第5話 : 研修旅行と秘密の部屋<下>



目次

9:再アタック
10:真実の『壁男』
11:作戦決行、そして……
座談会〜シナリオの本当の姿〜



9:再アタック


GM:離れようとするのはいいけど、また何人か客は見に来るで。

夕樹:【幻影】で壁作る!

月明:じゃあ俺が時間稼ぎや!「いやぁ、何度もすみませんねぇ、お客様方」

夕樹:(コロコロ)【幻影】成功!

GM:成功…じゃあ壁は大丈夫やけど、破片は飛び散ってんで。

月明:「あ、これ小道具なんで、危ないんで近寄らないでください」(笑)

シルヴィア:「これ1個1個の位置に意味があるんで、はい」(笑)

月明:「そうなんですよ〜」(笑)

GM:………じゃあ、それで納得してもらえるか判定してもらうで。

月明:【演技】任せろ、本職や!(コロコロ)…あらぁ〜、2失敗。(笑)

シルヴィア:まぁ俺も【演技】あるし(コロコロ)2成功、相殺?

夕樹:ていうか、あんたシーツ1枚やねんから前に出たら…。

シルヴィア:「いやぁ、俺怪人役で、こんな格好してまして…」(笑)

月明:「そうなんです、白い布かぶった謎怪人なんです」(笑)

夕樹:でもシーツの下は…。(笑)

月明:ただの変態。(笑)

GM/客:「……あんたらちょっと、怪しいわねぇ〜?」

月明:「いやいや、これも撮影ですから!」(笑)

GM/客:「でもこんな時間…といっても7時だけど、夜に、ねぇ?」

月明:「夜のシーンだったもんで、はい。ほら、マネージャーからも」(笑)

夕樹:僕も?必死で【幻影】維持してんのに。(笑)

GM:まぁそこまで言ってたらオーナーの桑野さんも一緒になってお客さん達に説明と謝罪してくれたけどな。

シルヴィア:出るのが遅ぇ…。

夕樹:あんたが元凶でしょ?!(笑)

月明:何でそんな態度でかいねん。(笑)

シルヴィア:(笑)

GM:じゃあ桑野さんの説得でお客さん達が部屋に戻ってたで。

シルヴィア:どうする?一回部屋に戻るか?

月明:え、いやいやいや。

夕樹:【幻影】そんなに持たないよ〜。

月明:もうこのまま突入しよう!とりあえず俺は中に入る!ていうか皆、女の子のこと忘れてるやろ!(笑)

シルヴィア:あ〜、みつばちゃんか。(笑)4,5歳はさすがに圏外やなぁ…。

夕樹:んなこと言ってる場合か!(笑)

月明:一気に解決しちゃおう!正義の味方として許されへん!

シルヴィア:「じゃあ…そこの山彦!」

GM/桑野:「桑野です!」

シルヴィア:「ウチの伊吹か巴さんか千歳さんに、これまでのことと、俺達はこの部屋の壁を調べるって言っておいてくれ!」

GM/桑野:(しぶしぶ)「わ、分かりましたよぉ〜…」

シルヴィア:「じゃあ、改めて行くか」

月明:「おぅ、俺一番手で入るわ」

シルヴィア:「俺が2番手だな」

夕樹:「最後に。〔オーラ感知〕あるから壁に異常あったらすぐ分かるよ」

GM:………入っちゃった?!

月明:入っちゃった。(笑)

GM:…すでに考えてたシナリオとは大きく離れ始めてるなぁ…。(苦笑)

月明:まぁ仕方ないって。(笑)いっちば〜ん。

シルヴィア:あ、やっぱり後衛は真ん中に挟むか。俺後列、最後に入るわ。

月明:そうやな。

夕樹:じゃあ僕2番〜、〔オーラ感知〕しながら壁をジロジロ見とく。

シルヴィア:あ、部屋入る前に一回部屋で服だけ着てこよ。(笑)さすがにシーツ1枚、生装備は無いわ…。

夕樹:だね。(笑)

GM:その部屋はこんな感じな。




| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄|
|    | ベ  | ̄ ̄ ̄ ̄| ベ  |    |
|    | ッ  |    | ッ  |    |
|    | ド  |    | ド  |    |
|    | A  |    | B  |    |
|_    |________|    |________|    |
| |                     |
窓|                     |
| |                     |
|_|                     |
|                      |
|                      |
|______                |
|クローゼット|    _______    |
|______|____|__扉___|____|


シルヴィア:窓から近い…ベッドAのシーツを俺は体に巻いててんな。

GM:埃まみれで汚かったけどな。(笑)

シルヴィア:何もないよりマシだ。(笑)

夕樹:じゃあ部屋の中央に立って、壁全体をまんべんなく〔オーラ感知〕。あ、狐の姿に戻るな。

GM:(ぼそっと)…………〔オーラ感知〕か、厄介やな…。

月明:何か言ったで今。(笑)

GM:しかも〔オーラ感知〕って確か、人と妖怪で色の区別ついたよなぁ?

夕樹:うん♪

GM:凄い、万能やな〔オーラ感知〕。で、それで部屋見た、と。はい、じゃあまず、ベッドBの下から人の反応、床に妖怪の反応。

夕樹:!皆に注意促す!「敵は下だ!!」

シルヴィア&月明:「「了解!!」」

月明:俺まず女の子助けるわ。

夕樹:妖怪の位置を見続ける。

シルヴィア:その指示ですぐ動けるように、床に掌向けて注意しとく。

GM:女の子担当と、床担当に別れたか…。で、幻さんが女の子の方やな?

