺は《見切り》と《電光石火》を使う。(コロコロ)…達成値24!……あれ?(笑)

GM:1足りてねぇー!(笑)

輝綺:一人だけ避けれた♪あ、ちなみに輝綺の避け方が避けるんじゃなくて、光の盾がガードしてくれるから。

GM:はいはい。今失敗した人で一番HPが低い人は?

楓:俺はHP18。

正也:俺はHP14。…あ、しかも《電光石火》使ったから1D10ダメージやん、死ぬんちゃうか、俺…?(いっコロ)4点くらった…。(汗)

GM:じゃあ……あ、でもこの場合は…こっちにきそうやな。相良が楓さんをカバーリングする。

楓:おぉ?「な、何を…?!」

輝綺:出しゃばりやがって…。

GM:ということで、マサと相良は17ダメージずつな。

正也:あぁ、MAXでも死んでたわ。皆、サヨナラ…。

楓:いや、《リザレクト》せんかい。(笑)

正也:1Dやな?(いっコロ)9?

GM:HPが9点になって立ち上がる。同時に侵食率が9点上がる。

正也:…こ、これが狙いだったのさ!

楓:9点はでかいだろ。(笑)

輝綺:今侵食率が…84%になってる…。

楓:俺は今77%かな。

正也:…今ので81%になった…。

GM:そして相良は致命傷を負って倒れました。カバーリングしたしね。

楓:「ば、馬鹿野郎!無茶しやがって…!」

相良(GM):「い、いいんだ…それより、頼む。妹を…香澄を、助けてやってくれ…!」

楓:「あぁ、任された!だが、助けるのは彼女だけじゃねぇ。お前もだ…!」

輝綺:いいこと言った!(笑:手元にあったトランプを渡す)

楓:やった、フレア貰えた!(笑)

GM:ゲームが違います。(笑:カオスフレア参照)続けるで?そう言いながら相良は、カウンタートランスの注射を2本と精製方を記したデータディスクを渡します。

相良(GM):「頼む…これで、妹を…救ってやって、くれ…」

楓:「あぁ…確かに受け取ったぜ…!」

GM:カウンタートランスを使用すれば、香澄の症状を軽減できます。データディスクに施したパスワードは、香澄の髪飾りの裏側に書かれています。

正也:何でそんな所にあんねん!!いつの間に仕込んだんや、こいつ!?(笑)

GM:あぁ、その理由書かれてるわ。

相良(GM):「実は…香澄の髪飾りは昔、僕があげたものなんだ…」

正也:む、昔にすでにパスワード埋め込んでたとは…何と先見性のある奴…。

GM:香澄は香澄で、兄から貰った思い出の品なので、大切にしているようです。

楓:壊れたから別のと替えてたら、どうするつもりやったんやろ…。(笑)

正也:ほんまやで…無くしたらどうするつもりやったんや…。(笑)

楓:「今日はお祭りだから、別のにしてみたんだぁ」とか。(笑)

輝綺:無くしたくないから、普段は着けない、とかもありそうや。(笑)

相良(GM):「パスコードは…髪飾りの、裏に、ある…」

正也:今ここで口で教えろよー!

楓:覚えてないんじゃない?乱数とかで。

相良(GM):「香澄のことを…頼む…」

楓:「あぁ…分かった…」

GM:それだけを言い残し、相良は息を引き取った。妹に会いたいという望みを果たすこともなく…。

楓:…《リザレクト》は?

GM:まだ覚醒していない、オーヴァードではないので《リザレクト》はできない。

楓:……とりあえず、瞳を閉じさせて…校内に入ってきてるUGNエージェントを呼んで、遺体を引き渡す。賢者の石も入ってるし。

GM:はいはい、それは引き取りに来てくれました。

楓:引渡したら…保健室に行くか。

GM:はいはい。……クライマックスまで、まだ2つくらいシーンがありますよ?

