第3話 : 静姉と麻美の秘密<下>


目次

4:解読結果〜意外な情報提供者〜
5:古墳探索開始〜埴輪な門番達〜
6:ダンジョン〜通路と扉〜
7:最終調査報告〜新入部員〜
金曜日:ポイズン
土曜日:一つの決着
日曜日:そして大会…
座談会



4:解読結果〜意外な情報提供者〜


GM:はい、じゃあ一週間が経ちました。そしたら藤原先生が目ぇ真っ赤、目の下に真っ黒の隈作りまくって、現代語訳渡してくんで。

藤原先生:「こ…これでどうか……校長に……」

犬神:(即)「あ、これ俺らの独断なんで、それ無理」

藤原先生:「ぇええええ〜?!!!」

GM:あ〜あ、藤原先生ぶっ倒れてもぉた。(笑)

犬神&彩音:(笑)

GM:はい、ってことで訳が手に入ったで。

犬神:ん、じゃあそのままの足で理事長室に駆け込もう。「ボス!例のものが出来上がりましたぁ!」

永倉:「よぉし、よくやったぁ!」

GM:じゃあ読もか。どっちからいく?

犬神:ん〜、じゃあまだ近そうな麻美の方から。

GM:麻美についての資料に書いてあること。古語でいうのも何やし、現代語で。『伊吹麻美は皇家の御落胤であり……』…え〜、どうしよ……ま、まぁ、云々かんぬん書いてあって…。

犬神:つまりは皇室関係の者やった、と?

GM:そうそう。で、『さる事情により、この学園へとやって来た』って書いてある。

犬神:……その『さる事情』については何か書いてある?

GM:書いてないなぁ。

犬神:他には何か?

GM:特にないなぁ。

犬神:じゃあ、次は静姉の方を。

GM:ん。静姉の方は、その生まれた時からの生い立ちの記録みたいなんがあって、『聖武天皇の発願によりこの学園を創設。その後に夭折…』…。

犬神:溶接?溶かしてくっつけるやつ?

彩音:熱い熱い。(笑)

GM:何でやねん。(笑)夭折ってのは……。

彩音:若くして……。

犬神:死んだってことやな。

GM:分かっとんのかい!(笑)結局死因とかについては一切触れられてへん。

犬神:ってことは、何で自縛霊になったかは分からんのかぁ。

GM:そやな。

犬神:で、まぁ資料で辿れんのはこれが精一杯ってことやな?

GM:うん、これでいっぱいいっぱい。

彩音:ってことは?

犬神:残された手は、本人達の身辺調査やな。

彩音:やな。「捜査は足でやるものだ!」

GM:とか何とか話してたら、みなもちゃんが遊びに来んで。

彩音:…ああ、焼死の子?

犬神:そうそう。(苦笑)

みなも:「ハロ〜」

彩音:「あぁ!どうも、こんにちわ!」

犬神:「お久しぶり」

GM:…あ、そっか。実は一週間ぶりやねんな。

犬神:そうやな。

みなも:「言われた通り、来てみました〜。ここって何してるんですか?」

犬神:そーいうのは理事長が説明してや。

GM:理事長、そんなんめんどいやん。

彩音:えぇ〜?物凄いダルイがな…はい。(犬神に促す)

犬神:「え?え〜っと……まぁ、ようするにぃ…この学園内…時には外もやけど……とにかく!困っている人達を救うため、我々は日々戦っております!!」

彩音:格好いい〜。(笑)

みなも:(笑)「へぇ、そうなんですかぁ。例えばどんなことを?」

犬神:「え〜、例えばぁ…この世に恨みを残したが為に昇天できずに彷徨う少女を成仏させたり、自分の家の守り神が暴走したのを鎮めたり…」

みなも:「なるほどぉ、それって楽しそうですねぇ」

彩音:「楽しい…?ん〜、まぁ楽しい楽しい、そうそう」

犬神:っていうか、そのぐらいポジティブじゃないとやってられん、この部活。(笑)

GM:……あ、でもこの娘、そんなポジティブじゃないか。焼死するぐらいやし。やっぱりネガティブにいこ。

みなも:「あぁ…やっぱりダメです私…そんなの…怖いです」

彩音:ぇえ?

