目次
0:日常からの依頼
1:捜査開始!
2:オカルト研究会と夜の散歩
3:年号とニョロニョロ文字
0:日常からの依頼
GM:え〜じゃあ第3回、『静姉と麻美の秘密』って題名でいこか。とりあえずまた最初は学校にいるってことで。で、今日は何の授業?
プレイヤーA(以下 犬神):前回は確か現国やったな。
GM:うん、ドギーやった。(笑)今日は?
犬神:俺らは文系クラスやったな。文系でやる科目つったら…。
プレイヤーB(以下 彩音):日本史、日本史。
GM:じゃあフクちゃんで。(笑)
彩音/フクちゃん:「なぁ、犬神君よぉ…」(肩に手を置く)
犬神:「は、はい!」…か、肩の上の指が動いてる…!(笑)
GM:(爆笑)
彩音/フクちゃん:「なぁ、この問題分かるかぁ?よぉ、兄ちゃんよぉ…?」
犬神:「た、平将門です!」
彩音/フクちゃん:「……おぉ、そうや。よぉ分かっとるやないか」
GM&犬神:(爆笑)
GM:微妙に違った気もしたけど…。(笑)
犬神:まぁ、でもあんな感じやった。(笑)
GM:はい、じゃあ授業が終わって…。
彩音:これは何?恒例のコーナーなん?
GM:うん、そう。一回やっとかなあかんねん。(笑)はい放課後、相変わらず理事長室に集まりました。
犬神:「今日、何か活動内容とかありますか?」
永倉:「特に無し」
彩音:なんちゅー部活や…。
GM:だってそんなん、毎回毎回活動しとったらしんどいやん。
犬神:確かにな。
GM:だから今日は静姉と麻美が相手してくれるわ、話し相手。何か話題無いん?
彩音:話題…。
犬神:「いやぁ、今日日本史の授業であてられちまってさぁ…」
麻美:「福田っていう教師でしょぉ?」
犬神:「そうそう」
麻美:「彼ってヤクやってるわよねぇ〜、私知ってるよぉ」
彩音:「ぇえっ、そうなん?!」(笑)
GM:麻美、情報収集担当やから。(笑)
犬神:「ていうかアイツ、いちいち人の体に触れやがって…セクハラ…」
静姉:「いえ、あれはむしろ指先のチョークを拭いて……」
犬神&彩音:(爆笑)
犬神:それは確かに。(笑)
彩音:あるねぇ。(笑)
GM:ほら、もっとこっちのこと探るようなこととかも聞いてや。話進められへんやん。
彩音:あ〜、そっか。そういう題名やった。(笑)じゃあ「静姉と麻美って結局のところ、何歳なの?」
GM:そうそう、そんな感じ。
麻美:「それはもちろん秘密よぉ」
犬神:「っていうか、静姉と麻美って普段、何やってんの?」
彩音:確かに。(笑)
麻美:「色々やってるわよぉ。ねぇ?」
GM:って言って、静姉の方を見る。そしたら静姉が意味ありげに笑うで。
彩音:「じゃあ、いつもは何処にいるの?」
麻美:「それはレディの秘密よ♪」
彩音:えぇ、何で?!(笑)
犬神:それさえも…。
彩音:ていうか、こっちもレディやし。
静姉:「まぁ、また機会があったら、ということで」(笑)
彩音:まぁ、機会が無いまま終わんねんけどね…。
全員:…………………………………………………。(沈黙)
GM:…あかん、この二人について聞かれても秘密ばっかで話しが進まん…。(汗)
犬神:そういえば、この二人は何で死んだん?
GM:!!
彩音:それは確かに。それが一番の謎やな。
犬神:うん。んで、何で今もここに残ってるのか、とかも謎やし。
GM:そうやな、じゃあその辺のことを突き詰めていこか。じゃあ理事長がやってくんで。
犬神:「どうしました?」
永倉:「何を話しているのかね?」
犬神:「いやぁ、この二人のことについて、ちょっと……」
永倉:「なるほど……」
GM:実は理事長もこの二人についてはほとんど知らんねんやん。だからちょっと興味ありげに二人を見んねんけど、二人は何も教えてはくれへん。で、そんなこんなで日が暮れて、解散。
犬神&彩音:ぇえ〜?
GM:そこで理事長が二人に『ちょっとおいでおいで』してんで。
犬神&彩音:「「はい、何でしょう?」」
永倉:「いや、ほら、やっぱり気になるやん、あの二人のこと…」
彩音:何で急にそんなフレンドリーやねん。(笑)
GM:確かに。(笑)
永倉:「…気になるじゃないか、あの二人の秘密。そこで君達、ちょっと調べてみてくれる気はないかい?」
彩音:…え、つまり、今回の依頼者は……。
GM:依頼というか…課外授業。
犬神&彩音:課外授業?!(笑)
GM:そう。(笑)『二人の秘密を追え!』ってことで。
彩音:ん〜、まぁこっちも気になるし、いっか。
犬神:今、二人の姿は?