正也:無理…これ以上侵食率上げたくない…。(汗)

GM:知らん。情報収集失敗しまくる方が悪い。

楓:ま、それは御尤も。(笑)じゃ、保健室に行くよ?

GM:ん、じゃあシーン変えます。


◆MIDDLE 12◆家族の思い出     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:…あ、次のシーンプレイヤーは@です。

正也:嫌がらせか…。(汗)

輝綺:早く助けに行ったり。(笑)

GM:そうですよ〜、早く助けたってください。(笑)

正也:もぉ〜…出たらいいんやろ、出たら…(いっコロ)…。

楓:一応俺も出てくよ。浩平の妹、まだ見たことないし。(いっコロ)…8上がった…やめときゃ良かった…。(汗)

GM:はいはい、描写いくよ〜。


保健室、香澄の枕元には、確かに古ぼけた髪飾りがあった。
裏返すと、つたない字で“あきまつり”と書いてある。

「正也君…その髪飾りが気になるの?」

見れば香澄が目を覚ましていた。



輝綺:“あきまつり”くらいやったら口で教えてくれてもよかったな。(笑)

楓:忘れてたんじゃね?(笑)

GM:で、目を覚ましてマサヤの方を香澄が見てますよ?

正也:「…あ、ども…」

香澄(GM):「それね…お兄ちゃんが、くれたんだ。ずっと前に…」

正也:「あ、悪い。今、それどころちゃうねん」

GM:…………………。

楓:う、打ち切りやがった…。(笑)

GM:…霞は、苦しそうにしながらも、家族との思い出話を話し出す。

正也:だからそれどころちゃうって!後で、聞いたるから!(笑)

GM:後やったらあかんねん!これ話したら気失うから!

楓:あぁ…もぉ…メタ発言の嵐…。(笑)

香澄(GM):「もう、顔も思い出せない…。だけど、優しかったことは、よーく覚えてる。事故で死んじゃったけど、ね…」

GM:彼女は幼い頃事故に遭い、家族を亡くした。そして現在は叔父夫婦の家にいるが、優しかった兄のことは覚えているという。そこまで話すと、香澄はまた意識を失ってしまう。

正也:…だから、何やねん…。(汗)

楓:その話を横で聞きながら、保健室にあるPCでデータディスクを調べてます。

GM:まぁ今見てもらっても、仕方ないけどな。薬の作り方が入ってるだけやから。

楓:あ、そっか。……何のために俺は8点も侵食率あげてん…。(汗)

正也:むしろ、このシーンは何の為にあってん…。(汗)

GM:一応ヒロインやからちゃう?

正也:…ここまでで、一度もヒロインと思えたことがない…。

楓:……いいや、それを聞いたことで憐憫を表でロイス取る!考えたら俺、まだロイス取りきってねぇ!(笑)

GM:はい、それはOKです。

輝綺:言われてみたら、そうやん!ロイスしっかり取らんと帰ってこれへん!(笑)

GM:そうやで〜、しっかり取りやぁ〜。(笑)

正也:あ、じゃあ俺は相良に…。

楓:いや、死んでるから!取った瞬間タイタスになるから!(笑)

輝綺:ウチがそれで1個最初から潰れてるから!(笑)

正也:あ、アカンのか!(笑)

GM:そういう時は仲間に取ったらいいねん。

楓:香澄…ポジは何にしよかなぁ………あ、憧憬にしよう。この子の思い出は俺には眩しすぎる…。

GM:あぁ、いいねぇ。もう皆、取れるだけ取ってくれていいで?