犬神:「いや、静姉も麻美も表立っては行動せんし、ようは俺らを後ろから支援してくれたらいいわけやから…」

みなも:「……静、お姉様ですか?」

犬神&彩音:「「静…お姉様?!!」」

みなも:「静お姉様も、ここに属してらっしゃるんですか?」

彩音:「う、うん」

犬神:「そうだよ」

彩音:「っていうか、何で静姉のこと知ってるん?」

みなも:「だって、静お姉様といえば『平塚学園幽霊組合』のトップのトップですから」

犬神&彩音:幽霊組合?!!

犬神:そんなんがあるんかい!(笑)

彩音:もう訳が分からん!(笑)

GM:で、麻美はそこの幹部で、みなもと色々話しててん。今後の活動について、とか。

犬神:…か、幹部……今後の活動……。

彩音:待ってよ、組合ってことは…幽霊がたくさんいるってことやな?

GM:うん、そういうことやな。(笑)

彩音:「そ、そうなんですか、へぇ〜…」(汗)

みなも:「私が分かるだけでも、平安時代から千人ぐらい…」

彩音:「千人もおんの?!」

みなも:「そして、その中で最も偉いのが、静お姉様」

彩音:「そんな…千人もおって、地位の乱れとかは……?」

みなも:「そこは静お姉様が上からビシッと締めてますから、平塚学園は平穏無事にいられるという……」

犬神:この前の「2時から用事が…」ってのは締めに行ってたんかい!(笑)

彩音:何でそんなに溜まっとんねん……。

犬神:ほんとに…成仏しろよ〜。

GM:住み心地いいねん、静お姉様と麻美の経営手腕が凄いから。極楽行くよりも、こっちのが極楽っていうぐらい……。

犬神:(笑)

彩音:もう意味が分からん。(笑)

犬神:「ん〜、まぁ入る入らないはこれからじっくり考えてくれればいいよ。で、話変わるけど……」っていう世間話の流れで静姉と麻美について何か聞くわ。

彩音:あ、そやな!

犬神:「彼女達のことについて、何か知っていることはないかい?」

みなも:「え……?と言っても、静お姉さまは天の上の人だし、私が話しかけるなんて恐れ多い……」

彩音:「友達っていってましたよね?」

犬神:それは麻美の方や。

GM:そうやな。

犬神:「じゃあ、麻美については…?」

GM:…といっても、まず幽霊としての年季が違いすぎるやろ?

犬神:…あ、そっか。みなも、まだ幽霊歴13年ぐらいか!

GM:そう、まだ下っ端も下っ端。

彩音:そんな、縦割り構造なんや。(笑)

GM:うん、かなりヒエラルキーきついで。(笑)

彩音:体育会系?(笑)

GM:むしろカースト制度みたいな感じ。まぁ、そこまでは酷くないけど。(笑)ほら、平安の貴族とかって身分とかにめっちゃ五月蝿いから。

犬神:ああ、ああ、「平家にあらずんば〜…」みたいな感じか。

GM:そうそう。静姉とか麻美はそういうことはないねんけど、貴族の人とか武士の人とか…。

彩音:もう訳が分から〜ん!(笑)

GM:幽霊の世界にも色々あんねん。

彩音:そうですか。(笑)

犬神:「…え、じゃあ普段はどんな話をしてんの?」

GM:麻美と?

犬神:うん。

みなも:「世間話、かなぁ?今の流行とか、平安時代の流行とか……」

犬神&彩音:ぇええええ〜???(笑)

犬神:平安時代の流行て…蹴鞠とかちゃうん?(笑)

みなも:「あとは、安部清明との恋話とか…」

彩音:何それ?!意味分からん!どんなロマンスがそこにあったん?!それが聞きたいわ!(笑)

GM:それは色々とあったんやろ。(笑)

みなも:「空海と力比べした、とか」(笑)

彩音:何それ?!(笑)

GM:とにかく、そういうスケールの話。(笑)「道鏡の騙しあい」とか。

彩音:なんやねん、それ!(笑)

GM:もう年代がおかしいしな。(笑)

犬神:うん、どんどん遡ってってる。(笑)

GM:まぁ、そんな感じ。

彩音:ん〜、なるほどねぇ…。

犬神:……で、結局何が分かってんやろ…。

彩音:確かに。(笑)何を知ればいいんやったっけ?