GM:もう消えてんで。それこそ幽霊のように。
犬神:何か持ってない?追跡型のPCソフトとか。
彩音:ん〜、無い。
永倉:「噂によると、あの二人はこの学園の元生徒だったらしい。だからこの学園の歴史を追うことが、二人の歴史を追うことに繋がるんじゃないだろうか……」
彩音:「なるほど、なるほど…」
犬神:何かそういう資料、記事とかをあたっていったら……。
GM:うん、図書館にそういうのあるで。
永倉:「じゃあ、明日からさっそく頼むよ」
犬神&彩音:「「分かりましたぁ〜」」
1:捜査開始!
GM:はい次の日。
彩音:早っ!
GM:どうせすることないやろ?
犬神:うん。じゃ、とりあえず図書館で調べよっか。
彩音:そやな。
GM:じゃあ…何時見に行く?
彩音:まぁ、昼休みくらいかな?
犬神:かな。
GM:ん、じゃあそこそこ混んでる図書館。えっとな、広さが半端じゃないねん。幼・小・中・高・大とある学校やから。図書館だけで東京ドーム3つ分。
犬神&彩音:ぇええ〜!?
彩音:そらちょっとおかしいんちゃう?!(笑)
犬神:学校の敷地面積全体からしておかしな広さになるやん!(笑)
GM:そやな、3つ分は広いな。じゃあ2つ分。(笑)
彩音:あんま変わってへんやん!(笑)
犬神:ま、まぁそんだけでかいってことか…。(笑)
GM:そうそう。(笑)何せ歴史がさぁ、平安時代にまで遡るから……。
犬神:またえらい古いな。
GM:うん、元々は寺子屋から始まってん。
彩音:なるほどね。
GM:はい、で、どうする?あまりに広すぎて、どこに何があるやら……。
彩音:それはもちろん、検索ベースか何かあんねんやろ?
GM:あ〜、じゃあ司書さんに頼むってことで。
犬神:そやな。
GM:司書さんの名前、何にしよっか……もちろん、女やで。
犬神:それは分かってる。(笑)
GM:じゃ、司書さんの名前は『暦 桐子』ってことで。で、何が知りたいん?
犬神:とりあえず、ここ10年間以内にこの学校内で起こった事故。
GM:事故……あのな、実はこの暦ちゃん、まだ新任やねん。ここに来て3ヶ月。だから、どこに何があるかよく分からんねん。そこで誰か判定を……。
彩音:この『コンピュータ』の【基本操作】っていうのは違うんかなぁ?
GM:あ、ある?じゃあそれに+10%でやってみて。
彩音:42%(コロコロ)成功したで。
GM:じゃあそれらしいのが色々出てきたで。で、何が知りたいん?
犬神:事故で死亡した女子生徒について。
GM:えっと、10年間やな?1年に一人として10人がリストアップされてんで。…結構死んでんなぁ〜…まぁ幼稚園から大学やったらこんなもんか。
犬神:えっと、あの二人の見た目と服装からして、中学か高校かな。
彩音:…ていうか、過去10年とかやったら理事長知ってるんちゃう?
犬神:…それもそうか。
GM:ん〜、就任したばっかで知らんねん、きっと。(笑)
彩音:ええんか、そんな適当で…。
GM:え〜っと…過去10年間やったな?その中には『静』『麻美』の名前はないで。
犬神:じゃ、11〜20年前いこか。
GM:やるんや。(笑)
彩音:ぇえ〜?(コロコロ)まぁ成功はしてんで。
GM:ん、じゃあまた12,3人の名前があるけど、それらしいのは無かったで。
彩音:もっと古いんちゃう?
GM:そもそもこれ、本名なん?
全員:…………………………………………。
犬神:リストってからには、顔写真は付いてるさ!(ヤケ)
彩音:制服着てるってことは、ウチの生徒なんやろなぁ。
犬神:幽霊やし、服装は自由に変えれるんじゃ……。
彩音:……まぁ、それは無い方向で。
犬神:てことは、死んだ時の服装のまま?
彩音:そうそう、そういうことにしといてください!(笑)
犬神:っていうか、本当にここの学校の生徒やったんかな?
彩音:そらそうやろ、自縛霊やし。
犬神:いやほら、友人に制服借りて遊びに来たら、屋上から落ちちゃった、とか。
彩音:それはないやろ〜…。
犬神:ん〜…とにかく20年以内には無かってんな?
