目次
11:有夏の握る鍵 犬神:じゃあ行こうか。 GM:住所とか、分かってるん? 犬神:理事長が最初、データくれたやろ? GM:ああ、そうか。 犬神:さて、何て話そうかな…。 GM:そのデータには、家の住所から携帯の番号までありとあらゆる情報が載ってるからな。 犬神:おぉ、じゃあ携帯にかけた方がいいかな。 彩音:やな。 GM:よぉく考えてからかけや。またアホなこと言って切られたら……。 彩音:まぁこの子、明るい子やから。(笑) 犬神:うん。(笑)一回会ってるんやし、「この間会った者なんだけど、もう一回話を聞かせてもらえるかな?」って感じで。 彩音:まぁそんな感じやな。 GM:何で携帯の番号を知ってんねん、って言う話やねんけどな。(笑) 彩音:それは……。 犬神:人から聞いた、とか、なんとでも言えるやろ。 彩音:あ、そやな。 GM:じゃあかけた、そう言った。少女は明らかに嫌そうな声出すで。 有夏:「私が今更、何の役に立つっていうんですかぁ?」 PC:…………………。(思わぬ反撃に言葉が詰まる) GM:いや、だって普通はそうやろ?「はい分かりました、行きます」とは言わんで。 彩音:…いや、行きますって、どこに……? 犬神:それはまぁ、駅前の喫茶店とかでも、どこでもいいけど……。 彩音:ああ、呼び出すわけか。 犬神:うん。 GM:で、どうする? 犬神:(目で彩音に尋ねる) 彩音:まぁ、普通はここから交渉にもってくねんけど……。 GM&犬神:うん。 彩音:……交渉ヘタやねん、ウチら! GM&犬神:(笑) GM:(ヒント)じゃあ、何かその少女がビビるようなこと言ったらいいやん。 PC:………………。 犬神:「……無事に中学に上がりたければ……」 GM&彩音:違う、違う、その怖さじゃない!(笑) 彩音:あの髪の毛から分かったように、「あなた、ちょっと狙われてますよ」と。 GM:…それ、言うん? 犬神:まだダメ!それは来てから言う。材料を先に見せるな。 GM:ん、じゃあどうやって呼ぶ? 有夏:「塾があるんで、早くしてくださぁい」 犬神:「例の『三本足のイッちゃん』についてなんだけど…」 GM:それ、さっき言ったやん。 犬神:うん。で、ここからが…肝心……。(自信の減る一方)「ちょっと、君にも関わってくるかもしれない、から……」 有夏:「……本当ですかぁ?」 彩音:「ほんま!ほんま!」(必死) 犬神:「めっちゃ関係あり!」(同上) 有夏:「じゃあ、10分だけですよぉ?」 犬神:っっしゃぁぁ〜!(勝利の雄叫び) GM:来たで。 犬神:「まま、座って座って。好きなものを頼んでいいよ」 有夏:「じゃあ、イチゴパフェ」 犬神:「はいはい。お姉さん、イチゴパフェ3つ!」 GM:どうせ経費でおとすんやろ。(笑) 犬神:無論。(笑)あ、どうせならこの店で高いものを上から3つとかにすればよかったか…。 GM:いやいやいやいや。(笑) 彩音:ほら、聞こ。 犬神:あ、うん……。(自信なさげに彩音を見る) 彩音:(目で「いけいけ」) 犬神:(溜息)「じゃあちょっと単刀直入に聞くけど、藤崎 由真ちゃんが生きていた時、君はその……こういう言い方は好きじゃないけど……虐めちゃったりした?もしくはそれを見てた?」 GM:じゃあ有夏はこう、ギロっとした顔で、 有夏:「ふん、あいつが悪いんですよ!」 GM:って感じになった。 犬神:「彼女に謝る気はないかい?」 有夏:「ないですよ!何々です?!私は『三本足のイッちゃん』について聞きに来たのに、何であいつが出てくるんですか?!」 彩音:……やな、確かに。 犬神:…関係、ないんかな、やっぱ…。(自信喪失) GM:埒があかんな…。(溜息) GM:「直感」ふってみ。 彩音:(コロコロ)あかん・・・。 犬神:(コロコロ)ふ、ファンブル……。(汗)<命運>で普通の失敗に…。 GM:あ、いや、ファンブルの方がかえって好都合や。 犬神:あ、そうなん? GM:うん。またあの異次元に入ったような感覚になるで。周りの客は止まってんのに、自分らだけ動いてる。そしてあの『カサカサカサッ』っていう音が聞こえてくんで。振り向く? 犬神:ほんまは嫌やけど、な。 彩音:振り返らんわけにはいかんやろ。 GM:ちなみに向かい合ってる有夏の顔は引きつってる。んで、震える指で君らの後ろを指差してる。 彩音:んじゃ、ぱっと……。 犬神:振り返る!! GM:そしたら『三本足のイッちゃん』が包丁もって「にたぁ」って笑ってる。 犬神:「……それは子供が振り回していいものじゃない、すぐに放しなさい」 GM:振り下ろしてくんで。 犬神:はっ!(真剣白羽取り) GM:いや、あんたじゃなくて…。 犬神:有夏ちゃんか! GM:うん、腕がグニョ〜んって伸びてん。 彩音:そら庇わなしゃあないなぁ? 犬神:……で、何で俺を見る。俺は後列キャラなのに……じゃ、咄嗟に前に出る! GM:じゃあ8点のダメージ。 犬神:8点?カキンや。 イッちゃん:「……邪魔するの?」 犬神:「考え直しなさい…」 イッちゃん:「邪魔するなら、殺すよ?」 犬神:「……昨日、佐藤 椎作をどうした?」 イッちゃん:「どうって…普通に遊んでただけ」 GM:聞くことはそれだけ? PC:…………………。 イッちゃん:「……殺すよ?」 犬神:「君は本当に『藤崎 由真』なのか?!」 GM:もう相手してくれへん。 犬神:ちっ、もう殺っちまうか! 彩音:もぉええか!(笑) 犬神:…あ、席立って振り返ったから必然的に二人とも前列か。 