輝綺:あ、じゃあ香澄に。憧憬/嫉妬で、兄妹ってとこに反応したってことで。

正也:…俺はいいや。孤独な男やから…。

GM:帰ってこれやんで〜、まぁいいけど。はい、では保健室を出ると校内放送が流れ、キャンプファイアーを囲んでフォークダンスが行われるので、校庭に集合するように呼びかけられます。ピンポンパンポン♪

正也:何で中止にならへんねん、これ!!?(汗)

楓:死人も出てるんだろ?!(汗)

校内放送(GM):『これより、校庭にてキャンプファイアーが行われます。皆さんは速やかに校庭にお集まりください』

輝綺:「こ、この声は…?!」

GM:キキ、正解。

正也:フ●ーザボイスです。

GM:校内放送から流れてきた声は、聞きなれた放送部員のものではなく、卵が発したものと同じ忌々しい声であった。“クリムゾン”は校庭で犠牲者を一気に増やすつもりなのだ…!

正也:だ、誰が行くねん?!(汗)

GM:事情を知らない、一般生徒やろう。

正也:こ、この学校…どんだけ平和な…。(汗)

楓:…校庭に駆け出すわ。

GM:了解、ではここでシーンが切れます。


◆MIDDLE 13◆最後の卵     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:では、次のシーン。シーンプレイヤーはカエデ。

楓:はいよ…(いっコロ)ここで6上がるか…91%です。(汗)

GM:あ、ここは全員登場やから。

正也:うわぁ…(いっコロ)ぴったし90%です…。

輝綺:(いっコロ)89%〜。

GM:はい、いくで〜。


君達が校庭に到着すると、幸いにもまだ誰も来ていなかった。
何も知らない人々が来る前に、“卵”を無力化しなくてはいけない…!



GM:校庭に仕掛けられた爆弾を除去するシーンですね。

正也&楓:キャンプファイアーを蹴り飛ばす!!

GM:まぁ落ち着け。キャンプファイアー用に積み上げられた丸太の上に、ゴミと一緒に巨大な“卵”が置かれている。誰かがアトラクションか何かと思って火をつけてしまえば、間違いなく爆発してその場にいた一般市民が犠牲になるだろう。

楓:誰か気づけよ!明らかに怪しいだろ!(笑)

GM:ほんまやなぁ。(笑)

輝綺:「しゅ●きゃら発見〜!」

正也:今のうちに起爆させてしまえばいいんじゃない?

楓:いや、さっき浩平に貰った注射を打ち込む。

GM:はい、解除方法は目標値7の精密作業です。その成功後にカウンタートランスを使うことで爆弾を無力化できます。

PC3人:精密作業なんてな〜い!

GM:まぁ、誰かが成功したらいいよ。

輝綺:じゃ、全員でやればいいか。

楓:だな。(コロコロ)あ、達成値14で成功したわ。

GM:おぉ、じゃあ時限爆弾装置を解除できました!

楓:で、すぐさまカウンタートランスも打ち込む!

GM:打ち込みました!では、爆弾を止めると同時に“卵”は崩壊していきます。しかし、崩壊していく“クリムゾン”が貴方達に声をかけます。

クリムゾン(GM):「さすがですねぇ…しかし、この隙に久川さんを頂きましたよ。最後の手、というやつですな。屋上までデータディスクを持ってきてください。でなければ、彼女の無事は保証できません。私の美学には反するのですがねぇ…」

GM:二重三重に罠を仕掛けるとは、かなり食えない相手だ。とりあえずは相手の意向に従わざるを得ないだろう…。

正也:いや、全然そんなことないやろ。(笑)

楓:……っていうか、ディスクも髪留めも、保健室に置いてきたんやけど…。

全員:(爆笑)

GM:気づけよなぁ、こいつ!(笑)

輝綺:アホやぁー!(笑)

楓:パソコンの中に入ったまんまやってんけどなぁ。(笑)ま、CR−Rと髪留め持って、屋上に向かうわ。

正也:何とまぁ…。

GM:はいはい、じゃあこれでシーン切ります。次にクライマックスフェイズにいきますよ〜。



CLIMAX PHASE



◆CLIMAX 01◆堂島 幹也     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:はい、ではクライマックスです。

正也:と、登場したくない…。(汗)

GM:そうはいくか。さぁ、全員登場して侵食率上げろ。(笑)

正也:いややなぁ…(いっコロ)10ぅー!!?……いや、0か…?