GM:いや、ひょっとしたら名前が違うだけで、いたかもしれへん。正確なことは分からへんかった。
PC:…………………………………………。
GM:…何でもう行き当たりなん?!まだ図書館に来ただけやん!(笑)
彩音:自分…優しくないで、これ……。
GM:あ〜…そう、かな……。
彩音:…まぁほら、やっぱり学校内の子が死んだってことは……何で出てこぉへんのさ、データベース!おかしいやん!
GM:そんな簡単に見つかったら面白くないやん。(笑)
犬神:………………あ、誰かが死んで立ち入り禁止の場所ができてたりせぇへん?
GM:ああ、あるわな。そういう怪談スポット。
犬神:うん。で、ここ数年で使えんようになった場所。
GM:じゃあ「知力」でやってみてや、そういう場所があったかどうか。
犬神:「知力」て…俺らに一番やってはいけないことを……。
GM:ああ、そっか。(笑)じゃあ『霊界探偵部』ってことで+10%あげるわ。
彩音:27%…(コロコロ)あかんわ。
犬神:20%…(コロコロ)お、19でいけた。
GM:おお、じゃあ10年ほど前に、女子生徒が自殺したっていう開かずの教室があんで。
犬神:さぁ行ってみよぉー。
GM:はい着いたー。
彩音:『開かず』ってことは、開かへんのんちゃうん?
GM:うん、そら開かずの間やからな。
犬神:じゃあ理事長に言って鍵借りてくる。
GM:いや、鍵じゃなくて、板が打ちつけてある。
犬神:さぁ外すかー。板の隙間に棒突っ込んで、テコの原理で……。
彩音:いいんかなぁ〜……。
犬神:理事長のお墨付きやからな。
GM:表向きにはじり長、関係ないねんけどなぁ…。
犬神:まぁいざとなったら、品川さんの名前使うし。
彩音:……誰やった、それ?
犬神:前回それで鹿児島に行くわ、『ビジョンガー』と戦うわってハメになったやん。(笑:『秘密のアルバイト』参照))
GM:『ビジョンガー』…。(笑)
彩音:はいはいはいはい。(笑)
犬神:で、その最後に……。
GM:『品川詩子のお友達』っていう称号を貰ってんな。
犬神:うん。だからいざとなったら、その名前を出す。
彩音:できるんか、そんなこと?!
犬神:ある程度のことやったら、揉み消せるやろ?
GM:うん。
犬神:よし、じゃあ板外す。
GM:外す、開ける、入った。何かどんよりとカビの生えたような匂いがする。内装は普通の一般的な教室。前と後ろに黒板があって……。
犬神:机と椅子が並んでて?
GM:いや、机と椅子はもう出されてる。でも、窓がない。地下やから。
彩音:あ、地下なん?!
犬神:とりあえず電気のスイッチ、カチカチする。
GM:点かへんよ。ちなみに今ってまだ昼休み?
彩音:…は、苦しいか。
犬神:うん。地下に来る辺りから放課後ってことで。
GM:はいはい。
犬神:え、で、この部屋で女子生徒が自殺したって?
GM:うん、そう。
犬神:どうやって死んだん?首吊り?
GM:えっと…さっきのデータベースにもあってんけど……焼死。
犬神:焼死?!焼けたん?!
彩音:笑死?!あの笑って死ぬっていうやつ?!
GM:違う違う。幸せそうな死に型やなぁ〜。(笑)
犬神:え、じゃあ焦げ痕とか残ってるん?
GM:残ってんなぁ、人の形も残ってる。
犬神:灰になるまで燃え尽きたってこと?
GM:誰も気づかんかってん、地下やったから。
犬神:何で警報鳴らんかったん?
GM:地下やったから。
犬神:地下……ぇえ?!(笑)
GM:10年前やったから、火災報知器とか…。
彩音:あったから!(笑)
GM:ヘボかってん。(笑)
彩音:つまり、誤作動やった、と。(笑)
GM:そういうこと!とにかく焼死したの!
彩音:あんま深く追求しやんとこか。(笑)
犬神:そうやな。(笑)
GM:なんせ適当やからなぁ。(苦笑)
彩音:じゃあ、「何か…何か感じます…!!」
GM:あんた誰や。(笑)「加護」やってみよか。
彩音:また低いやつやなぁ…(コロコロ)あかん。
犬神:(コロコロ)お、ダイス目いいな、今日。02で……。
GM:成功した?!じゃあ何かおるで。
犬神:何?!
彩音:「何か…ん〜、何かいます!」
犬神:いや、何かじゃなくて【デビル・アナライズ】してや!(笑)
GM:そうや!あんた何のために『デビル・サマナー』もやってんのさ!(笑)
彩音:何?デビル・アナ○○○?(R指定により自社規制)ヤラしー……。
犬神:ア・ナ・ラ・イ・ズ!相手の悪魔のステータスが分かるソフト!