GM:そうなるな。じゃ、こっちから、彩音に包丁を振り回す(コロコロ)あ、失敗。 彩音:じゃあ…。 GM:攻撃するん? 彩音:…え? GM:もう、完璧に敵と見なすん? 犬神:……まぁ、防御に徹して様子を見るっていうのも手やけど……。 彩音:それで説得できるんやったらいいけど……できへんもん、説得! GM:でも倒してもぉたら、結局謎は謎のまま……。 彩音:……じゃあ防御に徹しよか。 犬神:だな、俺もそうする。 GM:ちなみに有夏はがたがた震えて、今にも逃げだそうとしてる。 犬神:ヘタに動くな……! GM:ああ、むしろ腰ぬかして動けへんかな? 犬神:そうやな。 GM:で、どうする? 犬神:説得、か…。 GM:キーワード考えてみぃや。 彩音:キーワードぉ? 犬神:…『孤児院』とか『苛め』とかか。 GM:いい線ついてる。 犬神:「…苛められた、恨みのある人を襲っているのか?」 GM:違うやろ、この子が求めてる言葉と! 犬神:!求めてる言葉か! GM:はい次こっち、あんた(犬神)(コロコロ)当たってる。 犬神:(コロコロ)当たった。 GM:ダメージは22点。 犬神:10点通ったか…。 彩音:でかいやん!強いんちゃうの?! 犬神:そらなぁ。 彩音:じゃあ…「あなた…悲しいのは分かるけど、死んでしまったんだから、この人をどうこうしようとする必要はないんじゃないの?」 イッちゃん:「……『私』は死んでない…だから殺す…」 犬神:…あ、俺か。何を言えばいい…? 彩音:何か言って、何か。 GM:あのな、この子は孤児院で苛められて育ってんで。この子が一番欲しいものは何? 犬神&彩音:(ハモって)愛?! GM:分かってるやん。やのに、あんたらは…。 犬神:…………。 GM:ほら、3,2,1……。 犬神:(ヤケ)「俺の胸に飛び込んでこい!」 GM:包丁刺しに飛び込むっちゅうねん!(笑) 犬神:ぐはぁ!(笑) GM:で、どうする? PC:………………。 彩音:…無理!頭悪いから、戦うことしか考えられへん! GM:ちょっとは知恵を使いぃや! 犬神:「もうこれからは一人じゃない!俺たちが一緒だ!!」 GM:誰やねん、あんた。(笑) 彩音:大神入ったなぁ。(笑)でも、いいんちゃう? GM:……じゃあ『三本足のイッちゃん』は、あんたらに邪魔されるから帰ってったわ。 彩音:……………。 犬神:次会う時までにいい言葉を考えとこう。 GM:で、現実世界に戻ってんけど、有夏ががたがた震えて、 有夏:「な、何あれ…?!!!」 犬神:「…知ってるのかい?」 彩音:「知ってるわけないやん…」 有夏:「……知ってるわよ」 彩音:「知ってるんかい……」 有夏:「あれ、由真が持ってた人形じゃない…」 彩音:三本足の人形……。 GM:いや、もともとは2本足やったよ。一本増えてる。 有夏:「何であの人形が私を襲ってくるのよ!私が何したっていうのよ!?」 犬神:「だから、それを聞きたいのはこっちなんだって」 有夏:「……ちょっと教科書燃やしたり、机ボコボコにしたり…」 彩音:机ボコボコは凄いな。(笑) 犬神:落書きとかならまだしも。(笑)「ま、それが原因だな」 有夏:「でも…あの子が悪いのよ…!ふん、私もう帰る!!」 彩音:もう帰したれ。 犬神:別に止めんよ。 GM:帰ってったよ。 GM:で、どうする? 犬神:さぁて、どうしようか。 彩音:どうしようもないで、これ…。 PC:………………。 GM:………………。 PC:………………。 GM:…まぁ、現時点で攻めるべき相手は3人いんな。 彩音:3人も?! 犬神:『堺』『仲居さん』…。 GM:と? 犬神:『永倉理事長』。 GM:違う違う。(笑) 犬神:えっと、『佐藤君』。 GM:そうや。 彩音:佐藤君、行方不明やん。 GM:何勝手に決め付けてんのさ、自分らの目の前から消えはしたけど…。 犬神:自分の家に帰っているかも、と? GM:そうやん。 犬神:さぁ、行ってみよ〜。 彩音:え、何で家にいるんさ?! 犬神:家の方に【テレポート】された、と考えれば不思議じゃない。 GM:じゃあ、『三本足のイッちゃん』は何をしたがってる? 彩音:…………………。 犬神:…まぁ復讐と、佐藤君と一緒にいたい、とかもあるかな…。 GM:……………。 犬神:ま、ようは佐藤君がすべての鍵を握ってんねん。 GM:遅ぇよ。(苦笑) 彩音:…何で佐藤君が? 犬神:だから、周りから苛められてる中で佐藤君だけ仲良くしてくれた、っていう感じちゃうん? 彩音:あ!はいはいはい、で、他の奴らには復讐しようとしてるわけか。 犬神:やと、思われる。 GM:ちなみに今、どこにいるん? 彩音:駅前の喫茶店。で、これから佐藤君の家に行こうかってとこ。 犬神:今回のシナリオ、むずいわぁ〜。(溜息) GM:未だかつてない、頭脳プレーで攻めてるからな。 彩音:そういうのは夕樹とか…。 犬神:ゼファとか…。 GM:力矢とかがいな、辛いな。 犬神:何か『アーバンテラー』が入った気がする。(笑) GM:(笑)はい、どうする? 彩音:だから、佐藤君の家。 犬神:インターフォン。 佐藤・母:『はぁい、どなた?』 犬神:「あの、この間寄らせていただいた…」 佐藤・母:『ああ、この間の。(中に)ちょっと椎作、椎作、お友達よ〜』 彩音:何でおんの?!おかしいやん…!!………(ぶつぶつ)…。 犬神:誰に訴えとんねん。(笑) GM:じゃあ椎作が「はい?」って出てくんで。 犬神:え、それはインターフォン越し? GM:ううん、外に出てきた。 