楓:諦め、それは10や。(笑)(いっコロ)…っ!俺もこれで97%か…やべぇな…。

輝綺:(いっコロ)何とかまだ100%いかんかった…。(汗)


屋上には、男が待っていた。
スキンヘッドの、教師にも生徒にも見えないその男は、左手に気を失った香澄を抱えている。
右手では、1つの赤い卵を器用に弄んでいた。
君達が来ると、彼はゆっくりとこちらに振り向き、楽しそうに言う。

「さて、UGNの皆さん。データを渡して頂きましょうか?」



堂島(GM):「さぁ、データを渡してください。それとも、このお嬢さんを見捨てますか?」

輝綺:その瞬間に感情をネガティブの嫉妬を表にして…「そんな子、死んだっていいんだもん!」

GM:あ、そうなん?

正也:ま、いいんちゃう?

楓:いいわけあるかぁ!(笑)俺は短い間だったとはいえ、友が命を賭して守った妹さんやからな、助けるぞ!

GM:…お前らなんか、UGNちゃうわ…!

楓:助けようとしてるじゃん!(汗)

GM:違う、そっちの二人や。(笑)

楓:「分かった、ディスクならここにある」取り出して見せるわ。

正也:ひょいっと奪い取る。「変なことしたら、叩き割るぞ、コンニャロー」

GM:あ、見せた?じゃあ……堂島は香澄をそちらへ投げつけ、更に《鮮血の矢》を香澄に使用する!

正也:…?何それ?

GM:まぁ、攻撃用のエフェクトと思っといて。

楓:ん、香澄をカバーリングする!

GM:OK。ちなみにカバーリングを言い出さなかったら香澄は死んでました。

楓:んなこったろぉと思ったぜ!(汗)

GM:ダメージは5点、カバーリングで倍になって10点!

楓:了解、HP8点残して立ってる。香澄を抱きとめて、背中で庇って攻撃くらったから。

GM:はいは〜い。では、攻撃が終わると同時に、堂島が持っていた卵にヒビが入ります。そしてそこから人間ほどもある、獣が現れます。どうやらこれが、堂島の従者のようです。さ、戦闘に入りま〜す。


◆第1ラウンド◆

GM:堂島が《ワーディング》を張ります!さぁ、全員衝動判定をするがいい!

堂島(GM):「早くデータを寄越すのです…!!」

楓:衝動判定って何で判定?

GM:意思判定、目標値は8。

正也:(コロコロ)はい、8出た…。

輝綺:(コロコロ)9、成功〜。

楓:(コロコロ)クリティカルして14。

GM:全員成功?じゃあ2D分だけ侵食率が上がる。

正也:2Dとか…俺、もう帰ってこれへんで…?(コロコロ)…俺、今111%になったんですが…。(汗)

輝綺:(コロコロ)104%…《リザレクト》できへん…。

楓:(コロコロ)きたぁぁー!!ここで1ゾロ!ギリギリ99%!(笑)

GM:一人だけ一回《リザレクト》できるな。(笑)じゃ、敵は堂島幹也と従者が一体。ちなみに堂島のコードネームは“エッグ・マスター”。

楓:び、微妙に格好悪いな!(笑)

GM:それは思った。(笑)こちらのイニシアティブは16。

輝綺:14〜。

楓:12。

正也:9…。

GM:じゃ、堂島からやな。あ、セットアップで何かする?

輝綺:する、《サポート・デバイス》。感覚をサポートする。こう、額からニョキッて生えてくる。

GM:まぁその辺は好きにしてくれていいけど…。

楓:GM?俺は香澄を抱えたままなのか?(汗)

GM:あ、大丈夫。もう、少し離れた所に置いたことにしてくれいいよ。

楓:良かった…それだけでラウンド使うかと思った。(笑)

GM:そこは大丈夫です。(笑)じゃ、こっちもセットアップで《ヴァイタル・アップ》するわ。これしやんかったら、瞬殺されてまうやん。

楓:それもアリかと。(笑)

GM:いやいや。(笑)で、イニシアティブはこっちからです。堂島の攻撃…データ持ってるのは?