彩音:(あっさり)無いよ、そんなん。
GM:っていうか、あんたのCOMPはどんな形なん?学生らしいのにしてな。
彩音:ん?COMP?
犬神:言ってまえば変わったパソコン。これで悪魔召喚すんねん。で、形は好きにしていいねん。例えば銃ならGUNPやし、あとは傘とかグローブとか……。
GM:本とかが開いて、そこから悪魔出てくるって格好良くない?
彩音:あぁ、そういわれてみれば……じゃあ生徒手帳でいいわ。
GM:はいはい♪
犬神:身分証明するために何か出てくる。(笑)
彩音:何か邪魔やな、それ。定期買われへん。(笑)
GM:(笑)はい、で、何かおんで。
犬神:ああ、そうや。で、アナライズはできへんねんな?
彩音:うん、できへん。
犬神:そうか…じゃあ、目視!
GM:って、ごちゃごちゃやってると、麻美が出てくる。
麻美:「…何やってんのぉ、あなた達?」
犬神:「あ、麻美こそ、こんな所で何やってんだよ…?」
麻美:「私はぁ、お友達に会いに来たのよぉ」
犬神&彩音:「「お友達かい!」」(笑)
犬神:「そ、それってひょっとして、ここで焼死したっていう…?」
麻美:「そうそう、よく知ってるわねぇ。今から13年前、凄かったわよぉ〜、あの時……」
彩音:「見てたの?!何で?!」(笑)
GM:何か『おいでおいで』してんで。(笑)
彩音:そんなん、ちょっと…!!(警戒)
犬神:ふらぁ〜……。(吸い寄せられてる)
彩音:「何で助けてあげへんかったん?!」
麻美:「だって、凄い勢いで燃えてたんだもん。仕方ないじゃない」(笑)
彩音:「仕方ないって、そんな…!」
麻美:「死にたいって言ってるんだからぁ、死なせてあげましょうよぉ」
彩音:「…そう…なんかなぁ…?」
犬神:「その子は、何ていう名前?」
GM:え〜っと……何にしよう……。(手元のギャルゲー雑誌を見る)
彩音:そっから取んの、止めよぉ〜…。
犬神:まぁまぁ。(笑)
GM:…アヤカ…はあかん!個人的に不吉や!……『みなも』ちゃんってことで。
麻美:「で、何しにきたのぉ?」
犬神:「………え〜っと……」
彩音:……何しに来たんやったっけ?最近痴呆が……。
GM:(笑)
犬神:「俺たち、何でこんな所にいるんだ?!」
彩音:もう重病患者やなぁ。
麻美:(笑)「じゃあ出てって、ここは彼女の部屋だから」
彩音:個室?!
GM:そうやで、個室個室。
彩音:「ああ、それはまた申し訳ない…」
犬神:その…みなもちゃん、やったっけ?は俺らとは話せそうにないの?
GM:マグネタイトがあればいいけど…。
犬神:今までのは…無理か。垂れ流し状態やったからな。
GM:ん〜、彩音が20ポイント持ってるってことでいいわ。じゃなきゃ召喚できんし。
彩音:マグネタイト:20ポイント…と。
GM:マグネタイト、1ポイント1万円やからな。
彩音:マジで?!あとで売り払おかな〜♪
犬神:おいおい。(笑)
GM:5ポイント消費して。
彩音:はいはい。
GM:じゃあ実体化した。
犬神:「こんにちわ」
みなも:「あなた達は、誰…?」
GM:えっと、見た目はポニーテールに黄色いリボンしてて、年のころなら15歳ぐらい。
犬神:ポニーテール……いいねぇ。(笑)
GM:眼鏡かけてる。
彩音:あれぇ?眼鏡っ娘はパス…。
犬神:「えっと、麻美君と同じ部で頑張らせてもらってます、犬神と申します」
みなも:「霊界探偵部の人…?」
犬神:「はい、そうです」
みなも:「じゃあ、私たちと似たような人達なんだぁ」
彩音:「まぁ、そう……かな?」
犬神:交流も持てるっていう意味なら。
GM:はいはい。(笑)
犬神:「暇ならたまに、見に来てみてください」
GM:勧誘してる。(笑)
みなも:「いつも麻美ちゃんが来てくれるだけだから、たまにならこっちから行こっかな」
GM:やって。また幽霊部員あ増えたな。(笑)
犬神:ほんまや。(笑)何が得意かなぁ…炎系か?
GM:…いや、むしろそれはトラウマちゃうか?
犬神:…それもそうか。
彩音:うわ、最低〜。
GM:今の発言で、幽霊二人の視線が冷たいものに…。
犬神:ち、違うんや!今のは心の中で思っただけで…!