犬神:「あ、お久しぶり〜」 椎作:…ガチャッ。(玄関を閉めた) 犬神:「…あれ?お〜い…?」 GM:だって、あんたらの椎作にとった態度を考えてみぃや。(笑) 彩音:何かしたっけ? 犬神:遊んであげた。 GM:裏目裏目に出てんな。(笑) 彩音:あんなことするから…。 犬神:むぅ…じゃあ、いるかどうか分からへんけど、玄関の扉越しに語りかけよか。 GM:何て? 犬神:「最近小学校に出ている『三本足のイッちゃん』というのが、実は由真ちゃんが生前愛玩していた人形だということが判明したんだけど、本当かな?」 GM:喋り方おかしぃ〜!(笑) 彩音:まぁ、これはしゃあないって。(笑) GM:じゃあ扉がガチャって開く。 椎作:「…何で知ってんの…?」 犬神:「ふ、我々の情報網を甘く見てもらっては困る」 椎作:「で、お兄ちゃん達は何がしたいの?」 犬神:「…とりあえず中に入れてほしい…」 椎作:「いいよ、上がって」 犬神&彩音:「「お邪魔しま〜す」」 GM:で、どう話を切り出す? 犬神:(メモ帳を見ながら)……あ、この子は襲われてはいいへんねんな。 GM:誰がいつ襲われたって言った? 犬神:言ってねぇな。教職は見ただけ、襲われたのは有夏か。 GM:じゃ、こっちから話しかけるわ。 椎作:「俺と由真は、幼馴染だったんだ。あいつは孤児だったけど、ずっと一緒に遊んでて…」 彩音:…仲いい関係やった、と…。 椎作:「でも由真はまだ生きてるぜ。俺と由真は今でもしょっちゅう遊んでるし」 犬神:「…じゃ、次は俺たちも一緒に遊んでいいか?」 椎作:「えぇ〜……まぁいいけど。じゃ、行く?」 犬神:「ああ、行こう」 GM:ん、着いたで。 犬神:孤児院? GM:うん、「由真、入るぜー?!」って言ったら、普通にガチャって。 彩音:玄関が? GM:うん。 犬神:俺らも入れる? GM:一瞬違和感感じたけどな。 彩音:よかった…。 GM:やぁっと中に入れたな。(笑) 犬神:長かったな……じゃ、ついて行こうか。 GM:ん、じゃあいつもの部屋に行こか。 犬神:あの視線感じてた部屋か。 GM:そう。 椎作:「ここは、由真の部屋…」 GM:って言って、ガチャって扉開ける。 犬神:ついて行くしかない。 GM:まぁ何もないねんけどな。 彩音:佐藤君は? 椎作:「よぅ、由真」 GM:って声かけてる。 彩音:ああ、彼には見えてるわけや。 GM:うん。あんたらには見えへんけど。ただ……。 犬神:? GM:人形が置いてある。それは彩音の…。 彩音:足についてたやつか。 GM:そう。んで、もっとじっくり見たら『イッちゃん』やな。 犬神:足は3本? GM:いや、2本。 犬神:ふむ…。 彩音:『足についた人形』=『三本足のイッちゃん』=『藤崎 由真』で合っててんな。 犬神:そうやな。 GM:椎作はその人形に向かって話しかけてるし。 犬神:今はそっとしておこう……傍から見てたら、凄い危ない人やな、それ。(笑) 彩音:確かに。(笑)どうする? 犬神:ん〜、「それはただの人形だ」って言っても信じてくれへんのは目に見えてるからなぁ。 GM:って言ってたら、また『カサカサカサカサカサッ…』って聞こえてきた。 犬神:!周りを見回す! 由真:「…何しに来たの?」 犬神:どこや? GM:目の前の人形。 犬神:ああ、何や。 由真:「あなた、さっき邪魔した人でしょ。死にたいの?」 犬神:じゃあ武器を全て放り捨てて、「いや、お話をしにきたんだ」 由真:「何を?あなた、あいつらの仲間なんでしょ?」 犬神:「いや、俺たちは君の見方だ」 由真:「……ほんとに?」 犬神:「本当に」 由真:「ほんとに?」 犬神:「本当に」 由真:「信じていいの?」 犬神:「信じてくれ」 彩音:ちょっとおかしいけどな。(笑) GM:大神入ってんなぁ。(笑) 犬神:(笑) GM:じゃああんたらにも、人形から由真の姿が見えてくんで。可愛らしい少女。 PC:…………………。(一種の感無量状態) 由真:「じゃあ一緒にあいつら殺そうよ。仲間なんでしょ?あいつら、ひどいんだよ?」 PC:…………………。(さっきとは違う沈黙) 彩音:…あいつらっていうのは? 犬神:それは有夏とか堺とか、由真を苛めてた人達やろう。 GM:有夏……本名は黒須 有夏な。 彩音:黒之巣会みたいな名前やな。 GM&犬神:(笑) 由真:「黒須の奴も、堺の奴も、皆、皆、殺してやる……!!」 彩音:…これを止めな、根本的な解決にはならんわけやろ? 犬神:うん。 GM:…で、どうする?また敵に回す?やったら攻撃すんで。 犬神:武器手放してるから、んなことしたら死あるのみやし、俺…。 GM:一応椎作も、「そんなこと言うのは止めろ!」って説得してるけど…。 彩音:あ、じゃあ…。 犬神:それに便乗しよう。 GM:何て言うん? 犬神:「彼の言う通りだ……」…何て言おう……………!! 彩音:〜〜〜〜〜〜〜思いつかんって!! GM:ほれ、頑張らんかい。ここが見せ場やで。 彩音:あ、なるほど。 犬神:そこに、なるほどなんや。(笑) PC:…………………。(黙考中) 由真:「だって、あんな酷い人達、生きてる価値ないじゃん」 犬神:「……殺す以外の解決方法は、ないのか?」 由真:「何かあるの?」 犬神:「……………」 由真:「ないんでしょ?だって、私は死んだんだよ?」 犬神:あれ?さっき『私はまだ死んでない』って……。 彩音:うん、言ってた。 GM:誤解があるようやな。『由真』は死んだで、でも『三本足のイッちゃん』は……。 