楓:…俺、か?

輝綺:いや、さっき取った奴がおる。(笑)

正也:「俺に攻撃したら、叩き割るぞ!」

楓:何その弱腰な脅し?!(笑)

GM:じゃあマサに攻撃いくわな。(笑)

堂島(GM):「そのデータを早く渡せぇー!!」

GM:従者と同時に血の矢で攻撃してくる。内容は《鮮血の矢》+《血族》+《クロスアタック》!ダイスは11個…クリティカル値は8!(コロコロ)…ショボ!達成値15…ただし、防御行動に4個のダイスペナルティ。

正也:…7Dか…(コロコロ)あ、死んだかも。達成値10や。

GM:じゃあダメージが16点!

正也:サヨナラ皆さん!

楓:カバーリング!即《リザレクト》!

正也:いっそ殺してくれ…。(汗)

楓:そうはいくか…(いっコロ)7点上がって立ち上がったぞ。

GM:はい、ではそちらの行動です。

輝綺:いくよ〜。まずマイナーで《主の恩恵》、これで+3個。メジャーで《全知の欠片》+《ピンポイント・レーザー》+《ギガンティック・モード》+《カスタマイズ》……これでダイス13個!(コロコロ)うわ、クリティカル3つか……しょぼ、達成値17や…。(汗)

GM:《ギガンティック・モード》で二人まとめてやな…。こっちの回避は(コロコロ)こっちは15か…。

輝綺:当たった!当たった!(歓喜)

楓:良かった、良かった。(笑)

輝綺:ダメージは…2Dやから、11点。防護点は無視。抜けたら今後シーン中はあらゆる判定でダイスが−1個される。

GM:了解〜。まだ元気よ。

輝綺:この時点で侵食率121%。(笑)

GM:知らんで〜?帰ってこれんでも。(笑)

楓:…あ、次は俺か。今はまだチャージしてないし…とりあえず、マイナーで近寄って、メジャーで《漆黒の拳》+《魔王の理》+《雷の牙》で攻撃する。そちらのダイスペナルティが1個。

GM:はいはい(コロコロ)こっちの回避は7て…。

楓:あ、堂島狙いな。(コロコロ)こちらは達成値19で当たったな。でも拳やからダメージ低いんだよなぁ…7点ですね。(笑)

GM:えらい低いな。(笑)

楓:素手やし。(笑)

正也:…マイナーで移動したら、エフェクトは使えない?

GM:うん、使えん。

正也:終わった…移動して終わり。

輝綺:何で攻撃せんの?

正也:ただの素手攻撃やから、今のと一緒になる。

楓:武器の重要性が分かった気がする。(笑)

正也:…じゃあ一応殴るか、その従者とやらを殴るわ。(コロコロ)達成値は15。

GM:(コロコロ)こっち達成値8しかない。

正也:お、当たった。じゃあダメージが…5点や。(笑)

楓:せめて金属バットでも持ってこればよかった。(笑)

正也:ほんまや。(笑)

GM:いや、キュマイラは自分で作れるでしょ。

正也:あ、そか…。でもマイナーが必要やねん。

GM:そこはそういうエフェクト取ればいいねん。じゃ、最後に従者の行動いくで。今は前に二人か…《鮮血の矢》+《血族》+《忌まわしき砲弾》の範囲攻撃!対象は正也と楓!(コロコロ)達成値は…ショボいー!達成値14…何で13個も使って…。(汗)

正也:当たったらマズイんで《見切り》使います。ダイス15個…(コロコロ)…何でクリティカル1個もせぇへんねん!(汗)達成値10やわ…。

楓:…《魔王の理》+《フェザー・ライト》+《マグネタイト》使う。ダイスは21個か…全力で避ける。(笑)(コロコロ)…達成値は19で避けた!