GM:ん〜、まぁトラウマを克服して逆に…っていう意味でならOKか。
犬神:そうだ、そうしてくれ!(笑)「じゃあいつでも遊びにきてください。さて、そろそろ失礼しようか」
GM:ん、麻美もどっか行ったで。
犬神:「ん、じゃあまた…」
彩音:「またの機会に」
みなも:「はい、また近いうちに…」
犬神:「失礼しました」って部屋から出て、板をとんとん打ち付けて…。(笑)
GM:うん。(笑)変な生徒が来たら困るしな。
2:オカルト研究会と夜の散歩
彩音:で、まぁ結果的に何も分からんかったな。
犬神:いやいや、あそこで死んだのが静姉でも麻美でもないことが分かったやん。
彩音:ん〜、まぁそうか。
犬神:ただ…俺の奇跡的な「知力」判定成功は何だったんだ…?ってのはあるけどな。
彩音:そう、それがあるから……ちゃんとシナリオ考えてください。
GM:まぁまぁ、新しい部員増えそうやん。収穫はあったで。(笑)
犬神:ん〜、しかしここじゃないとしたら、あとは俺らの知らん所があるかもしれんから、そっちをあたっていくしかないなぁ。永倉さんにそういう所を聞いて…。
GM:永倉さん、帰っちゃった。もう晩の8時やし。
犬神&彩音:ぇえ〜?!
犬神:………。
彩音:……帰ろっか。
GM:えぇっ?!
彩音:だって、暗い学校怖いやん。
犬神:いやいや、何を今更!(笑)
GM:すでに幽霊周りに3人いますやん!(笑)
犬神:むしろ夜の学校を徘徊しようや。
GM:うん、何かあるかもな。
彩音:そやな、じゃあ行こうか。実はさっきのは可愛子ぶってただけやし。
GM&犬神:(笑)
GM:じゃあ、どこに行く?
犬神:『オカルト研究会』。
GM:…ぇえ?!行くん?!
彩音:って、あるんや?!(笑)
GM:もちろん、あるで!自分らのライバルや。
彩音:ライバルなん?
GM:というか、ライバル視されてる、って感じかな。
犬神:はぁいはいはい、そういうのは勝手にさせときゃいいさ。
GM:んじゃ、今日はたまたまサバドの日で、宴会してはるわ。
犬神:宴会?!(笑)
オカルト研究会会員A:「ちょっとあなた達!霊界探偵部の人達じゃないの!!」
犬神:「ああ、そうだよ?」(飄々)
オカルト研究会会員A:「何しに来たの?!」
犬神:「ちょっと君たちの部活内容を見させてもらおうと思ってネ」
彩音:…何でそんな敵視すんの?
GM:活動内容がかぶってるから。いっつも新入部員の取り合い。(笑)
犬神:じゃあ俺ら、負けてるんちゃう?!
GM:いや、いっつも1人2人の取り合いやねん。(笑)
犬神:はいはい…で、今年は陣内をこっちが取って…。
GM:うん、それを根に持ってんねん。今年、高3が5人しかいいへんねん。(笑)
彩音:もうあかんやん、卒業したら自動的に消えるやん。(笑)
GM:うん。(笑)
犬神:「ま、気にせず続けてくれ」
GM:ん、良比古はそうやって相手してるから…じゃあ彩音、「知力」+20%でやってみて。
彩音:痴漢判定…(コロコロ)お、15で成功。
GM:じゃあそのサバドの光景をちらっと見て気づいてんけど、召喚の魔方陣の一部が間違えてて、このままやとヤバいのを召喚しそう。
彩音:「ヤバいの召喚するよー!するよー!するよー!」……と心の中で。
犬神:心の中かい!(笑)
GM:で、放っとく、と。(笑)
彩音:さすがに、そうはいかん、かなぁ?
GM:ただ向こうはそんなん、聞く耳持たんけどな。
彩音:そやろなぁ……。
犬神:じゃあさり気なく武器構えて、警戒態勢に……。
GM:ずっと見てるつもり?むしろこっちが……。
オカルト研究会会員B:「出てって!」
彩音:とりあえず出とこか。
犬神:そやな。
彩音:で、廊下で、「あれ…ヤバいですよ?」
犬神:「ん?どうヤバいんだ?」
彩音:「それはもう………とにかくヤバいっすよ!」
犬神:「ん」(笑)じゃあ扉の外で武器構えて、いつでも飛び込めるようにしとこか。
GM:D6ふって。
犬神:(いっコロ)3。
GM:じゃあ3時間後、晩の11時。何か爆発音が聞こえてきたで。どぉ〜ん!!凄い衝撃。
犬神:扉とかは?