犬神:何でここで自縛霊をやってるか、かな。麻美には『とある事情』が何だったか、てのもある。「何か聞かされてないかい?」

みなも:「いえ、何も…むしろ、そんなことがあったなんてことも知りませんでした」

犬神:「そうか……それとなく聞いておいてほしいんだけど」

GM:自分で聞けばいいやん。(笑)まぁいいや。

みなも:「分かりました、ではそれとなく……」

犬神:「うん、俺らより付き合い長いし、頼むわ」

GM:で、静姉の方はどうする?

彩音:静姉はどんな情報があったっけ?

犬神:この学園の初代学長であり、幽霊組合のトップ。

彩音:あ〜、そっか。

犬神:…しゃーない、古墳暴くか。

彩音:古墳荒し。

GM:(笑)



5:古墳探索開始〜埴輪な門番達〜


GM:じゃあ、古墳行く?

犬神:うん。

彩音:…いいん?

犬神:荒しはせんよ。とりあえず、古墳を外から見る。大きさはどんなもん?尼ヶ辻にあるやつぐらい?周りが堀…ってか、池になってて。

GM:う〜ん、まぁそうやな。

彩音:前方後円墳?

GM:ん〜……前方後方墳。

彩音:前も後ろも?!……(図を書く)…そ○う(今は無き某デパート)のマークみたいになってもた!(笑)

GM&犬神:(爆笑)

GM:で、まぁそんな感じ。はい、じゃあ入り口に着いたで。

犬神:中はどんな感じ?

彩音:竪穴式?横穴式?

GM:時代が末期やからぁ〜…横穴式。

彩音:やな。(笑)羨道通っていくと、石室がありました、っていうやつ。(笑)

犬神:普通の古墳やな。日本史の最初の方で習ったやつ。(笑)

GM:そうそう。遊びの中でも日本史が学べるとはすばらしい。(笑)で、目の前に石の棺があんで。

犬神:開けよかー。

彩音:そーやな。

GM:ん、じゃあ悪魔が出てきた。

彩音:ここで出てくるか?!

犬神:まぁ確かに、そろそろ戦闘入れなな。(笑)

GM:うん。(笑)門番、門番。3体出てきたで。

彩音:え、多。

GM:「敏捷力」なんぼやった?

犬神:18。

彩音:19。

GM:ん、じゃあこっちからや。

彩音:早いなぁ。

GM:じゃあ…今回は魔法は判定ナシでいい?

犬神:うん、いいよ。

彩音:え、そんなん…!

犬神:『GM権限』ってのがあるからなぁ。

GM:そうそう。(笑)じゃあ振らんとくわ。

犬神:俺が後列、彩音が前列。

GM:じゃ、まずはAが【ブフーラ】!1〜3が良比古で、4〜6で彩音(いっコロ)2やわ。

犬神:俺か。18%(コロコロ)15、いけた!

彩音:おぉ、凄い…。

犬神:っていうか、どんな外見の敵?

GM:ん〜、やっぱり古墳らしく……土人形、土偶。

彩音:土偶て、縄文やん!

犬神:埴輪じゃない?!

GM:そやな、埴輪にしよ。(笑)馬・人・家型な。今のは人型の。次は馬型が蹴ってきた(コロコロ)当たった。

彩音:(コロコロ)49は当たった。

GM:14点な。

彩音:痛〜…3点通った。

GM:で、家が踏み潰してきた……は死ぬな。(笑)

彩音:うん、潰されんねんやろ?!(笑)

GM:やな。(笑)じゃあ体当たりしてきた、全体攻撃な。

犬神:いぃっ?!(後ろでぬくぬくしてた)(コロコロ)よ、避けれた!

彩音:(コロコロ)07は避けた。

GM:はい、そっち。

彩音:普通に攻撃するわ(コロコロ)はい、当たっていません。

犬神:そっちは全員前列?