月明:うん。

GM:じゃあ床の妖怪もちょっと移動するけど、まぁ位置的に幻さんが女の子の所にたどり着く方が早い。

月明:じゃあベッドの下から引きずり出したるわ。

夕樹:女の子の状態は?

GM:寝てるというか、失神してるというか…。

夕樹:気絶やな。

月明:5歳かぁ…これが14,5歳なら…。

夕樹:いや、あんたはむしろ守らなあかん対象年齢ちゃう?

月明:!!そうやん!ヒーローとして、小さい子守らな!!「小さい子/義務感」持ってたんや!(笑)

シルヴィア:忘れてたんかい。(笑)

月明:忘れてました!ごめんなさい!はい、しっかり助けました!(笑)

GM:はい。(笑)で、どうする?

シルヴィア:とりあえずそのみつばちゃんを安全な場所に。

夕樹:移動させなな。

月明:分かった、俺が連れ出すわ。

GM:ん、じゃあ幻さんが一回離脱やな、どこへなりと。

月明:俺らの部屋はどこなん?そこに連れて行くわ。

GM:自分らの部屋は、3階の2部屋。男部屋と女部屋やな。

月明:じゃあ、そこに。

GM:はい……じゃあ…2人で戦闘かなぁ。

シルヴィア:っしゃ、来いやぁ。顔面に一発入れな気がすまん。

夕樹:根に持ってたんや。(笑)

シルヴィア:「好色」持ちは顔が命やで。(笑)

GM:じゃあ近くの壁からニュ〜っと出てきたで。

シルヴィア:見た目どんなんなん?

夕樹:マッドゴーレムみたいな感じ?

GM:ん〜、まぁ近いっちゃぁ近いかな。一応人の形はしてるけど、目と口の部分が穴空いてて、他は壁みたいにツルツルな感じ。あ、これが似てる。(人形を出す)

月明:似てるて……。

シルヴィア:これって……。

月明&シルヴィア:(同時に)埴輪やん!!(笑)

GM:こ、これがもうちょっと怖くなった感じってことで。(笑)

夕樹:はいはい。(笑)

シルヴィア:夕樹にずっとそいつの場所教えてもらってたし、出てきた所を『不意打ち』で〔エネルギー波〕打ち込んでいい?

GM:完全に根に持ってますね?(笑)

シルヴィア:もちろん。やられっぱなしは趣味じゃないんで。(笑)

夕樹:まぁ僕がずっと位置言ってたし…。

GM:うん、別にいいよ。

シルヴィア:「倍返しだぜ、埴輪野郎!」(コロコロ)6成功してる。

GM:(コロコロ)16…は、ギリギリファンブルではない、普通の失敗やな。

シルヴィア:砕け散れ!(コロコロ)…。

夕樹:5と6しか出てない!?(笑)

シルヴィア:合計叩きの27点やで。(笑)

GM:……………実はな。

PC3人:

GM:石の体でできてるコイツは、〔音/振動〕は防護点無視の素通りやねん…。(涙)

PC3人:(爆笑)

月明:どこが倍返しや、3倍くらいで返してるやん。(笑)

シルヴィア:な、何か悪いことした気がしてきた。(笑)

夕樹:いきなりエゲツないことしたな。(笑)

月明:シルヴィア一人で勝てるんちゃうか?(笑)

夕樹:そんな気がする。(笑)

GM:次夕樹やで。

夕樹:〔火炎〕撃つ(コロコロ)成功してるで。

GM:〔火炎〕か…くそ〜、厳しいな……何でこいつが厳しいねん。

月明:確かに。いきなりピンチのラスボスってのも珍しいな。(笑)

GM:(コロコロ)あ〜、避けれない。

夕樹:(コロコロ)23点、まぁなかなかかな?

月明:「物理防護点」は高そうやねんけどなぁ。

シルヴィア:物理攻撃は…あ、幻さんか。

月明:でもそもそも、おらんしな。(笑)

シルヴィア:そうやな。(笑)

GM:じゃあこっちのターンで……一回、壁の中にニュ〜って引っ込んだ。〔オーラ感知〕で場所は分かるけど。

夕樹:どっちに行ってる?

GM:ニュオ〜ってそのまま移動して…あ、できんねん…で、さっきまではベッド側の壁やってんけど、窓際まで逃げた。

夕樹:追いかけるべきかな、やっぱ。

月明:そらな、逃がすわけにはいかんやろ。

GM:逃げて終わり、かな。

夕樹:…どうする〜?

シルヴィア:……一瞬、逃げ場無くなるくらい壁破壊したろか、とか考えたけど…。

夕樹:あんたそれ、タダのテロリストやで。(笑)

シルヴィア:うん、しかもスマートじゃないからな…。

月明:いや、今まででスマートな所一回でもあったか?窓突き破って、壁破壊して…。(笑)

夕樹:全部力押しやん!(笑)

シルヴィア:スマートだぜ!(笑)

夕樹:どこがや!(笑)

シルヴィア:まぁさすがに破壊工作はこれ以上はマズイな、また減給されてまう。とりあえず掌向けて待機。出てこな何もできん。

夕樹:同じく、場所を確認しつつ、教えながら待機。

GM:OK、じゃあこっちはさらに逃げさしてもらうで。クローゼット側の壁やな。

夕樹:いかん、逃げられてしまう…!隣の部屋とかに行かれたらアウトや!