犬神:いる……つまり人形としては……。 GM:そう、生きてるってこと。 犬神:はいはいはい、つまり由真は復讐のために生前に愛玩してた人形に乗り移ったってことか。 GM:そういうことやな。で、動く時には足がもう一本にょきっと生えて……。 彩音:その足が生える必要性もなさそうなもんやけどなぁ。(笑) GM:それは、怖さを強調するため。 彩音:怖さ…。(苦笑) 犬神:「…とにかく、殺すなんて言っちゃいけないよ…」 由真:「だって、私、あいつらに殺されたんだよ?」 犬神:「公式的には『事故』になってたけど?」 由真:「そんなの、嘘よ」 GM:その当時のことを由真が語るには、その時もいつも通り苛められててんやん。で、この孤児院の前の通りでふざけて背中押されてん。そしたら丁度車が来て、ドーンと轢かれてん。そんで、その現場を色んな人が目撃しててんけど……。 犬神:皆、『事故』として片付けた、と。 GM:うん。孤児院の園長とか、仲居さんとか、堺先生とか……皆、真相を知ってんねんけど、それを言うと自分のアレに関わるっていうんで……。まぁここの園長はもう死んでるけどな。 彩音:はいはいはい…。 犬神:(溜息)行かせてやろう…。 GM:いやいやいやいや。(笑) 由真:「ね?生きてる意味ないでしょ、あんな奴ら。だから殺すのよ」 PC:……………………。 犬神:「…殺すだけが、解決じゃない」 GM:それはさっきも言ったでしょ。(笑) 犬神:そうやな。(笑)じゃ…「彼らの家族のことを考えたことはあるのか?!」 彩音:…………。 犬神:(彩音に)そんな目で見やんといて、言ってる自分も恥ずかしいねんから。(笑) 彩音:あ、そうなんや。(笑) 由真:「…家族って、何?私、孤児だから分からない。やっぱりあなた達も、あいつらの仲間なの?」 犬神:「HAHA、まっさか〜」 GM:軽いな〜。(笑) 犬神:「気持ち的には完全に君の見方だよ。だけど、その解決方法はちょっとどうかな?って思うわけよ」 由真:「だから!じゃあどうしたらいいの?!」 犬神:「ん〜〜〜〜……」 GM:この少女は何をしたがってる? 犬神:復讐。 GM:そう、復讐したがってるんやろ?でも殺すだけが復讐じゃないやろ? 犬神:……あいつらをここに呼び出して謝らせる。 彩音:が、一番いいとはおもうけど……それにはまた説得しなあかんねんやろ? 犬神:うん、そらそやな。 GM:この人らは何関係者? 彩音:……学校? GM:やろ?いちいち呼び出さんでもいいやん。 犬神:学校行けばいいわけか。「じゃ、今日……は日曜か、明日の夜8時に学校に集合ってことで。これには佐藤君も入ってるから」 由真:「……明日行ったら、何かあるの?」 犬神:「ま、一応ね」 由真:「じゃあ、明日まで待ってあげる」 彩音:…んじゃ、明日までに何とかしよか。 陣内:ああ…。 犬神:じゃ、明日学校でってことで、帰るか。 GM:で、どうするん? 彩音:あの仲居さんにも…? 犬神:話つけなな……。 GM:じゃあ、そのままの足で仲居さんの所に行くってことで? PC:うん。 彩音:……でも、絶対無理やし……。 犬神:あ、椎作も連れてくわ。椎作は仲居さんのこと、知ってる? GM:うん、遊びに行ってたからな。 犬神:じゃ、大丈夫やな。 GM:はい、三度仲居さんの家に着いたで。 彩音:……こいつ、嫌いや……。 犬神:んなん、俺もやって…。 GM:だってあんたら、こっちが隠したいところばっか突いてくんねんもん。(笑) 犬神:(溜息)ピンポン、「お久しぶりです。っていっても1日2日ですけど」 仲居:『ま、また来たの、あなた達?!』 犬神:「何度でも来ますよ、あなたが口を割るまでね」 彩音:割るとかでもないと思うけど……。 仲居:『…………』 犬神:「今ここですべてを言えとは言いません。ただ明日の夜、小学校に来てください」 GM:誰が行くか、そんなもん!(笑) 彩音:怪しすぎるわ!(笑) 犬神:あれ?(笑) GM:じゃあ、それを見てた椎作が、 椎作:「いい加減にしろよ、おばちゃん!」 仲居:『そ、その声は、椎作君?!』 GM:って、これ一人でやんの、恥ずかしいねんけどな。(笑) 彩音:うん、そう思うわ。(笑) 椎作:「おばちゃん、もう本当のことを話せよ!由真が、由真が哀しがってるんだぞ!」 仲居:『………………』 GM:って、おばちゃん、しばし無言。ほら、ここで何か言わな。 彩音:「そうですよ」 GM:何が一体そうなんや!(笑) 犬神:「もう、すべてを白日の下に晒して、綺麗な身になりましょうよ!」 GM:ん〜…じゃあ、おばちゃんの鳴き声が聞こえる。 仲居:『仕方なかったのよ……あれは事故だったんだから…!!」 彩音:「あれは事故ではなかったんですよ?」 GM:そんなん、分かっとるがな。(笑) 犬神:「もうそうやって、自分に嘘をつくのは止めましょう」 仲居:『だって……だって……!!』 GM:もう一声! PC:………………………。 犬神:ネタ切れだぁ〜!(笑) 彩音:「明日、由真ちゃんに会えるから……」 GM:それ、結論ですやん! 犬神:そんなん言ったら、怖がるて!(笑)せめて「明日、由真ちゃんに謝ってあげてくれ」とか。 彩音:まぁようするに、供養したってくれ、と。 犬神:「ちゃんと心から、手を合わせてあげてください」 仲居:『……分かりました。明日、小学校へ行きます』 犬神:…っしゃぁ!一人目完了!! GM:初めから、由真の泣き落とし作戦でいけばよかってん。