GM:そうやな。

犬神:じゃあ今回から新しく入った『モンゴル弓』を試すか。人型と馬型に同時に撃つわ(コロコロコロコロ)人、69で失敗。馬、89で失敗。全然ダメだわ。

GM:何や。人型は剣…持ってんのかな?まぁいいや…で斬りかかる(コロコロ)外してるけど。次、馬が蹴爪で蹴ってきて(コロコロ)当たらん。家が二人まとめて押しつぶす(コロコロ)当たった。

犬神:(コロコロ)げ、あたった。

彩音:(コロコロ)おぉ、00で避けれた。

GM:17点な。

犬神:3点通ったなぁ…。

彩音:普通に攻撃(コロコロ)…99て……。

犬神:ファンブルかよ!?

GM:1〜3,4〜6さっきと一緒な。

彩音:(いっコロ)……。

犬神:また俺か!(コロコロ)07で避けた。

彩音:おぉ、偉い。

犬神:…。和弓で人型に【弓術】(コロコロ)ん、成功。

GM:射撃回避か…(コロコロ)当たったわ。

犬神:ダメージは…26点。

GM:結構きたなぁ。

彩音:偉い、偉い。

GM:お返し!人型があんたに【ブフーラ】や!

犬神:魔法回避…(コロコロ)16、成功!

GM:ちぃっ!次、馬が蹴爪で蹴りまーす(コロコロ)……!!!?

犬神:あ〜あ、ファンブルか。(笑)

GM:ま、まぁな。今まで出んかったんが不思議やしな。(笑)え〜っと……人型にいって……ダメージが……あ〜、裏切り、人型壊れた。

犬神:馬に蹴られて死んじまえ!(笑)

彩音:パキーン!パラパラパラ。(笑)

GM:うん、割れてもぉた。(笑)次は家の全体押し潰し。

犬神&彩音:(コロコロ)…お、(4行下までハモリ)

犬神:…03で…

彩音:…09で…

犬神&彩音:避けた。

GM:ちくしょー。(笑)

彩音:何故か家は避けれる。(笑)じゃあ、普通に馬攻撃(コロコロ)当たったで。

GM:(コロコロ)当たった。

彩音:当たった?ダメージは…14点。

犬神:馬に【弓術】(コロコロ)35、なんとか成功。

GM:(コロコロ)95、あかんわ。

犬神:…ちょっと(ダイスが)まわって21点かな。

GM:くるなぁ〜…。じゃあお返し〜、馬がヒヒ〜んと嘶いて(コロコロ)失敗やわ。家はドシ〜んと押し潰して(コロコロ)これも外れた。

彩音:よし、じゃあ普通に馬に攻撃(コロコロ)失敗したわ。

犬神:馬に向かって普通に撃つわ(コロコロ)成功。

GM:(コロコロ)09、避けたわ。殴ってグシュッ!

彩音:殴ってっていったら、あんたしかおらんやん。(笑)(コロコロ)こっちは成功してんで。

彩音:(コロコロ)あ〜、当たったわ。

GM:ダメージは15点な。

彩音:4点通った〜。

GM:家がガツ〜ん!と(コロコロ)23、成功してる。

彩音:(コロコロ)こっちは避けれんねんなぁ〜。

犬神:(コロコロ)…家、避けれねぇ〜。

GM:20点〜。

犬神:でか!

彩音:で、こっちやな。たまには技使お…【コル・ア・コル】(コロコロ)あ、外した。

犬神:馬に向かって普通に撃つ(コロコロ)ん、成功。

GM:(コロコロ)当たったわ。

犬神:ダメージは…お返しの20点!

GM:まだ生きてんで〜、かろうじてやけど。よっしゃー、馬が最後の足掻きで【炎のブレス】!

犬神&彩音:ぇえええ?!

GM:魔法扱いな、全体で。

犬神:(コロコロ)…当たったし。

彩音:(コロコロ)…こっちも。

GM:14点な。

犬神&彩音:ヤバイヤバイヤバイ……!!(汗)

GM:あ、そっか、魔法の14点って……まぁいいか。(笑)で、家が押し潰す(コロコロ)05!

犬神:(コロコロ)あかん!こいつの、何か避けれん!

彩音:(コロコロ)…99て……。

GM:パワーヒット?死んだんちゃう?……まわる、まわる、30点。

犬神&彩音:(即)<命運>で打ち消します!