シルヴィア:何とかして引きずり出さんとな…。

夕樹:蝙蝠になったら自分で位置分からん?

シルヴィア:〔ソナー〕は…あかん、壁に跳ね返るだけで、壁の中までは分からんよ。

夕樹:ああ、そかー…。

GM:まぁこっち側まで逃げたってことで…でも正直、こっちもヤバイねんで?(笑)

夕樹:やろなぁ。(笑)

GM:正直、ここまでヤバイことになるとは思わんかったわ。(笑)

シルヴィア:とはいえ……さすがにこれは厳しいぞ…どうしたもんか…。

夕樹:ん〜、追い込むことはできてんけどなぁ…。

GM:することない?

シルヴィア:壁ごと破壊はマズイしな…やっぱ近づくだけで攻撃はできん。

夕樹:うん、そうやね。

GM:じゃあ、無論隣の部屋に逃げさせてもらうで。同時にオーラも見えなくなったから。

シルヴィア:「おい、今はどこだ?!」

夕樹:「まずい!隣の部屋に行った!」

シルヴィア:「ちぃっ!」

GM:その隣の部屋には客がいるからな。

シルヴィア:「よし!覚えたてだが、「接客」を使う時だ!『え〜お客様、ルームサービスでございます』」

月明:ボーイ…と、狐?(笑)

夕樹:……あ。(笑)

月明:狐入ってきたらあかんやろ〜。(笑)

夕樹:とりあえず人型に戻って服着て…。(いそいそ)

シルヴィア:………夕樹、お得意のアレを使う時やな。

夕樹:アレ?

シルヴィア:さっき言ったみたいに、俺がボーイのふりして扉開けさせるから、出てきた所を〔魅了〕したれ。記憶は残るけど、とりあえず部屋から出て離れたくするくらいなら問題ないやろ。

夕樹:ああ、そうやね。じゃあそれでいこう。ただ「何で自分は部屋から離れてるんかなー」とか疑問は残るけど。

月明:そこは「撮影で使うから」でいくしかないな。

シルヴィア:だな。……ただ問題点は、この調子で次の部屋、次の部屋と行かれたら厄介だってことだ。

月明:この階の奴ら全員〔魅了〕で追い出したったらいいやん。

夕樹:小分けすればできんことはないけど…。

シルヴィア:一番手っ取り早い追い出し方は、火災報知機鳴らすことやけどな。

夕樹:どんだけ迷惑な男やねん。千歳さんにしばかれんで?(笑)

シルヴィア:「事件なんです、姐さん!」(笑)

GM:さっき山彦の桑野さんが離れていくときに、

GM/桑野:「あまり目立つようなことはしないように」

GM:って言われてた。

夕樹:めっちゃ目だってるし。(笑)

シルヴィア:手遅れだ、さっきまでシーツ1枚でいたのに。(笑)

月明:こう、動くたびにちらっちらっって何かが…。(笑)

シルヴィア:「露出狂」とか取ろうかな、15CPはもらえそうやな…いや、「嫌がる行動」やな。(笑)

月明:間違いないわ。(笑)で、どうする?何も解決してへんで。

シルヴィア:……仕方ない、一回撤退や。作戦練り直すぞ。

夕樹:やね、さすがに客室に特攻はできんわ。

シルヴィア:あ、さっきまで着てたシーツで開けた穴を塞ぐようにかけとく。

月明:ちゃんと『Keep Out!』って書いとくねんで。(笑)

シルヴィア:うん、ちゃんと撮影現場っぽくしとかんとな。(笑)

GM:ん、いいよそれ。

シルヴィア:で、一回部屋に戻ろう。




10:真実の『壁男』


シルヴィア:「姐さん、すいやせん!ホシに逃げられました!」

夕樹:でもあれは不可抗力の気が…。

月明:あ、みつばちゃんどうする?親のところに帰す?

夕樹:いや、その前に調べよう。何かされたかもしれんし。

GM:の前にや、その部屋に桑野さんも来たから、「説明してください」やって。

シルヴィア:「あの部屋にマッドゴーレムっぽいのが住んでて、いきなり殴りかかってきやがったから反撃しました。でも逃げられました」

GM/桑野:「それはそうかもしれないけど……でも、ちょっとあれはマズイんだよねぇ〜?」

月明:「いや、でもあれは元はというとアンタが悪いんやん。そっちが妖怪放し飼いしとって、こっちが退治しようとしたら何で怒られなあかんの」

GM/桑野:「いや、こっちも別に飼ってたわけじゃなくって、今までこんなことは一回もなくて…」(汗)

月明:「いやでも…」

シルヴィア:(遮る)「でもまぁ、こうやって行方不明になった女の子が無事に帰ったんで、これでとりあえずチャラにしてください」

GM/桑野:「そ、それはまぁ…仕方ないけど…」

GM:まぁ山彦はそれで納得してくれた。

シルヴィア:で、だ。あの野郎はまだこのホテル内のどっかにいるはずや。

夕樹:ていうか、誰かあいつの正体に心当たりないか聞く?