(笑)じゃ、次どこ行く? 犬神:……堺、かな。 彩音:そやな。 GM:でも堺先生の住所、知りませんやん。 犬神:んなもん、理事長に調べてもらうよ。 GM:はいはい。 犬神:「家族構成は、と……何々?妻一人に子供が二人…」 GM:別居中な。 犬神:「子供の通う幼稚園は……あ、ここか。知ってるなぁ」 GM:脅迫する気や。(笑) 犬神:やっぱ堺はマンションに住んでんの? GM:うん。家、奥さんに取られてんねん。 彩音:それもおかしな話やで。(笑) 犬神:じゃ、行くか。 彩音:そやな。 犬神:ピンポン、「ちわーっす」 堺:『……何だ?』 犬神:…あ、椎作はついてきてる? GM:どうしててほしい? 彩音:ついててほしい。 GM:じゃあいる。 犬神:ん。さて…何て言おうか……。 堺:『…新聞ならいらんぞ』 犬神:「俺です、犬神です」 堺:『………ゴミか』 犬神:「ゴミとか言うなよ……」 堺:『帰れ、帰れ』 犬神:「ゴミっていうなら、それはお前の方だろ!人一人の死を隠して、よくもまぁおめおめと……!!」 堺:『ふ…知らんな、そんなこと…』 GM:まぁ、そういう男やから。(苦笑) 彩音:そればっかりや。(苦笑) 犬神:椎作を出す! GM:椎作はこいつを知ら……担任か。(苦笑)椎作もこいつとは話したくないっていう顔してる。 彩音:そこまで……。 犬神:「ぐ……先生、もう嘘をつくのはやめましょうよ!」 堺:『知らないって言ってんだろ!とっとと帰れ!!』 彩音:どんだけ嫌な奴やねん…! 犬神:この町はこんなんばっかりか! GM:(笑)で、どうする?もうインターフォンは切られたけど。 犬神:じゃあドアをドンドン!と蹴る。もう近所迷惑なぐらい。 GM:ヤクザかよ。(笑)じゃ、また『ピーポーピーポー』って聞こえてくるわ。 犬神:……上から射撃……。 GM:いやいやいやいや。(笑) 彩音:もう、こいつは放っといていいんちゃう? 犬神:それは由真が許さんやろ。 GM:『ピーポーピーポー』 犬神:最後に扉越しに「由真が泣いてるんだよ!」 GM:もう何も答えへん。 警察:「ちょっとそこの君たち!何をしてるんだ!」 彩音:逃げよ!逃げよ! 犬神:「いえ、ちょっと担任に授業の質問を……」 警察:「不審者が来てると通報を受けてるんだ。ちょっと署まで来なさい!」 犬神:(溜息)「まぁたクサイ飯か……」 GM:捕まった。(笑)(彩音に)あんたは? 彩音:椎作と逃げたよ。 GM:ん。 犬神:(携帯で)「理事長!ちょっとこの事件が片付くまで、町の警察を抑えて…!」 永倉:『頭冷やしてこい』(ガチャ) 犬神:み、見捨てられた…!(笑)明日の正午までには解放してもらわなな。 彩音:それは……。 GM:大丈夫。やけど、ちゃんと謝りや。(苦笑) 犬神:「本当にすみませんでした、はい…ちょっと興奮しちゃって…」 GM:ん、じゃあ次の日の朝には解放されたで。 犬神:え、いや、それまでに有夏をなんとかしといてぇや。 彩音:有夏ぁ?ウチには無理やって……。 GM&犬神:(笑) 彩音:一応やっとこかぁ? 犬神:やっといてや。 彩音:じゃあ……家とか分かるん? GM:分かるけど、塾行ったかもしれんで。 犬神:あんなことがあった後に、塾行ったん? GM:ん〜、どうやろ?携帯にかけたら分かることや。 彩音:そうやな、じゃあかけよか。 GM:ん、かかった。家に帰ってた。豪邸な。 彩音:金持ちなんや。椎作は一緒にいるから。で、まぁインターフォンを押すしかないわな。 GM:じゃあメイドっぽい人が出た。『どちら様ですか?』 彩音:…これネックやねん、これネックやねん、これネックやねん……。 犬神:……そうかぁ? 彩音:「え〜、平塚学園の…え〜……何やっけ、自分の名前……」 犬神:忘れるなよ、自分の名前。 椎作:(急に)「6−Aの佐藤 椎作です。有夏ちゃんに会いに来ました」 GM:(小声で)見てられんわ…。 犬神:(笑) GM:そしたらメイドさんが『はぁい』って言って一回切る。んで、少ししたら有夏が出てきた。 彩音:「…え、あ、あの、えと……」 有夏:「何、椎作君?私に惚れたの?」 犬神:何でやねん。(笑) 有夏:「んもぅ、だから最初からあんな女やめて私にしとけばよかったのにぃ」 GM:で、椎作が怒った顔をする。 彩音:(唐突に)「あの、由真ちゃんのことについて、少しお話があるんだけど……」 有夏:「またぁ?」 彩音:「これが最後だから」 有夏:「……また、あの三本足のオバケが襲ってくるの?」 彩音:「それはもう、問題ないから……」 犬神:いや、あるやろ。 彩音:まぁ、ここはないっていうことにしといて……。 有夏:「じゃあ、おばちゃんと話したらもう大丈夫なの?」 彩音:「……………」(渇笑) 犬神:耐えろ。(笑) 彩音:「う、うん、そうよ」 有夏:「分かった」 彩音:え〜っと……。 犬神:事情を話せよ。 GM:手短にな。 彩音:手短……ぇえ〜? GM:……ていうか、ようよう考えたらこいつが殺人犯やねんな。 犬神:あ、そうやな。 GM:罪悪感のカケラも感じてなさそうやけどな。 犬神:ま、お嬢様やから。 GM:それでええんか?!(笑) 犬神:ええねん。(笑) 彩音:「えっと…由真ちゃんが…」…殺された、はマズイな…「死んだから、一緒に…」…弔おう?「手を合わせましょう」 有夏:「いやよ、あんな女」 犬神:脅しにかかれ。 彩音:どうやって?! 犬神:だから……。(小声でレクチャー中) 彩音:………ふんふん……。 