彩音:死ぬ死ぬ……じゃ、馬に攻撃(コロコロ)あかんわこのダイス、でかいのしか出ぇへん。

犬神:んな、バカな。(笑)

GM:っていうか、あんた悪魔召喚せぇへんの?もう今さらやけど。

犬神:そうやん!何のためのデビル・サマナーやねん!(笑)

彩音:ほんまやな!(笑)まぁいいや、もぅ…。

犬神:ん、じゃあ馬に普通に撃つ!(コロコロ)24で成功!

GM:(コロコロ)64、当たってんで。

犬神:ダメージは18点。

GM:あ、死んだわ。

犬神:よっし。

彩音:あとは家だけ。

GM:ガツーン!(コロコロ)あかんわ。

彩音:【コル・ア・コル】(コロコロ)あかんなぁ。

犬神:【貫く矢】に{集中}。

GM:じゃ、また押し潰す(コロコロ)15、当たった。

犬神:(コロコロ)18、初めてこいつ避けた!

彩音:(コロコロ)05、避けることはできんねんなぁ。(苦笑)

GM:あらら。(笑)

彩音:もうMPもないなぁ…じゃあ普通の攻撃に{集中}するわ。

犬神:俺ももう1ターン{集中}。

GM:じゃあこっち(コロコロ)ミスった。

彩音:ん〜、もう1ターン{集中}しとくわ。

犬神:【貫く矢】(コロコロ)89、失敗したぁ〜。

GM:2ターンが無駄になった瞬間や。(笑)こっち(コロコロ)当たったで。

彩音:(コロコロ)ん〜、避けたで。

犬神:(コロコロ)フ、ファンブル…。

GM:一人死んだかな?32点。

犬神:(即)<命運>使います。

彩音:で、こっちか。49%ならいけるやろ(コロコロ)ん、いけたわ。

GM:(コロコロ)お、当たったで。

彩音:ダメージは…おぉ!25点!

GM:結構きたなぁ!

犬神:普通に【弓術】(コロコロ)成功。

GM:さっきの2ターン、何やったん?!(コロコロ)当たってんで。

犬神:さっきのは忘れて。(笑)ダメージは22点。

GM:はいはい、もうちょいかな。こっちは(コロコロ)49、あかんわぁ。(溜息)

彩音:え〜っと、普通にやっちゃえ。攻撃(コロコロ)01で当たったわ!

GM:おぉ(コロコロ)あ、避けたわ。

彩音:何ぃ〜?

GM:こっちだって、たまにはな。(笑)

犬神:ほな【弓術】でも(コロコロ)ファンブル出すぎや、このダイス!確率を完全に無視っとる!

GM:はいはい。(笑)1〜3(犬神)、4〜6(彩音)な。

犬神:(いっコロ)…許されよ…。

彩音:え、いや、ちょっ、何してんのよ!?(笑)

犬神:前に立ってるからだ。(笑)

彩音:射撃回避?!(コロコロ)あかん、回避できません!

GM:死ーね、死ーね、死ーね………。(笑)

犬神:うわ、またまわるなぁ、23点。

彩音:23?!…何とか5点残ってる。

GM:まだ初戦やのに……。こっちな(コロコロ)当たってる。

犬神&彩音:(コロコロ)当たった〜。

GM:14点ダメージ。

犬神:お、カキン。

彩音:…3点通って残りHP2。

GM:死んじゃうよ、この人!(笑)

彩音:よし、普通に攻撃(コロコロ)28、当たってる当たってる。

GM:(コロコロ)ん、当たったで。

彩音:…ダメージは18点!

GM:ん〜、まだ生きてる。

犬神:【弓術】(コロコロ)01で成功。

彩音:お願い、殺して…!殺して!殺して!

GM:(コロコロ)ファンブルて……19点以上なら殺せる。

犬神:19点以上?……28点やで。

GM:はい死んだ〜、パキーン!

彩音:よくやったぁ!あ〜、ウザかった〜。

犬神:よかったんかな、静姉の古墳のやつこわすしちゃって。(笑)

GM:ほんまや。(笑)あ、マグネタイトは48点な。

彩音:あ、そんなんくれるんや!

犬神:まぁ使い出したら消費激しいからな。

GM:うん、そやな。

彩音:へぇ〜…。



6:ダンジョン〜通路と扉〜


GM:はい、じゃあ何か前の扉が開いたで。

犬神:ん、入ろか。

彩音:え?石室の他に部屋があるん?