シルヴィア:それは、やっぱ山彦やろ。「前のオーナーからここを買う時、何か話を聞かされてなかったんですか?」

GM:ああ、山彦に聞いてんな?OK、OK……ようやく考えてたシナリオに戻った…。

月明:正しい道に帰ったっぽい。(笑)

GM/桑野:「ああ、そういうことなら…今からちょっと昔の書類とかを調べてくるので、夜にまた来ます」

シルヴィア:「お願いします」

夕樹:さて、じゃあ女の子を介抱しようか。

シルヴィア:それは伊吹とか若菜がしてくれてるやろ。

GM:うん。で、目が覚めたことにしよう。まずは…まぁ「ここどこー?」みたいな感じになってる。

夕樹:お母さん、呼んできた方が落ち着くかな?あ、でも「美形」多いから大丈夫かな。

GM:いや、この歳で「美形」はあんまり関係ないかなー。(苦笑)

夕樹:それもそうやね。(笑)

月明:「記憶はある?」

シルヴィア:「どこまで覚えてる?」

GM/みつば:「えっとねぇ、たしかお風呂あがりにぃ、おかぁさんがトイレに行っててぇ、廊下を歩いてたら急に後ろから引っ張られてぇ……そこからはあんまり覚えてないぃ…」

月明:………そうか、じゃあ夕樹、適当に【言いくるめ】といて。

夕樹:【言いくるめ】…するまでもなく、普通に言葉かけてやればいいのでは…。

シルヴィア:「多分、長くお風呂に入りすぎてのぼせちゃっただけだよ」

GM/みつば:「そう、かなぁ…?」

シルヴィア:「すぐにお母さん呼んできてあげるから、もう少しそのままでいなさい」

GM:ああ、呼ぶんや。

月明:ていうか、珍しく紳士やな。(笑)

夕樹:圏外でも女の子やからか。(笑)

シルヴィア:将来性に期待してる。(笑)で、呼んだほうがいいだろう、安心するだろうし。

GM:じゃあお母さんが来たで。

GM/母親:「見つけてくださって、ありがとうございます〜!」

夕樹:でも、ここで返すのは危なくない?

月明:何で狙われたか分からんままやしな。…赤い服に惹かれたんかな、ちょっと【変装】で赤い服でも着てみー。

シルヴィア:相変わらず赤の好きな奴だな。(笑)俺は「癖」で「いつでも黒ずくめ」でCPもらってるし…。

月明:その服に血かけたらいいねん。(笑)

シルヴィア:生臭い服だな。(笑)

GM:お母さんはとりあえず、連れて帰りたいみたいやけど。

シルヴィア:「分かりました。でも絶対に目を離さないようにしておいてください」

GM/母親:「はい、それはもう…!」

シルヴィア:「あと、また何かありましたらオーナー(桑野)かここにすぐに来てください」

GM/母親:「分かりました、そうさせて頂きます!」

GM:今自分らがいるのは3階の…305号室。その親子は2階の203号室な。

月明:じゃあ俺、203号室の前で張っとく。

シルヴィア:見た目怪しいなぁ。(笑)でもいいわ、よろしく。

月明:「義務感」あるしな。

シルヴィア:じゃあ残った俺らで調査開始やな。

GM:あ、今大体夜の8時くらいな。

シルヴィア:「っと、晩飯がまだだったな……若菜ちゃん、ちょっとこっち来て〜」

月明:え、何で若菜を…?

夕樹:血か。(笑)

シルヴィア:「大丈夫、15分以上噛んでないと感染しないから」(笑)

月明:ジルやん。(笑:電撃文庫『僕の血を吸わないで』参照)

夕樹:さて、僕は見回りでもしようかな。

GM:9時になったら桑野さんが戻ってくるらしいから。

シルヴィア:じゃあ俺は、もう一回あの部屋に行ってみる。今まで何もなかったんなら、あの部屋から出なかった理由が何かあるはず。

月明:そしてまた別行動か。(笑)

GM:ほんとにいっつもバラバラになりおってからに…。(苦笑)

シルヴィア:あ〜、でも夕樹の〔オーラ感知〕がないと分からんか。やっぱ一緒に見回るか。上の階の端から順々にいこう。

夕樹:はいよ〜。

GM:さすがに客間には入れんからな。

夕樹:それはそうでしょ。

シルヴィア:〔透視〕持ってるから、壁の向こうの様子は分かるけど…それでも〔オーラ感知〕なかったら分からんか。

夕樹:だね、両方持ってたら良かったのに…。

シルヴィア:………って、あぁぁ!!

夕樹:どうしたん?

シルヴィア:〔透視〕持ってんねんから、風呂場の壁なんて関係なかったやん!!

月明:まったくや!(爆笑)

GM:そんなヤラしい能力持ってたんか!!(笑)

シルヴィア:使いどころを間違ったぁ〜!!!

夕樹:いや、それも間違った使い方やろ。(笑)

GM:じゃあ探して見つかるか…〔オーラ感知〕ある人は6以下、無い人はクリティカル出してください。

夕樹&シルヴィア:(コロコロコロコロ)無理無理無理。

月明:ここで出してくれんと。

シルヴィア:ここで運使い切ってもなぁ。(笑)

GM:じゃあ1時間見回った結果、見つからんかったってことで。

夕樹:ちっ。

GM:で、9時になって、桑野さんが前のオーナーについて色々調べてくれたで。

シルヴィア:じゃあ一回部屋に戻って聞こう。

夕樹:はぁい……前のオーナーはあの狸でした、とかやったらどうしよう。(笑)

GM/桑野:「前のオーナーはですね、村口 隆一という人でした。その人からここを買って、ちょっと改装して使っていた、というわけなんですが……」

夕樹:「その人も妖怪だったの?」

GM/桑野:「いえ、村口さんは普通の人間の方でした」

夕樹:「連絡つかんかなぁ?直接聞きたいねんけど」

GM/桑野:「一応連絡先は分かっています、つきますよ」

夕樹:ついたとして……何て聞くかが問題やなぁ。

シルヴィア:『何であの部屋、埋めたんですか』でいいやん。

夕樹:…まぁ、そうか、な。

シルヴィア/?:「昔、あの部屋では大量の人間が死んだんだ……人間はね、何にだってなれるんだよ…」

月明:MONSTERか、いきなり何かと思った。(笑)

夕樹:何を悟ってんの。(笑)

GM:電話、するん?