有夏:「何で私がそんなことをしなくちゃいけないの?」 彩音:「でも、そうしないとまたあの三本足のイッちゃんに襲われることになるよ?」 有夏:「へぇ?……じゃあ、どこに拝めばいいの?」 彩音:「え、と………」 犬神:………。(溜息)……。(再びレクチャー) 彩音:…あ、そか。「そのためには明日、学校に来てもらわないといけないわ」 犬神:いや、行くのは当然やから…。 彩音:そやな、「放課後に残ってもらうことになるわ」 有夏:「分かった〜」 彩音:「ありがとう〜」……これ、ほんとに無理。 GM:(笑) 犬神:ま、成功したやん。ご苦労さん。(苦笑) GM:はい、次の日の月曜日。 犬神:俺はもう出所していい?(笑) GM:いいよ。(笑) 犬神:「お邪魔しましたぁ〜」 彩音:「ほんまに、この男は……」 犬神:さて、釈放されたのが正午として残り8時間。この間に何とかして堺を説得せんとな。 彩音:できるかぁ〜? 犬神:今、奴は学校にいるから逃げも隠れもできへん状態や。 彩音:いっそ消そぉぜぇ。 GM:(笑) 彩音:こいつぐらい殺しても問題の解決にはなるやろ。 犬神:説得が無理なら、縛り上げて由真の前に放り出すだけや。…あ、そういえば堺はイッちゃんに襲われてへんの? GM:分からん。 彩音:でも麻美さんが、『襲われる気配はある』って言ってたよな? GM:ああ、そうやったな。 犬神:まぁ、何とかして身の回りのことで攻めてかな、仕方ないな。 彩音:いや、攻めるなよ。(笑) GM:攻めることしか頭にないんかい。(笑) 犬神:攻撃は最大の防御也、や。 彩音:何か他に手はないの? 犬神:他?………………………………………………。 GM:さぁ、昼の1時が過ぎ、2時が過ぎたで。 彩音:え、早。 犬神:(黙考中) 彩音:ん〜……。 犬神:っていうか、俺らは今どこにおんの? GM:授業受けてる。さすがにこれ以上は休めんよ。(笑) 彩音:そらそうやな。(笑) 犬神:じゃ、くだらない授業を聞きながら、何て説得するか考えようか。 PC:……………。 GM:さ、放課後やで。 PC:……………。 GM:早よせな帰ってまうで、堺。 PC:……………。 犬神:いっそ、説得は無理でも学校に残らせればいいわけやし。 彩音:そやな。 犬神:じゃあ、あれしかないな。「ちょっと可愛い娘がいるんですけどねぇ〜」 GM:あんたが言ったら行かんわ。 犬神:あ、そか。 GM:ほら、あんたらの部に可愛い幽霊部員が2人もいるやんか。 犬神:見えるんか?見えても触れない……。 GM:……あ……。 犬神:…実体化、できるん? GM:マグネタイトを消費すれば……って、デビルサマナーがいねぇ…。 犬神:実は理事長、デビルサマナー? GM:勝手に設定作らな〜い。(笑)今日はたまたま満月の夜で……。 犬神:魔力が高まったから、実体化できる、と。 GM:そうそう。 犬神:じゃあ二人に、上手いこと言ってもらおうか。 GM:ん。一人はしっとりとしたお姉様タイプ、かたや元気ハツラツ娘。これは堺も動くで。というわけで、堺はノコノコ来たで。(笑) 犬神:…他の二人は? GM:まだ放課後やから。 犬神:あ、そか。じゃあそれまでに説得せなな。 彩音:そやな。 犬神:じゃあ静姉と麻美に堺を6−Aの教室に呼び出させて、そこを俺、彩音、椎作で逃げ道を塞ぎつつ説得(?)する、と。 GM:ん、じゃあ幽霊部員2人は帰った。 犬神:……え、それは呼び出して終わりってこと? GM:そう。 犬神:じゃあ、俺が教室の前の扉、彩音と椎作が後ろの扉を塞ぐように立つ。「昨日はどうも」 堺:「何だ、お前ら!?俺を帰せ!訴えるぞ!退学だ!」 犬神:「そんなことを言っていられるのも、今のうちかもしれませんよ?」 彩音:(苦笑) GM:はい、とか言ってたら8時になったよ。 犬神:え、早! GM:だって、他に何するん? 彩音:ええねん、堺はそのままで。 犬神:……そうやな。 GM:しばらくして、仲居さんと有夏ちゃんも来たで。で、どっからともなくあの『カサカサカサカサッ』っていう音が響いてきた。 犬神:椎作は? 椎作:「由真が来た!」 犬神:で、由真は? GM:来たよ。 犬神:あ、来た?で、御三方の反応は? GM:え〜、まず仲居さんの反応は、泣き崩れて「ごめんなさい…ごめんなさい……!!」って言ってる。有夏はビビりながらも「ふんっ…」っていう顔してる。堺は「何じゃい、ありゃあ?!」っていう顔してる。 犬神:(笑)ってことは、堺はイッちゃん見るのは初めてか。 GM:実物見んのはな、噂は聞いてたけど。 犬神:…やっぱ、由真との仲を取り持った方がいいんかな? GM:殺しちゃっていいん? 犬神:取り持とか。(苦笑)「では御三方に、由真ちゃんに対する謝罪を求めます」 GM:まぁ仲居さんは見ての通り、謝り倒してる。有夏は相変わらず「ふんっ…」っていう顔してる。堺に至っては、「おぃおぃ、何の手品だ、こりゃぁ…」って顔してる。 彩音:……無理やって、これ以上……。 犬神:いや、何とでもできそうな気はすんねんけどなぁ……Lipsが会って、『あくまで説得するぞ!』と『もう諦めるか!』っていうのがあったら後者選びそう。(笑) GM&彩音:(笑) 犬神:…じゃあまず、有夏ちゃんからいこか。 彩音:…ん。 犬神:じゃあ普通に、「君がちゃんと謝らないかぎり、彼女は君の命を狙い続けるぞ?」 有夏:「だって…嫌いだもん…」 彩音:「嫌いとかじゃなくて…!君が彼女をころ……!」