GM:扉があって、まだ奥にずっと通路が続いてんねん。ダンジョン、ダンジョン。

彩音:また、今更RPGっぽくなったな。(笑)

GM:(笑)はい、しばらく真っ直ぐ行くと、道が二手に分かれんで。右と左、どっち?

彩音:どっちにする?

犬神:(マッピング中)ん〜、じゃあ「左手の法則」やぁ。

GM:何の根拠もねぇ〜。(笑)

犬神:ええやん、左な。(笑)

GM:ん、左行くと、しばらくしてまた二手に分かれんで。

犬神:(即)左やー。

GM:…根拠は?(笑)

犬神:無い。(笑)

GM:じゃあまた左にしばらく行くと、道が分かれてる。けど、今度は扉があんねん。

犬神:どっちに?

GM:両方に。太陽の『太』っていう文字と、『月』っていう文字が書かれてるわ。

犬神:ん〜、『月』。

GM:『月』開けんねんな?

犬神:うん。

GM:じゃあまたしばらく進んで、二手に分かれとって、扉がある。今度は『海』『山』って書いてある。

犬神:じゃあ……一回戻って『太』の扉開ける。

彩音:有り勝ちやな。(笑)

GM:(笑)じゃあどっからか「ブーっ」て音が鳴って、悪魔が出てくる。

犬神:え〜!こっちHP残り8と2やで?

GM:開けたそっちが悪い。出てきたんは人型の埴輪が1体、こっちからな。殴る(コロコロ)当たったで。

彩音:(コロコロ)避けれん。

GM:ダメージは12点。

彩音:1点通った、残りHP1。耐えた、耐えた。

犬神:ヤバイ、ヤバイ。(笑)

彩音:なめんなよ、普通に攻撃(コロコロ)27で当たり。

GM:(コロコロ)78、当たった。

彩音:ダメージは17点。

GM:……。(苦笑)

彩音:何?鼻で笑われたし。

犬神:一撃で、【弓術】(コロコロ)あ、失敗した。

GM:何しよ…【一休み】。

彩音:回復かぁ、こっちにはないん?

犬神:せめて【ディ】使えるのがいたらなぁ。

彩音:普通に攻撃(コロコロ)13、当たり。

GM:(コロコロ)当たった。

彩音:ダメージは…あかんわ、8点。

GM:8点て……。

犬神:普通に撃つ(コロコロ)26は当たり。

GM:(コロコロ)う〜ん、96。

犬神:ダメージは普通、18点。

GM:はい死んだ〜、マグネタイトは3点な。

犬神:え〜『太』の扉閉めてさっきの『海』『山』まで戻る。

犬神&彩音:(ハモって)『月』ときたら、

彩音:『海』ちゃう?

犬神:『山』ちゃう?

GM:「知力」やってみー。(笑)

犬神:10%…(コロコロ)78て……。

彩音:(コロコロ)お、09。

GM:そういえば静姉が「海に行きたいなぁ」って言ってたんを思い出したで。

彩音:そういう理由かい。(笑)

犬神:じゃあ『海』行くか。(笑)

GM:はい、じゃあ『海』の扉をくぐると……そこは海でした。

犬神:まんまやな。(笑)

彩音:Sea side Hotel.

犬神:何故ホテル?(笑)じゃあ静姉が海で泳いでないか、見てみる。

GM:そういう時は「直感」やな。

犬神&彩音:(コロコロ)ダメ。

GM:あ〜、じゃあ分からんかったな。少なくとも、誰もおらんと思った。

犬神:ここまで来て……<命運>使うわ。(溜息)

GM:お、じゃあ遠くの方で髪の長い、静姉っぽい人が泳いでるわ。

犬神:「海に行きたい」って…自分の家にあんねんやん。

彩音:確かに。(笑)

犬神:じゃあ呼んでみよう。

GM:気づいてもらえるかどうか、「魅力」+20%やな。

彩音:「魅力」なんや。

犬神:(コロコロ)03、普通にいけたな。

GM:あ、じゃあ気づきはったで。こっちに泳いできた。

犬神:……やっぱり水着姿?

GM:もちろん。

犬神:よっし!