GM:扉は焦げて、窓ガラスとかは全部割れてる。っていうわけで、前にいた自分らに1D6ダメージ。
彩音:ぇえ?!
犬神:防護点は?
GM:もちろん、無し。
犬神:(いっコロ)よし、2点で済んだ。
彩音:(いっコロ)…もぉ嫌やぁ〜!今日絶対呪われてるって!(6点ダメージ)
GM:ガラスの破片とか、刺さりまくりやな。(笑)で、叫び声と悲鳴。
犬神:焦げた扉を蹴破って、中に入る!
GM:ん、じゃあ血だらけ……ではないな。全員、結構普通。で、魔方陣の上に何か見慣れた顔がある。
彩音:グル○ルやろ?
GM:ちゃう、ちゃう!(笑)
犬神:…!!静姉?!
GM:そう!静姉!(笑)
彩音:ぇえええ〜?!(笑)
犬神:「何やってんの、こんな所で!?」(笑)
静姉:「いえ…何かこう…暖かい光に呼ばれて…」(笑)
犬神&彩音:(笑)
静姉:「夜のお散歩をしていたら、何かに呼ばれたので…」(笑)
犬神:「あ〜…お騒がせしました」(笑)
GM:ちなみにこの会話、オカルト研究会の人達には聞こえてないから。
彩音:あ、そうなんや。
GM:静姉達の声が聞こえるのは、自分らだけ。で、オカルト研究会の人達には静姉の姿が化け物にしか見えへんから、凄い悲鳴あげてんで。
彩音:そういうもんなんや。
GM:うん。
彩音:「ほんと…何してんだか…」
静姉:「いえ、だから夜の散歩を……あなた達こそ、こんな時間にこんな所で何をやっているんですか?」
犬神:「いやぁ、たまには夜の学校もオツなもんだな、と」(笑)
静姉:「そうならそうと言ってくれれば、いくらでも案内したのに……」
犬神:「あ〜…じゃあお願いするよ」
静姉:「じゃあ…墓地から周りましょうか」
彩音:?!墓地があんの?!
GM:うん、学校の歴代の偉い人達の墓が。(笑)
彩音:自分の家の、ちゃんとした墓があるでしょ!?(笑)
GM:何せ、平安時代から続いてるから。
彩音:それにしたって……。
GM:古墳とかもあんねん。
彩音:古墳?!
犬神:誰のやねん…。
GM:それは分からない…。墓地には、藤原鎌足さんのとかもある。何でも日本初のオカマらしい。(笑)
犬神:そうなんや。(笑)じゃあ墓地からいこかー。
静姉:「この墓地に、私たちのお墓もあるんですよねぇ」
犬神&彩音:「「!!?」」
静姉:「…あ、今のは忘れて下さい」(笑)
彩音:「何や、そのわざとらしさは!忘れられるわけがない!」(笑)
静姉:(聞き流して)「はい、次にいきましょう」
GM:ってことで、他にも色々巡って晩の1時。
静姉:「じゃあ私、2時から用事がありますので、お先に失礼します」
犬神:幽霊の用事って何だ?!(笑)「はい、お疲れ様」
静姉:「失礼しまーす」
GM:毎度のごとく、しゅぽん!って消えた。
犬神:…(消えたのを見計らって)…じゃあ、墓の後ろに削られてる、墓の主と年号を確かめていく。
彩音:あ、そやね。
GM:墓地っていっても、東京ドーム1個分やで?
彩音:はぃ?!何でもかんでも東京ドームレベルかよ!
GM:じゃあ甲子園球場ぐらい。
彩音:大して変わらんし!
犬神:墓守とかはおんの?
GM:おらんよ。
彩音:…しゅぽん!って消えられたら、尾行もできんよな。
犬神:じゃ、お墓を地道に探していくか。
GM:「加護」やって。
犬神:(コロコロ)6でかいな…失敗。
彩音:(コロコロ)全然あかん。
GM:じゃあ見つからんかったわ。
犬神:え、それは全部見ても?
GM:いや、半分。ちなみに1D6ふって。
犬神:(いっコロ)3。
GM:3時間経って、今は朝の4時。もう外から『チュンチュン』聞こえる。
彩音:…眠いよ…。
犬神:どっかで仮眠をとるか…。
彩音:部室でええんちゃう?
犬神:そやな。
彩音:面倒くさい、帰んの。
GM:まぁ、今から帰ってもな。(笑)はい、じゃあ朝の7時。
彩音:…3時間しか寝てへんやん…寝不足〜。
犬神:…俺、午前中はここで寝とくわ。
GM:あぁ、寝とく?(笑)
犬神:うん。(笑)
GM:はい、じゃあ午後になった。
犬神:昼飯食いに起きる。
彩音:嫌な子……。
3:年号とニョロニョロ文字
GM:はい、で、どうする?