GM:はいはい、当たったんは一人か…ダメージは13点。

正也:(即)死んだ。

楓:ポコポコと倒れやがって。(笑)

輝綺:早よ何かタイタスにして立ち上がり。(笑)

正也:はぁ……じゃあ即効でそのおっさんにロイス取って…堂島への憎しみでいいわ。それを昇華して立ち上がった。

堂島(GM):「ば、ばかな…!まだ立ち上がるだと?!」

正也:ま、バカやからな。

楓:まだも何も、まだ1ラウンド目やし。(笑)

GM:そういや、そうやな。(笑)


◆第2ラウンド◆

GM:じゃ、次のラウンドで〜す。

楓:セットアップで《フルインストール》使う!

GM:はいはい。他はない?

輝綺:な〜い。

GM:じゃ、イニシアティブ順で堂島から。さっきと同じコンボで…前二人は従者に任せて後ろの人狙おう。(コロコロ)達成値は23!

輝綺:侵食率が上がる…!(汗)避けない!

GM:じゃあダメージは23点!

輝綺:相良のタイタスを昇華して立ち上がる!

GM:はいはい。

堂島(GM):「馬鹿な…馬鹿な!まだ立ち上がるだと?!」

輝綺:いくで?マイナーで《主の恩恵》、メジャーで《全知の欠片》+《ピンポイント・レーザー》+《ギガンティック・モード》+《カスタマイズ》で…ダイスは23個や!

GM:ちなみに侵食率は?(笑)

輝綺:もう133%や!(笑)

GM:ジャーム化してしまえ。(笑)

輝綺:「死んじゃえー!!」(コロコロ)めっちゃクリティカルした!達成値38!

GM:(コロコロ)こっち達成値16…。

輝綺:4Dダメージ…30点の防護点無視です!

GM:はい、従者が堂島をカバーリング。従者は壊れました。次の人どうぞ〜。

楓:俺だな。《漆黒の拳》+《魔王の理》+《雷の牙》+《マグネタイト》で。そっちはダイスペナルティ1個。これで侵食率128%か…(コロコロ)達成値は37かな。

GM:なめんなよぉ〜?(コロコロ)こっちの回避達成値9じゃ!(涙)

輝綺:避けは弱いな。(笑)

楓:でもダメージが…23点の装甲無視です。

GM:あぁ、装甲無視か…まぁ、元々装甲値なんてないけど。

楓:無いんかい。(笑)

輝綺:あ、いいこと聞いた。これで侵食率2点抑えれる。(笑)

楓:節約、節約で。(笑)

正也:じゃ、な〜ぐろ……。

GM:っていうか、今の楓の攻撃で堂島は倒れました。

正也:え、死んだんかい!?

GM:うん。

楓:あ、そうやったん?「これが…浩平の仇だぁー!!」って拳叩きつけた。

GM:はい、吹き飛びましたー。…何でこいつ、ボスのくせに《赤河の支配者》も復活エフェクトも持ってないねん…。(涙)

楓:壁技も復活もなしか!それはキツイ。(笑)

正也:何や…余裕やったな。

GM:はい、じゃあこれで戦闘は終了です。


「くっ…最後の手段も、通じませんでしたか…。強いです、ねぇ…」

そう言って、堂島は倒れた。彼が倒れると同時に、従者達も消滅していく。
屋上から見下ろせば、文化祭はクライマックスを迎えていた。
危機は去ったのだ。

――――幾人かの犠牲を出して……。



正也:まだ文化祭続けてたんかい、この学校…。

楓:犠牲者、完全に無視られてんなぁ…。

正也:ほら、キキは去ったらしいで。バイバイ。

輝綺:輝綺、帰るぅ〜…。

GM:あぁ、もう終わったから帰ってええよ…。(溜息)

輝綺:これで最後の侵食率やらんでいい♪

GM:エンディング出ないと経験値はあげません。

楓:…っていうか、確かエンディングでは侵食率上がらんよな?