GM:やっぱり?(笑)

静姉:「あれぇ?貴方達、ここに何しに来たんですか?」

犬神:「いやぁ、急に静姉に会いたくなってね」

静姉:「ここは私のプライベートルームですよ」

彩音:…ルーム?ビーチじゃなくて?

GM:うん、古墳自体が静姉の家やねん。だから中にあるのは全部部屋やねん。

静姉:「よく私の家が分かりましたねぇ。確か門番さん達がいたはずですけど…?」

犬神:「ははっ、あんなのチョロイ、チョロイ」(残りHP8)

彩音:「……をい……」(残りHP1)

静姉:(笑)「で、貴方達は何をしに来たんですか?」

彩音:……何しに来たんやっけ?

犬神:…え、いや、静姉の秘密を探るためやけど、そんなん言えるわけないから……。

彩音:「まぁ…学校探検?をしてたらその延長線上でたまたま行き着いてしまった」みたいな感じで。

犬神:「うん、そうやね」

静姉:「そ、そうですか。(笑)この前も夜のお散歩で会いましたし、気が合いますねぇ」

犬神:「いや、まったく」

GM:じゃあ静姉が指をパチッと鳴らすと、綺麗な応接室に通されんで。

彩音:おぉ〜、お邪魔しまーす。

犬神:こりゃ、どうも。

静姉:「まぁゆっくりしていってください」

犬神:「…ちなみにぃ、静姉が幽霊組合のトップというのは本当なんでしょうか?」

静姉:「あれぇ?そこまでバレちゃってるんですか?」

犬神:「さらに言うなら、この学園の創設者でもある、とか……」

静姉:「あらららら、そこまでバレちゃってるんですか…。……そうです…私が創設者なんです。で、それを調べてどうしたんですか?まさか貴方達、私のストーカーを?嫌ですねぇ」

彩音:「いや、まぁ、興味本位で…」

静姉:「興味本位でレディの秘密を?いやらし〜」(笑)

彩音:色々と謎の多い人やったし。

GM:まぁな、確かに。

犬神:…あ、やっぱり静姉は麻美のことも把握してるん?

GM:まぁな、会員名簿とかで。

犬神:名簿とかあるんや。(笑)

彩音:年号とかは近いんちゃう?

GM:ん〜、まぁ比較的近い、かな?

彩音:まぁ近いっつっても延喜と天平やけど…。しかし残りHP1て……。

犬神:フェンシングの剣貸して〜。

彩音:?はい。

犬神:おりゃぁ!(彩音を刺す!)

彩音:ぐはぁあぁ〜!!

GM:新人幽霊部員、二人になっちゃったぁ〜!(笑)まぁ楽しそうやけどな、幽霊部員。

犬神:そらなぁ。歳とらへんねんやろ?授業受けやんでいいし。

GM:うん、代わりに学園から出られへんけど。

犬神:それでも結構な広さやし。

GM:自分の階級に合わせてプライベートルームも貰えるし。

彩音:階級制?!(笑)

GM:具体的に言うと、自分が死んだ場所がプライベートルームになるわけで…。

犬神:ここで死んだら、この部屋もらえんで。

GM:この先ずっと居候かよ。(笑)

犬神:…しかし、なぁ…。

彩音:ん?何?

犬神:いや、『静姉と麻美の秘密』っていうわりには、あんまり解明してないような…。

彩音:うん、麻美は特にな。

GM:いやいや、めっちゃバラしたやん、どっちも。

犬神:「麻美は普段、どこにいんの?」

静姉:「それはもちろん、麻美のプライベートルームに」

犬神:それはこの古墳以外?

GM:もちろん、ここは静姉の場所やもん。

全員:……………………。(沈黙の後、笑)

犬神:「ってことで、そろそろお暇するかぁ」

彩音:「そやね」

GM:うん、永倉さんが待ってんで。(笑)じゃあ静姉が、

静姉:「今度は死んでから来て下さいね〜」

GM:って見送ってくれる。ここ、本当は生身の人は入れへん約束やから。

彩音:そうなんや。(笑)

犬神:まぁ、また明日部室(理事長室)で会うしな。

GM:門番、倒しちゃったやろ。本当はあそこで死んでもらうつもりやった。そしたら万事OKやってん。(笑)

彩音:あぁ〜、しゃあない、しゃあない。(笑)