犬神:とりあえず、お墓の残り半分調べよか。
彩音:ああ、そうやな。
GM:じゃ、1D6ふって。
犬神:(いっコロ)お、1。
GM:じゃあ1時間で見つかったわ。藤原鎌足さんの後ろで。(笑)
彩音:何で昨日見つからんかったん?!(笑)
犬神:きっと、昨日捜索止めた最後のやつの、あと1個隣とかだったんだろうな。(笑)
GM:そうそう。(笑)じゃあ『伊吹 麻美』って書かれたお墓があった。年号を見ると……え〜、聞いて驚け、『延喜四年』って書いてます。
彩音:西暦にして何年やったかなぁ〜……まぁ、こういう時は調べたらいいねん。(GMに催促)
GM:……(汗)えぇ〜っとぉ〜……延喜四年はぁ〜……平安時代初期の904年や!
彩音:凄い昔やなぁ。
犬神:ってことは、やっぱ幽霊は服装を自由に変えれるってことか。
彩音:ああ、そうなるな。ってことは静姉も同じようなところちゃう?
犬神:……いや、多分関係ないやろう。とりあえず麻美のことをもっと詳しく知るには、904年の資料が必要やな。
GM:また図書館に行く?
犬神&彩音:うん。
GM:じゃあ調べるのに、暦ちゃんが手伝ってくれるわ。
犬神:じゃあ…904年の死亡者リスト?
GM:死亡者リスト?!
彩音:いやいや。(笑)904年に何があったか、でええねん。(笑)
GM:まぁ、もちろんそんなんを暦さんが調べられるわけもなく……。
彩音:またか、任せて……。
GM:−10%で。
彩音:ぇえ?!何で?!
GM:あまりに古いから。
彩音:チクショ〜!はっ!(気合)(コロコロ)よっし、出たぁ!
GM&犬神:おぉ〜。
GM:じゃあ何か、断片的な資料は見つかったで。まぁ見つかってんけど、問題は……。
犬神:……ひょっとして、あのニョロニョロ文字?
GM:うん、そう。(笑)何せ平安時代やから。
彩音:読めねぇ〜!
犬神:いや!確かこの手の文字は書道の先生が読める!
GM:ああ、そうか。
彩音:じゃあ呼んできて!
犬神:ん、呼んで…ぇえ?!(笑)その資料を持ってって、「藤原先生、ここ訳してください!」
GM&彩音:藤原先生なんや。(笑)
GM:藤原先生…男な。
犬神:うん。
藤原先生:「こ、これは…!!………ん、ん〜……よ、読めるよ?!」(笑)
犬神:大丈夫か?!(笑)
彩音:これはヤバイ!知ったかか?!(笑)
犬神:「じゃあ先生、一週間の猶予を与えますので…」
GM:あ、一週間もくれるんや。
彩音:与えすぎちゃう?
犬神:「もちろん、それまでに終わればそれにこしたことは……」
藤原先生:「い、いや、読めるよ、もちろん。じゃ、じゃあ、また……」(笑)
犬神:「はい、また後日…。あ、先生、くれぐれも逃げないように」
GM:(笑)はい、ってことで資料は渡したで。まぁ、どんなに早くても1ヶ月か2ヶ月は……。
彩音:渡した意味ないやん!
犬神:ん〜、まぁ何とかなるやろ。(根拠無し)とりあえず麻美の方を攻めてるわけやけど……墓調べてる時に静姉のは見つからんかったん?
GM:うん、見つからんかった。
犬神:何者や、静姉……!つまりあれか!あそこに墓地ができる前に死んだってことか!
彩音:えっらい古いな、それ……。実はあの古墳なんちゃう?
犬神:あの古墳?じゃあ古墳の前には大体説明書きがあるから、それを見てみよ。
GM:ん、なるほど。行ってみる?
犬神&彩音:うん。
GM:ジャストミートやな!俺もそれ考えとってん!(笑)
犬神:やった♪(笑)
彩音:GMの考えに合わせなあかんから、難しいわ。(笑)
GM:じゃあ説明書きの所に『静姉』って書いてあるわ。
犬神:『静姉』なん?!『静』じゃなくて?!(笑)
GM:うん。(笑)もっと他の所も読んでみると……え〜『初代学園長』……。
犬神&彩音:ぇえええええ〜っ?!
GM:とか、何とか書いてある。
彩音:初代て……それは何年ぐらいになるん?
GM:えぇとぉ〜……天平元年。
犬神&彩音:天平?!