シルヴィア:する。

月明:せざるをえんやろ、この状況。(笑)

GM:じゃあ、誰がかける?

シルヴィア:最初は桑野さんが。途中で変わるわ。

GM:……………もぅいいわ、シナリオ追うのやめる。

月明:あ、何かまた外れてたっぽいな。(笑)

シルヴィア:ようやく諦めたか。(笑)

GM:電話、もう全部桑野さんがやってくれたってことにする。

夕樹:あれ、はいはい。(笑)

GM:で、電話が終わって、説明してくれはる。

GM/桑野:「…昔、10年前くらいに、あの部屋では……殺人事件があったらしい」

月明:案外普通の理由やな。

夕樹:それが普通ってのも嫌な話やけどな。

GM/桑野:「で、その時にあの部屋で、一人の男の子が…殺されたあとに壁に埋め込まれて、そのままずっと放っとかれて……村口さんが改装しようとした時に発見されて……で、曰くつきになったからあの部屋を埋めて封印してたらしい」

夕樹:その男の子はどこの壁に?やっぱりクローゼットの中?

GM:うん、そう。クローゼットの奥の壁。

シルヴィア:……ホテル内で殺して壁埋めるって…結構手の込んだ事件やな。

月明:確かに、余裕あるなぁ、犯人。

シルヴィア:「その男の子の名前は分かりますか?」

GM/桑野:「いえ、さすがに名前までは…」

シルヴィア:「そうか……生前の名前呼んだら自我取り戻すかと思ったけど」

夕樹:まぁこの世界、『幽霊』はおらんからな。全部『妖怪』。

月明:人の噂とか想像が生み出す世界やから。

シルヴィア:ふむ……じゃあ大体分かった所で、「伊吹君、ちょっと薬作ってくれない?」

夕樹:そういやダメージ食らってたな。(笑)

GM:ああ、そか。じゃあ…3D6回復でいいで。

シルヴィア:(コロコロ)12点、まぁ十分やな。そこまでくらってたわけでもないし。

夕樹:さぁ〜って、どうしようかぁ〜……。

シルヴィア:いや、どうするも何も、あの部屋、クローゼット調べるしかないやん。(笑)

月明:ていうか、もうあの部屋メタメタにしようや。(笑)

シルヴィア:あの部屋なくなったら、あの壁妖怪の存在理由なくなるなぁ。(笑)

夕樹:じゃあ…行くかぁ。

シルヴィア:おぅ、行くぞ。行きに幻さん拾っていく。

月明:じゃあ代わりに泉ちゃん、見張りよろしく。

シルヴィア:で、あの部屋に入って…。

月明:入った時点で妖怪に戻るな。

GM:はいはい。

シルヴィア:防御姿勢取りながらクローゼット開ける。

夕樹:横で〔オーラ感知〕しとく。

GM:はいはい、じゃあ開けた時は何もなかった。

シルヴィア:………じゃあ、クローゼット調べてみる。

GM:調べて…あ、無論もう死体とかは警察に引き取られてないからな。

シルヴィア:ルミノール反応とか…。

夕樹:調べてどうする。(笑)

シルヴィア:とにかく、この部屋全体をよく調べてみよう。

夕樹:だね。

GM:じゃあ各々「知力」か何かで判定してみて。

月明:変身したし…(コロコロ)ギリギリ成功。

シルヴィア:(コロコロ)2成功。

夕樹:【探索】7成功。

GM:全員成功?じゃあ……何もないことが分かった。

夕樹:何もナシかぁ〜…。オーナーとかに聞いてみる?心当たりないか。

シルヴィア:また部屋に戻る?

月明:…変身しちゃった…。

夕樹:戻りぃや。

月明:24時間に一回しか変身できんねん。(笑)

夕樹:え……。

シルヴィア:「撮影なんです」でいいやん。(笑)

GM:ああ、そうやな。(笑)

夕樹:僕も狐のままだなー…。

シルヴィア:「ペットです」(笑)

夕樹:お腹にチャックとかあんねん。(笑)

月明:メソ?!(笑:『すごいよマサルさん』)

GM:で、千歳さんとかに聞くねんな?

夕樹:うん。

GM/千歳:「う〜ん…私もよくは知らないから…ここはまた、目玉の親父さんにでも聞いてみて」

シルヴィア:久々の登場やな。(笑)

夕樹:ある意味最終手段。(笑)

シルヴィア:じゃあ電話してみるか。「もしもし、目玉の親父さん?」

GM/目玉の親父:「ん?もしもし?もしもし?」

シルヴィア:「壁とか床に同化するゴーレムっぽい妖怪のこと、何か知りませんか?」

夕樹:「あと、例の男の子が埋められてた事件についても知りたい」

シルヴィア:だな。妖怪の正体と事件の真相。

GM:で、誰がCP払うん?