(犬神を見る) 犬神:「……まぁ、事実だから」 彩音:「ん……、その、背中を押したんでしょ?」 有夏:「事故だもん、あれは!!」 犬神:「…背中を押してしまった時点で、それはもう、事故ではない」 有夏:「事故だもん!皆、事故だって言ったんだもん!『私は悪くない』って!」 彩音:周りの大人が悪いんか……仲居さんは? 仲居(犬神):「…仕方…なかったのよ……」 GM:うん、そんな感じ。(笑)そしたら有夏が「え?私が悪いの?」っていう顔してる。 犬神:「そうなんだ……だからここは一つ、由真に謝ってやってくれ」 有夏:「そ、そうなの、由真…?」 GM:って言って由真の方を見る。そしたら由真が哀しそうな顔をする。それを見て有夏は泣き崩れた。 有夏:「ごめん、なさい……ごめんなさいぃ〜!!!!」 彩音:(溜息) 犬神:さて、の・こ・る・は……。 GM:(苦笑)堺は、そんなあんたらを見て「はっ、アホらしい…」って言って、帰ろうとした。 犬神:・・・もっかい、【威嚇の矢】を……。 GM:そしたら由真が、 由真:「やっぱり、あいつはダメね……」って。 犬神:「ちょ!待つんだ、堺!……謝れよ!」 堺:「はっ、うっせぇ、ゴミが…」 犬神:「あんたは!自分のやったことも認められねぇのかよ!!」 堺:「……知らんな、帰る…」 GM:扉をガラガラって開けた。 彩音:(犬神に)やれ! 犬神:【威嚇の矢】を…!! GM:そしたら廊下から叫び声が聞こえた。 彩音:何?! GM:見ると隣に由真がいない。 犬神:!駆けつける! GM:そしたら、血まみれの堺と、包丁を持った由真がいる。 犬神:やっちまったか……。 GM:幸い傷は浅かったらしく、堺は生きてる。 犬神:意識は? GM:ある。「痛い…痛い…」って呻いてる。 犬神:「…これがあんたの、やったことへの報いだ…」 堺:「た、助けてくれぇ〜…殺されるぅ〜…!」 犬神:「あんたは由真を、どれだけ傷つけた!」 堺:「俺は…俺は、何もしていない……!」 彩音:「確かにあんたは何もしてないかもしれない……だけど、隠した」 堺:「誰だってやることだろ!自分の身を守ることぐらい!次の校長になるのは俺なんだよ!」 彩音:「な、何言ってるの?!」 犬神:「そんな大人、修正してやる!」(殴る) 堺:(殴られた頬を押さえて)「…どいつもこいつも、俺を馬鹿にしやがって……許さん、許さんぞ、お前らぁぁ〜!!」 GM:って言って、薬を取り出して飲むと、気持ち悪く変身した。 犬神:うわ、先生がボス敵かよ! 彩音:嫌やな〜。 犬神:「とうとう人間を捨てたか、堺!霊界探偵部、出撃せよ!!」 彩音:サクラか。(笑) GM:もう、それでいいや。(笑)そしたら見るもおぞましい、垂金 ○造(幽・白参照)もびっくりの、気持ち悪〜い『人間だったもの』になった。 彩音:何やねん、この担任!? 犬神:潰すぞ、全力で!(というか、ここまでの疲れを全てぶつける) GM:え〜、見た目は『スライム』みたいに、ドロドロに溶けてるから。 彩音:…あれ?イッちゃんは? GM:一緒に戦おか? 彩音:え、マジで?凄いな。 犬神:…ここでイッちゃんの戦わせたら、あかんことないか?あんだけ止めてて…。 彩音:夢の共演。 犬神:…いや、ダメ。手は出させない。 彩音:そぉ?まぁいいけど。 GM:隊列は? 犬神:二人(彩音&陣内)が前で、俺が後ろ。 GM:はいはい、じゃあこっちから……え〜、【一休み】。 彩音:は?! 犬神:いや、まぁ、そういう技やから。(笑) GM:そうそう。(笑)はい、次。 彩音:普通に攻撃(コロコロ)21、当たってる。 GM:(コロコロ)07、避けたわ。 陣内:ハンド・アックスで斬る(コロコロ)全然ダメ。 犬神:一の舞【弓術】(コロコロ)成功。 GM:(コロコロ)回避、成功。次こっちか……【バインド・ボイス】。 犬神:効果が[麻痺]の技やな。 GM:よぉ知ってんな。陣内、魔法回避。 陣内:(コロコロ)07で避けた。 彩音:普通に(コロコロ)ミス。 陣内:ハンド・アックス(コロコロ)成功。 GM:(コロコロ)45じゃ無理。 陣内:ダメージは14点。 犬神:【弓術】(コロコロ)成功した。 GM:(コロコロ)あ、ファンブった。(苦笑) 犬神:っしゃあ!25点、素通りな。 GM:うわ、痛っ!こっちは普通に攻撃する、陣内に(コロコロ)あ、当たってない。 彩音:(コロコロ)ミス…。 GM:全然当ててへんな。 彩音:うん…。 犬神:何か技使うか、{集中}したら? 陣内:【アタック】ってやってみる(コロコロ)クリティカル! GM:(コロコロ)普通にダメージちょうだい。 陣内:20点。 犬神:で、また【弓術】(コロコロ)11でクリティカル!(笑) GM:ダイス、仕組んでるんちゃうか?(苦笑)(コロコロ)あかん、2倍ダメージな。 犬神:26×2で52点やな。 GM:ぇえ〜、痛〜!何か『堺だったもの』が半分くらいの大きさになってもぉた…。で、こっちは【ドルミナ】。 犬神:[睡眠]効果やったな(コロコロ)寝た。<命運>で打ち消す。 陣内:(コロコロ)寝た。 彩音:(コロコロ)起きてま〜す。 犬神:何で起きるんやった? GM:「精神力」チェックか、攻撃受けたら。 彩音:普通に(コロコロ)あかん…。 陣内:「精神力」(コロコロ)ダメ。 犬神:【貫く矢】に集中。 GM:じゃあ、陣内に普通に攻撃するわ。寝てるし、自動命中な。 陣内:(苦笑) GM:ダメージは…死んだかな?22点。 陣内:10点通って……まだまだいける、で、起きたな? GM:うん。 