GM:天平元年、西暦でいったら729年。
彩音:『なにくそ(729)の天平元年』。
GM:いや、どんな覚え方やねん。っていうか、絶対こんなんテストに出ぇへんし。(笑)『729年に生まれました』って書いてある。
犬神:あ、生まれた年か。
GM:うん、さすがにこの年で死んだ、はおかしいし……あんま変わらんか。
犬神:つまり、『若くしてこの学園作って死んだ』か、『歳を取って死んだけど、霊体を若返らせてる』かのどっちかやな。
GM:そうなるな。あとの文字はさっきと同じニョロニョロで読めへん。
犬神:デジカメに撮って、また藤原先生の所に持ってくわ。「先生、これ追加〜」(笑)
GM:もう1ヶ月追加やな。
犬神:「あ、その1ヶ月ですけど、3日以内にしてください」(笑)
GM:先生、夜逃げしちゃう。(笑)
犬神:そういう研究仲間達と協力体制はって……これは永倉理事長直々の命令ですので。
GM:理事長の名前出すん?もしこの先生が校長派やったらどうするん?あんたらの評価ダウンやで。これから何をやっても「1」、10段階評価でな。
彩音:どんな教師やねん…。
犬神:あ〜…じゃあ、「2年の品川さんの使いのものなんですけど…」
GM:ああ、あの人確か校長派やったな。
犬神:うん。
GM:いいん?こんな所で名前使っちゃって。
犬神:あとで謝りに行くさ。
GM:ん、じゃあ、
藤原先生:「…3日は無理だが…一週間でなら仕上げよう」
犬神:「お願いします、ユンケルと餃子の差し入れはしますので」
彩音:定番やな。(笑)
犬神:じゃ、その帰りの足で直接品川さんの所に行くか。「悪い、これこれこういう訳で、名前使っちまった」
詩子:「10万です」
彩音:え、金取んの?!
犬神:金持ちのクセにセコイ……。
GM:金持ちやからこそ、やん。
犬神:所持金5万しかないのに……。
GM:じゃあ残りは体で払ってもらおか。
犬神:はい…。
GM:『詩子に借り:1』って書いといて。
犬神:はいはい。
彩音:……。(傍観)
GM:(彩音に)いや、あんたもやで?
彩音:…いや、実は10万あんねんけどな。
犬神:あるんかい!(笑)マグネタイトもあるし、いくらか売ってきてくれよ!
GM:いや、売る相手がおらんから無理や。
犬神:あ、そっか。
彩音:それに…色々買いたい物があんの。ソフトとか……。
GM:どうせヤラしいソフトとかやろ。(笑)
彩音:最低ぇ〜。(笑)一応、女、女。
犬神:ガールズ・サイドやろ?
彩音:(笑)
GM:まぁ女の子がヤラしいのやったらあかん理由もないしな。
犬神:うん。ていうか、結構いるし。
しばし談話(何話してんだか…)
GM:え〜…で、どうする?
犬神:とりあえず、今分かったところまで理事長に報告しとこか。
GM:はいはい。
永倉:「じゃあ、一から報告してもらおうか」
犬神:「ではまず、静姉から。理事長は、この学園内に古墳があるのは知ってますよね?」
永倉:「もちろんだとも」
犬神:「あれ、彼女のです」
永倉:「っぇええええぇ〜?!!!」
彩音:(笑)
GM:理事長、かなりびっくりしてる。(笑)
永倉:「あれは…だって君、今から1千何年前のものだと……」
犬神:「このデジカメに撮った説明文を見てください。『静姉』と書いてあるでしょう?」
彩音:読み方は『しずねぇ』のままなんかな?
犬神:違うかもしれんけど、まぁ『静姉』のことやろ。
永倉:「ふむ、で?」
犬神:「次に麻美の方なんですが、墓地で墓を突き止めたところ、没年代が延喜四年、本名は『伊吹 麻美』となっていました」
永倉:「なるほど、なるほど。それで彼女達は、何で自縛霊になったんだい?」
彩音:「それは分かりません」
犬神:「というか、現在文献を解読中です」
永倉:「なるほど、なるほど。なかなか進んでいるじゃないか、珍しく」(笑)
犬神:確かに。(笑)ここまでスムーズにきたんわ、珍しいわ。古墳とか、特にな。
GM:うん、よく古墳調べる気になったな。
彩音:なんとなく、ね。
犬神:「ま、この学園の歴史の深さには溜息つくばかりってことです」
永倉:「うむ」(笑)
GM:で、どうする?
犬神:ん〜、あとは一週間、あの解読を待つばっかりやねんけど…。
GM:そやな、じゃあ一週間……。
彩音:え、経っちゃうん?
GM:他にすることあるん?
彩音:…まぁないか。
犬神:…あ、品川さんに払う10万のためにバイトしとくわ。(笑)
GM:そやな。(笑)じゃあそれぞれ一週間過ごしました、ってことで。
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