月明:(即)俺ないで。

シルヴィア:(即)俺もないで。

夕樹:……僕しかないんかー…。(涙)

GM/目玉の親父:「ん〜…それは恐らく『壁男』というやつじゃな」

月明:まんまやな。(笑)

GM/目玉の親父:「『壁男』はその名の通り、壁などを自由に行き来できる妖怪なんじゃ」

月明:変態やな。

GM/目玉の親父:「こやつは大体、人間の怨念が集まってできる妖怪なんで…まぁその男の子が妖怪化したものだとは思うが…」

シルヴィア:「誘き寄せる方法とか…」

夕樹:………ひょっとして、寂しいから女の子さらったんかなぁ…。

GM/目玉の親父:「誘き寄せる方法としては、壁全体に縄と鈴を張る、鳴子の要領が一般的かのぉ」

夕樹:ああ、音が出る所を避けるから、無いところを目指して一箇所に誘き出せるってことか。

GM:そうそうそう。

夕樹:これは…桑野さんの協力が必須やなぁ。

GM/目玉の親父:「あとは…より確実に倒すのなら、一度その建物から他の人間を全員出すことかのぉ」

月明:結局最後は…。(笑)

シルヴィア:力押し、と。(笑)

GM/目玉の親父:「『壁男』は基本的に悲しい怨念の集まりなんじゃが…」

夕樹:うん、だからあんまり倒すってのはなぁ…。

シルヴィア:…………ふ。(冷笑)

月明:ちょっと「サディスト」ちゃうねんで、もう。(笑)

シルヴィア:いや、まだ「冷淡」が残ってる。(笑)

夕樹:「何とかする方法、ありませんかぁ?」

GM/目玉の親父:「『壁男』は恐らく、誰かに気づいてもらいたくて出てきたのじゃろう。それで無差別に人を襲ったのだと思うが…」

シルヴィア:無差別、ね…。

月明:何?サディスト。(笑)

シルヴィア:ん、いや、無差別の中でも無意識に歳の近い子を選んだからみつばちゃんだったんだろうな、と。ただそれだけ。

月明:こんな話聞かされたら、「義務感」持ちとして頑張らんとな…。あ、じゃあ次は説得してみようや、説得。

夕樹:うん、それがいいね。

シルヴィア:で、まぁそのためにはまず出てきてもらわなあかんわけで…。

夕樹:鳴子を片っ端から設置作戦。

シルヴィア:客室は……やっぱ火災報知機?(笑)

月明:スプリンクラー作動させるとか…。(笑)

夕樹:もっと他にも手はあるはず!(笑)

シルヴィア:全員が都合良くチェックアウトしてくれたらいいねんけどな…。

月明:あ、じゃあ次の日のチェックアウトとインの間でやればいいやん。アウトとインの時間は?

GM:チェックアウトが10時、チェックインは13時ってとこやな。

夕樹:3時間か…でもそれこそ全員がチェックアウトするわけじゃないよな?

月明:残った奴らは…追い出せ!昼間っから部屋に篭ってんな!

シルヴィア:「清掃サービスですので、一回お部屋を…」でいいんじゃね?

夕樹:うん、そっちやね。(笑)ベッドメイキングとかってことも含めて。

GM/目玉の親父:「うん、それいいな。ベッドメイキングとかに見せかけて鳴子を張っていくってのはいいだろうな」

月明:ふっ、じゃあそれで…。

シルヴィア:いきますかー。

夕樹:どこに追い詰める?やっぱり最初のあの部屋?

月明:それが一番だと思います。

シルヴィア:だな。

GM:作戦決まったところで、そろそろ電話切っていい?

シルヴィア:そやな。「ありがとな、また頼む」

GM/目玉の親父:「では、頑張るのじゃぞ」

夕樹:じゃあ決行は明日やね。

シルヴィア:今日のところは寝るかー。

GM:はいはい。

シルヴィア:家から持ってきた簡易折り畳み式棺桶を出して、と…。

夕樹:持ってきたんや!ていうか、そんなんあんねんや!(笑)

シルヴィア:手作り。(笑)

夕樹:僕は尻尾にくるまって寝るのが好き。

月明:おれは膝枕やな。

シルヴィア:誰のやねん。(笑)

夕樹:そら男の子のやろ。(笑)

月明:ショタコン?!そういう訳じゃないから!(笑)

夕樹:あ、じゃあ千歳さんとかに言って、明日間違って人が入ってこないように、くらいは手伝ってもらおう。

GM:ああ、そういうことなら了承を得たで。

シルヴィア:あ、寝る前に、客室以外はもう張っとこか。

夕樹:あ、そやね。

月明:鳴子とか都合良くあるんかな……ああ、そか、音が鳴ればいいんか。

シルヴィア:うん、鍋蓋とオタマとかな。

夕樹:じゃあ実行しよう。

GM:ん、じゃあ全員の協力あって廊下とか1階は張りました。ていうとこで次の日になっていい?

シルヴィア:いいよ、あとは寝るだけ。




11:作戦決行、そして……


GM:ん、じゃあ次の日になって、10時になってチェックアウトの時間になって…で、ベットメイキングを理由に客室にも張りました。

夕樹:上手くあの部屋に誘き寄せれたかな?

シルヴィア:とりあえず、あの部屋に入ってみよう。

夕樹:で、〔オーラ感知〕!