GM:うん、上がらんよ?

正也:上げられたらたまらんわ!(笑)

楓:ここまできてトドメかよ!ってなる。(笑)

GM:エンディング迎える前に、ってことや。

*   *   *   *   *

楓:あ、そっか。ここでエンディングに出れるかどうか、の判定やったな。

GM:そういうこっちゃ。タイタス化してないロイス数×ダイス数。

楓:“生還者”だから+3Dやな…ロイスが4個で+3個の7個なら帰れるだろ。まず1倍振りで(コロコロ)…いやに高い目出たな、81%で帰ってきたぜぃ。

GM:お、オメデト〜。

正也:俺も普通やな、5Dで13%越えたらいいし。2Dでもいけるくらいや、チキンやから5Dでやるけど…(コロコロ)…5Dにして良かった…。

全員:(爆笑)

正也:5Dで23%減らして帰ってこれたよ。

輝綺:4Dで33以上…帰ってこれる気がしない…まぁ、まずは1倍で…。

GM:平均8以上ね。

輝綺:い、いけるいける!(コロコロ)21…2倍でいけるか…3倍にしとくか…。

正也:あ、ハッキリさせとこうや。泣きの一回はアリかナシか。(笑)

GM:ナシさ!ジャーム化したらいいねん!(笑)

輝綺:それじゃ…2倍で!(コロコロ)51減らして…帰ってきた。

正也:オメデトー…。(ぱちぱち)

GM:はい、全員帰ってきましたね。輝綺だけ経験値ないけど。(笑)じゃ、エンディングいきましょか。



ENDING PHASE



◆ENDING 01◆見つめる者     〜Master Scene〜

GM:まずはマスターシーンから。


県立高校の上空を旋回しているヘリコプター。
そこから、カメラを通して君達の戦いをモニタリングしている人物がいた。

「“クルセイダー”から“賢者の石”は出なかったか……少しは期待していたのだがな…」

その人物は、狡猾そうな低い声でそう、一人ごちた…。

「もういい、帰るぞ」

主の命に応じ、パイロットは操縦桿を動かす。
やがて、ヘリコプターは空の彼方へと消えていった…。



正也:…狡猾そうな声、ってどんな声なんやろ…。

楓:蛇みたいな感じ、とはよく言うけどな…。

GM:…あ、このシーン、キャンペーンじゃない場合は除いても良かったんか…まぁいいや。


◆ENDING 02◆また、祭へ     〜Scene Player――坂本 正也〜

GM:はい、まずはPC@のエンディング。

正也:……………あ、俺か?

楓:あんただ。(笑)


事件は終わり、文化祭は平穏無事に進んで行く。
またもやサボっている正也のもとへ、元気を取り戻した香澄がやってくる。

「あのさ…さっきの話、誰かにした?」



正也:…そもそも、よく聞いてなかったんやけど…。

GM:ちょっとしょんぼりした感じで聞いてきてる。

正也:「話すわけ、ないやん…」

GM:そう答える?では、彼女は俯きながらこう言った。

香澄(GM):「えっと…あの話、あんまりいい話じゃないし…。その、つまり、内緒にしておいてくれない、かな?」

正也:誰に言うねん!俺が、どんな状況で、誰に言うたらいいねん!!!

GM:って言う?

正也:あ〜言わへん、言わへん…。

GM:では照れながら香澄は言う。

香澄(GM):「ありがとね…じゃ、戻ろ。文化祭はまだ終わってないんだから」

正也:「へっ…どうせ俺はゴブリン役や…」

楓:自分で言い出したんやん。(笑)


背中を押され、教室に戻りながら君はふと考える。
彼女は、楽しかった“秋祭り”を追い求めて、この仕事をしているのかもしれない。
君は、敢えてそう考えることにした…。

そして君は、ゴブリンの格好をした。



正也:あぁあぁ、俺はゴブリンや…。っていうか、“秋祭り”って?