彩音:普通に(コロコロ)……。(失敗) GM:何もしてへんな。(笑) 彩音:うん。 GM:次から{集中}したら? 彩音:そうする。 陣内:【アタック】(コロコロ)09で当たり! GM:(コロコロ)ファンブった。(苦笑) 陣内:終わりか…?25点。 GM:かろうじて、まだ生きてる。 犬神:【貫く矢】(コロコロ)あかんわ。 GM:再び【ドルミナ】。 堺だったモノ:「お前ら、寝ろ!」 陣内:(コロコロ)再び寝た。 彩音:(コロコロ)25は無理。 犬神:(コロコロ)05で起きてる。彩音、「精神力」チェックで起きれるかやってみ。 彩音:(コロコロ)無理! 陣内:(コロコロ)25、失敗。 犬神:【弓術】(コロコロ)当たってる。 GM:(コロコロ)18、避けた。 犬神:ちぃっ! GM:またあんた(陣内)に攻撃、自動命中な。で、ダメージは…18点。 陣内:ちょっと痛い…で、起きた、と。 彩音:「精神力」(コロコロ)ようやく成功した。 陣内:ハンド・アックスで斬る!(コロコロ)成功! GM:(コロコロ)!!99でファンブルや!(笑) 犬神:ここにきて…。(笑) 陣内:ダメージは14点。 GM:……装甲点があればなぁ…終わったわ。 犬神:おいしいとこ、持ってったなぁ〜。(笑) 彩音:……何もしてへん……。 GM:(笑) GM:じゃあ、『堺だったモノ』は崩れて消え去ったで。それを見た由真はあんたらを見て、椎作を見て、微笑んで消えてったで。 犬神:(でっかい溜息) 彩音:…あれで、良かったん? 犬神:良かったんちゃう? GM:まぁ目的は果たしたからな。で、どうする? 犬神:由真の遺体ってどうなってるん? GM:さぁ? 犬神:残ってないの? GM:人形なら残ってる、ここじゃないけど。 犬神:ああ、孤児院のあの部屋か。 彩音:じゃあほら、よく崖とかの絶壁に花が添えてあるような、ああいう墓建てたろうよ。 GM&犬神:(爆笑) GM:どこにそんな崖あんねん、ここ街中やぞ。(笑) 犬神:そもそもあれって、あそこで死んだ人のもんやろ。(笑) 彩音:…大阪湾とか? GM:海に花を投げ入れる……格好いいな。(笑) 彩音:うん。(笑) GM:じゃあ、次の日になりました。結局仲居さんはあの後警察に行って、ちゃんと事件の真相を話しはってん。で、有夏はちょっとトラウマ残っちゃったみたいやけど、小さいし、まぁ事故といえば事故ともいえるから、無罪放免で。 彩音:うんうん…。 犬神:堺については、どうなった? GM:堺はマンションが調べに入られてんけど、何か人には言えないすっごいビデオが山積みになってたり……。 彩音:うわ、サイテ〜…。 GM:あと、怪しげな黒魔術の本があったり。で、堺が飲んだ薬はどうも麻美の調べによると、自分の体を変化させる薬まがいのものやったらしい、ってことが分かった。 犬神:…まがい? GM:やっぱ本見ながら作ったから……。 犬神:ようは失敗したわけか。 GM:そういうこと。だからドロドロに溶けてってん。 PC:…………………。 GM:まぁ一人減って『校長派』が小さくなって、『理事長派』の方が少し大きくなったかな。 犬神:(笑) GM:で、6−Aの佐藤 椎作は、あんたらの舎弟みたいになった。 犬神:よしよし。(笑)これでこれからは、小学校がらみの事件はやりやすくなるな。 彩音:まぁオタク部ですけどね。(笑) GM:椎作の将来が可哀想や。(笑) PC:(笑) GM:ま、この話はここでおしまい。 犬神:一時はどうなるかと思ったわ、このシナリオ。 GM:(笑)寝てもぉたしな、陣内。 陣内:ZZzzzz………。 犬神:そのくせ、ラストは持ってったしな。(笑:ラストの戦闘で、犬神と陣内の二役をしていた) GM:まぁなぁ、ワイが適当に考えすぎたせか、伏線の出し方がまずかったかなぁ。 彩音:辛かった……。 犬神:ていうか、濃かった……。 彩音:説得、苦しいねん。 GM:それは頑張ってや。ワイが言ってほしい言葉、かすりもせぇへんねんから。(苦笑) 彩音:難しいって、あんたの考えてること。 犬神:ここはこうかな?っていうの、大体違ったからなぁ。(笑) GM:うん。(笑)とりあえず、すぐ脅迫するクセはやめな。 犬神:やめなって言われても……それが俺の生きる道。 GM:あかん、あかん。(苦笑)じゃあ、最後に一言ずつ。 犬神:ん〜〜〜『弓』微妙。 GM:(笑) 犬神:前、惣一郎とかミチルのを見てて分かっててんけどなぁ……。 GM:“外し”の惣一郎。(笑) 犬神:うん。(笑) GM:射撃で避けにくいけど、ダメージへぼいねん。銃とかのが強いって。 犬神:やな。あ、あと説得はやっぱ辛い。もっと戦闘したい。 GM:ああ…でも、これで由真倒しちゃったら可哀想やん。成仏してほしいやん。 犬神:まぁ、なぁ。何より、急に学園物やしな、綺麗に終わってよかった。 GM:そうそう。あんたは? 彩音:まぁ、しんどかったねぇ〜。 GM:(笑) 彩音:もっと簡単な、ダンジョンとかがいい? GM:メガテンでダンジョンて、逆に難しいで。 犬神:リドル(謎解き)も嫌いじゃないけどねぇ〜。 彩音:もっと軽くでいい。 GM:ん〜、確かに今回は重かったからなぁ。 犬神:ま、ハッピーエンドでよかったさ。 彩音:結構無理矢理やったけどね。(苦笑) GM:細かいことは気にしな〜い。 犬神:第一話でこれなんは、ちと先が思いやられるけどな。(苦笑) GM:ま、何はともあれ、『哀しき人形』これにて修了〜。 |