GM:ん、クローゼットに反応あるよ。

夕樹:「敵はクローゼットにあり!」……で、どうやって説得するか、やなぁ。

シルヴィア:説得て…俺らが一番苦手なやつやな。(苦笑)

夕樹:【言いくるめ】とかじゃ、美しくないよなぁ…。

GM:別に技能使わんでも、いいこと言ってくれたらそれでいいねんけどな。

夕樹:とりあえず、まずは出てきてもらわなな。

月明:いらっしゃ〜い。(三枝風)

シルヴィア:一応警戒しながらクローゼット開ける。

GM:ん、じゃあニョ〜ンと出てくんで。

シルヴィア:よぉし、出てきた所を不意打ちだぁ!

夕樹:うぉい、兄ちゃん!(笑)

シルヴィア:ふ、次は逃がさねぇぜぇ…。(笑)

夕樹:いやいやいや!説得ですから!

月明:ん、じゃあ…誰か説得してや。

シルヴィア:おい「義務感」持ち、この『壁男』一応子供やぞ。(笑)

月明:あ〜…。(笑)

夕樹:とはいえ、難しいなぁ。

シルヴィア:うまいこと言えば、また新しい仲間にならんかな。

夕樹:あ〜、それもそうやなぁ…でもいきなり「仲間にならないか?」って聞くのもなぁ…まずは「君は死んでるんだよ」って…あ〜、でも妖怪化してるから、そうでもないか…。(ブツブツ)

月明:第2の人生歩ましたるわ!

シルヴィア:俺達に任せろ!

GM:とりあえず、悲しそうな顔をしてる。

夕樹:「もう…大丈夫なんだよ」

GM:………。

夕樹:あの女の子を攫った理由を聞いてみよか、やっぱり寂しかったの?とか。

GM:喋ることはできへんねん、頷くことくらい。

夕樹:ああ、でも意思表示はできるんや。

GM:そうそう。

夕樹:「やっぱり、寂しかったのかぁ」

シルヴィア:「遊び相手が欲しかったんだろ?じゃあ俺達がこの先ずっと相手してやるよ。ついてこい!」

GM:じゃあそれを聞いてちょっと嬉しそうな顔をする。

夕樹:ついでにやっていい事と悪いことの区別つけさせんとなぁ。

シルヴィア:「これからは無差別にさらっちゃいかんぞ?」

夕樹:「そうそう」

シルヴィア:「女の子をさらったらまずは俺の所に連れてきなさい」

夕樹:違うやろ!(笑)

GM:大分頷いてる。(笑)

シルヴィア:じゃあ連れて行くってことで。

夕樹:だね、この子は移動できんの?

GM:え〜と『壁男』は壁がないと移動できんねん。だから今までこのホテルから出れんかってん。

シルヴィア:……壁ごと連れていけばいいんちゃう?

月明:でもそれやと、今度はその壁から動けへんのちゃう?

シルヴィア:いや、その壁を一回<千歳>の壁と合わせてそっちに移動させればいいんじゃない?

GM:おお、それいいな。いいことにしよう。

夕樹:じゃあ今度は桑野さんに断らないとね。「一部壁ください」(笑)

GM:あ、その前に一応、ちゃんと『壁男』を説得して。あと一言欲しいな。

夕樹:「こんな所に一人でいたって寂しいだけだよ。僕らと一緒に来るかい?」

GM:……うん、いいよいいよ。なら、めっちゃ嬉しそうに…。

月明:めっちゃ嬉しそうな壁。(笑)

GM:うん、嬉しそうな壁になった。(笑)

夕樹:じゃあ一応オーナー達にも報告とかしないとね。

シルヴィア:じゃあ連れてくるか。

GM:あ、もう来てくれたことでいいよ。

夕樹:じゃあオーナーに、「こういうことになったので……」

シルヴィア:「壁ごと連れて帰ろうと思うんですけど」(笑)

GM:うん。(笑)無論オーナー(千歳)も異論はない。ただ桑野さんはちょっと困ってるけど。(笑)

夕樹:「どこか当たり障りのない壁とかでも…」

シルヴィア:壁伝いでいいなら、扉はあかんの?あれやったら取り外し可能やし、すぐ替えもきくけど。

GM:ん〜………うん、それでいいことにしよう。

夕樹:じゃああんまり使ってない扉を…。

シルヴィア:え、ここのでいいやん。

夕樹:あんたが壊したやん。(笑)

シルヴィア&月明:そうやん!(爆笑)

GM:粉々になってるな、そういや。(笑)

夕樹:どのくらいの壁があったらOK?

GM:1×2mっていうところであればいけるかと。

夕樹:じゃあそれで壁の取り外ししかないな。

月明:うん、これは仕方ないな。ちゃんとお金払とっきや。(シルヴィアに)

シルヴィア:俺?!俺が一番時給低いのに……。

GM:一応ここは千歳さんが払ってくれた。まぁでもこの先、結構キツイことは強いられるから。(笑)

夕樹:またか。(笑)

シルヴィア:転職したい。(笑)

夕樹:どんどん自分を追い込んでるなぁ。(笑)

シルヴィア:いいさ、この子のためと思えばいくらでも苦労を厭わないよ…。(泣)

月明:あれ、急に「冷淡」じゃなくなったな。(笑)

GM:まぁでも、新しい人手が増えて千歳さんも嬉しそうにはしてはるから、そこまでキツくはないか。(笑)

シルヴィア:あぁ、良かった。(安堵)

夕樹:これで解決や!