楓:パスワードやった言葉、や。


◆ENDING 03◆もう一人の自分     〜Scene Player――楠木 楓〜

GM:お次はPCA。

楓:はいよ。


何も無い部屋、それが相良の部屋に入った時の感想だった。
君は今、彼の遺品整理を命じられ、ここに来ている。
正直、やりきれない感情はある。
自分も、彼と同じ立場になっていたかもしれないのだ。



楓:事後処理中か。

GM:そういうことです。

楓:じゃあ…浩平の部屋を片付けている時に、伏せてある写真立てを見つける。それを起こして見てみると、秋祭りに妹と二人で撮った写真だった…。

GM:(サプリメントを読んで)……あ、すげぇ。ほんまにそれ、あるで。

楓:ま、F.E.A.R社の考えることは大体分かる。(笑)


君は机の引き出しを開けた。
中には、1枚の古ぼけた写真。
そこには、大人しそうな男の子と、“あの髪飾り”を持った女の子が仲良く写っていた。
これが、彼が持っていた日常の欠片なのだろう。
君はゆっくりと引き出しを閉め、部屋を立ち去った…。



GM:何か言いたかったら言ってな?カオスと一緒で、中2病推奨やで?

楓:「…お前は、裏切り者なんかじゃないさ…。これでもう、“ダブルクロス”の宿命を背負わなくていい…」そう言って、扉をパタンと閉じて去っていく。

GM:はい、OKです。


◆ENDING 04◆日常への回帰     〜Scene Player――星野 輝綺〜

GM:…あ、PCBのエンディングが載ってない。

全員:(爆笑)

GM:いや、載ってないというか…ちゃんとしたシーン扱いじゃなくて、横にある注意書きみたいな所にエンディング例として載ってるってだけ。(笑)一応これ読んでみるな?


君は、他のクラスメイトと共に、文化祭の続きを行う……


輝綺:(遮る)あ、それはない。もう帰るから。

GM:あ、はいはい。じゃあ…。


輝綺が校舎を後にしようとした時…。
一瞬、あの赤い卵の影が見えた気がした…。
だが、気のせいだと思い、君は再び任務の日常へと戻って行った…。



輝綺:あ、じゃあそこで…ピッピッピッ…「あ、もしもし?こいのぼり〜?」

薬王寺(GM):『……どちら様ですか…?』

輝綺:「こいのぼり〜!」ピッ!(切った)

GM:…まぁ、着歴から分かるわなぁ。(笑)

楓:そらそうだろ。(笑)

輝綺:ちなみに、今のは楓の携帯からかけた…。

楓:持って行かせるか!俺は浩平の部屋の掃除任務中だ!(笑)

GM:あ〜あ、輝綺は以後、薬王寺さんの圧力がかかります。

楓:さすが、ノイマンのピュア。(笑)

GM:超天才の死神支部長だぜ。(笑)じゃ、今回はこんな所で。終了しま〜す。

楓:はい、お疲れ様〜。




〜第1話 Fin.〜




〜清算〜


楓:経験点は?

GM:あぁ、清算しよか。まず『最後まで参加した』で1点、『良いロールプレイをした』…?

正也:これは文句なく全員やろ、俺スゲーカンドーしたで?

GM:あんたはいつもそうやなぁ…まぁいいけど。

輝綺:『セッション中、他のPLを助けた』!

正也:助けまくったな!もう、感動した!

輝綺:『会場を手配した』

GM:それは全員でいい。

輝綺:『セッションの進行を助けた』

正也:助けまくったよなぁ?ナイスフォローやったやろ〜?

GM:あ〜〜〜もぉ〜〜〜この5点は皆にやるわ!正也と楓は+3点な。正也と楓は8点、輝綺は5点や。

楓:8点か…何かエフェクト取るか…。

GM:ま、それは後々。とりあえず、以上です。

楓:はい、お疲れ様〜。




〜おしまい〜