7:最終調査報告〜新入部員〜


犬神:ん、じゃあ帰って永倉理事長に報告しよか。

永倉:「では、報告を聞こうか」

犬神:「え、と、前回学校裏の古墳が静姉のものだった、ということは言いましたよね?」

永倉:「うむ、それは聞いた」

犬神:「その確認をとってきました。本当でした。とにかく凄かったです」

彩音:…まぁ死ぬ寸前やったけど…。

犬神:確かに。(笑)「何か、海のある所を普通に『部屋』と言い切るぐらいの凄さでした」

永倉:「そ、そんなにかね」(笑)

犬神:「はい……静姉の水着姿ゲッツ!」

GM&彩音:ゲッツ。(笑)

犬神:実は携帯のカメラで撮ってました。

GM:幽霊やから写らへん。

犬神:…しまったぁ〜!!!!

GM:心霊写真や。(笑)そういや、デジカメで心霊写真て聞かんなぁ。

彩音:そういえば、確かに。

犬神:「あ、ただし、そこに行くまでに死にかけたのも確かですので、一般の人が入らないようには…」

永倉:「配慮しておこう。で、麻美の方は?」

犬神:「…阿部清明とのラブロマンス?とか…」

彩音:そういやあったな、そんなん。(笑)

犬神:ていうか、理事長はどこまで知りたかったん?

彩音:ほんまや、ヤラしいおっさんやで。

GM:うん、基本的にヤラしいおっさんやから。(笑)だから、ちょっと頬を赤らめつつ、

永倉:「ん、色々」(笑)

犬神:スリーサイズとか、体重とか?

GM:まぁ、主にそれ。(笑)体重とかあんのかな?

彩音:無いんちゃう?

犬神:だからマグネタイトで実体化した時に……。

GM:計ればいいんか。(笑)

犬神:年齢は…。

麻美:逆算していけば分かるけど……。

GM:いや、あの二人は永遠に17歳と18歳やねん。(笑)

犬神&彩音:ああ、あるほど。(笑)

犬神:…で、これってどこまでいけば終わりなん?

GM:うん、俺も今そう思った。終わらんのんちゃう?(笑)

犬神:やっぱり。(笑)まぁ謎の一つ二つを解明しました〜ってことで。

GM:うん、そうやな。まぁ謎は謎のままってことで。

永倉:「ご苦労だった」

彩音:よ〜やく終わったか。まぁまた報酬ナシやけどな。

犬神:タダ働きには慣れてるよ。(苦笑)

GM:まぁ待ちぃや。報告が終わって、さぁ、どうしようか、って時に理事長室にお客さんが来たで。

彩音:誰?静姉?麻美?

犬神:………あ。(気づいた)

みなも:「こんにちわ〜」

犬神:そういや、近いうちに来るって言ってたな。(笑)

彩音:すっかり忘れとった。(笑)

犬神:「こんにちわ、来てくれたんだね。あ、っていうことは霊界探偵部に?」

みなも:「はい…でも私、何もできないですし……」

彩音:え〜、炎系ちゃうん?

GM:ああ、あれなぁ……まぁいっか、それで。

犬神:「十分、十分。まぁ、これからよろしく頼むわ」

彩音:「よろしく〜」

みなも:「はい…」

GM:で、「お近づきのしるしに…」って『どこでもみなも』を5個くれたで。

彩音:おぉ!

犬神:これはやっぱりあれ?使うとどっからともなくやってきて【アギ】系唱えてくれるん?(笑)

GM:もちろん。(笑)はい、そういうわけでシナリオ修〜了〜。

彩音:……結局、よく分からんだな……。



Fin.



座談会


GM:はい、恒例の座談会〜。犬神から。

犬神:え、と、新入部員入ってよかったなぁ、と。幽霊やけど。(笑)

GM:うん。(笑)これで陣内の代わりになったやん。

彩音:まぁ、陣内は死んだという形で…。

犬神:死んだんや、あいつ。(笑)

GM:修学旅行で死んだんちゃう?(笑)

彩音:じゃあ…陣内は留年しました!

GM:中学で?!(笑)

彩音:っていうか、死にかけすぎ!

犬神:確かに。(笑)

GM:そんじゃここらで、笑点お開き〜。(笑)


おしまい