GM:『壁男』も結構喜んでるよ。

夕樹:あ、そや。名前聞かな。

GM:名前…『壁男』は『壁男』であって、名前はないなぁ。

夕樹:生前の名前とか?

GM:覚えてへん……ていうか、基本喋れへんから。

月明:じゃあ…カベオ。

シルヴィア:まんまやな、『壁男』の読み方変えただけやん。(笑)

月明:じゃあ〜…………真壁(まかべ)。

GM:勝手に決められた。(笑)まぁいいよ、それで。

シルヴィア:何故投げやり?(笑)

夕樹:命名『真壁』で。(笑)

GM:じゃあ壁も一部切り取りました。

月明:どうやって運ぶん?

シルヴィア:10人乗りの車なら、車体の屋根に縛って乗せる余裕があるやろ。

夕樹:ちゃんと梱包したらんと、色んな物が降ってくるかな。(笑)

シルヴィア:むしろカーブの時に遠心力で吹っ飛んで何かに当たって砕けるとか…。

夕樹:ま、真壁く〜ん!!!!!(汗)そうならんようにしっかり縛って行こう…。

GM:はい。(笑)じゃあそれで納得して帰ることにしよか。

GM/桑野:「色々とありがとうございました」

シルヴィア:「いやこちらこそ、窓とか壁とか色々壊してすんませんでした」(笑)

GM/桑野:「いえ、それは千歳様に修理代を頂きましたので」

シルヴィア:「もう何も出てこないと思うので、あの部屋改装して使ってください」

月明:集客率アップ。(笑)

GM:うん、それも含めてチャラってことで。(笑)

シルヴィア:……最初、靴が壁に埋め込まれてたのも戻さんと、他の客怖いな。(笑)

月明:アレは俺らのせいちゃうしな。(笑)

夕樹:まぁ上から埋めれば大丈夫でしょ。(笑)

GM:あれは真壁がみつばちゃんを攫う時に、たまたま脱げちゃってん。(笑)

夕樹:じゃあ、帰ろか。

GM:はい、じゃあ千歳に戻ってきました〜。

シルヴィア:帰ったら店がボロボロになってたらビックリするな。(笑)

月明:何があったん?!(笑)

夕樹:盗難?!命知らずな。(笑)

GM:まぁ盗難もなく、無事壁も埋めれたってことで。(笑)というとこで、まぁ終わりかな。

夕樹:無事解決!!

月明:珍しくな。(笑)







座談会〜シナリオの本当の姿〜

GM:ちょっと難しかったかな?

シルヴィア:というか、途中までナーナー状態やったな。(苦笑)

月明:っていうか、結局狸は何やったん?!(笑)

シルヴィア:そう、それが凄い気になる。(笑)

夕樹:明らかに何か絡んでくると思ってたのに。(笑)

GM:そう、最初は絡ますつもりやってんけどな。途中から無理になってもぉてん。

夕樹:オーナーのお仕置きに懲りてんな。(笑)

GM:というか……考えが崩れたわ〜…。

夕樹:一番の原因はシルヴィアが突っ込んだことやろ。(笑)

シルヴィア:ごめんなさい、「直情」で。(笑)

夕樹:本当はどんなん考えてたん?

GM:本当は……もっと何人かが攫われてって、そして調査していくうちに最後にはお前らのうちの誰か一人くらいまで攫われて、そこで初めて『壁男』の事情とか色々知って〜……っていう流れで考えてた。

シルヴィア&月明:全然違うやん!!!(爆笑)

月明:最初本気で殺しにいってたしな。(笑)

夕樹:弱点で27点とか出してたしな。(笑)

シルヴィア:不意打ちが悔しかってん。(笑)

GM:あと、最初の予定では前のホテルのオーナーが子供殺した犯人っていう予定やってん。

月明:えぇ〜…!!

シルヴィア:何で殺したとか考えてた?

GM:うん。その子供はそのオーナーの子供で、あまりにも言うこと聞かんからとうとう殺しちゃった、という…。

月明:虐待?!(汗)

夕樹:DV…。(汗)

シルヴィア:ていうか「サディスト」買い戻して「直情」にしたけど、これはこれで厄介やな。まぁ俺の性格には合うけど。(笑)

月明:思い立ったら即行動、悪・即・斬。

夕樹:それが良い方向にいってくれればいいねんけどなぁ。(笑)

GM:あと狸はなぁ、その事件のことを知っててん。ただ立場が「中立」やからそのことも見て見ぬふりしてた、っていうこと。でも一回戦って、助けてくれたからその恩義で色々教えてあげることにしようかなぁ、とか考えてた。

夕樹:なるほどねー。

月明:まぁ最終的に綺麗に終わったし、いいんちゃうかー?

夕樹:戦闘とか、凄い中途半端やったけどな。(笑)

GM:ていうか、今回の戦闘で傷ついたん、シルヴィアだけやろ。(笑)

シルヴィア:そうやねん!何か常に傷負ってた、一人だけ。(笑)

夕樹:僕ら無傷やね。(笑)

月明:いや、俺はちょっとダメージくらったで。

夕樹:あれ?そうやっけ?

シルヴィア:最初に車のドアに挟まったやつやろ。(笑)

月明:うん。(笑)

夕樹:それがあったか。(笑)僕完全に無傷やったで。しかも女風呂まで覗いちゃったし♪

月明:そんな一面があったとはな…。

シルヴィア:結構意外…。

GM:まぁそんなこんなで、終わります〜!!





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