第1話 : 哀しき人形<前編>



目次

0:『霊界探偵部』発足 1:異形の噂
2:張り込み、遭遇 3:幽霊部員と問題児
4:孤児院『三日美人荘』 5:孤児院の視線と元・仲居
6:無駄足と情報整理 7:御見舞いと追跡
8:怪しの孤児院 8.5:もっかい情報整理、見えてきた道



今作登場人物

犬神
彩音
陣内
犬神良比古
神楽坂彩音
陣内孝則



0:『霊界探偵部』発足


GM:では、真・女神転生TRPG『哀しき人形』を始めます。まずは自己紹介から。

プレイヤーA(以下 犬神):はいはい、じゃあ俺から。犬神 良比古、『弓』を嗜んでいます。

GM:ヤな名前だな、おい。犬神家の一族かぁ?(笑:某名探偵小説題名)

犬神:好きな花は桜と菊です。

GM:偏っとんなぁ。(苦笑)

犬神:それでも属性はLight/Lowやで。以上。

GM:ん、次〜。

プレイヤーB(以下 陣内):陣内 孝則、『ウェポンマスターリィ』です。

プレイヤーC(以下 彩音):神楽坂 彩音、17歳。『フェンシング』やってます。

犬神:17歳?俺のが1歳上なんや…。で、俺らは今、どういう状況なん?

GM:え〜っと…今回から新シリーズやし、上司は大内池さんちゃうで。名前は……!(手元にあったチャート式(青:数学)を見て)永倉 健次郎っていう人やねん。40歳の渋いダンディズムな男。

犬神:へぇ?(男にするとは珍しい…)

GM:で、普段は…自分ら、何してるん?

犬神:普段?普段は……ヒモ?

GM:ヒモ?最悪やな。(笑)

彩音:最低の男や。(笑)

GM:え〜、一人はヒモで(笑)、陣内は何やってるん?教師?

陣内:え、いや、まだ13歳やから学生。

GM:子供やん。

犬神:あ、そっか。俺もまだ学生の歳やん。

GM:ん?18(犬神)17(彩音)13(陣内)?…はいはい、じゃあ自分らは幼小中高大のある超マンモス学園の生徒やねん。で、この永倉はここの理事長でもあんねん。で、生徒であるあんたらを特別に見込んで雇ったっていうわけや。ほら、繋がった。(笑)

犬神:ってことは、落第の心配はないな。

GM:で、事件が起きたから、お前らちょっと解決してこいっていう話やねん。その名も『霊界探偵』や!

陣内:幽○のパクリかよ!(笑)

GM:いやいや。(笑)ほら、依頼きたで。

犬神:え?それはとりあえず、校長室に来いってこと?

GM:理事長室や。

犬神:あ、そっか。

校内放送:『3−A、犬神ぃ〜……え〜、その他諸々、とりあえず来いや』

彩音:ぇえ〜!そんな呼ばれ方嫌やなぁ〜!(笑)

校内放送:じゃあ『霊界探偵部の皆さん、来てください』って。

犬神&彩音:なんや。(笑)

GM:部員はもちろん5名。

彩音:同好会ちゃうだけマシやな。(笑)

犬神:あとの二人は?

GM:もちろん幽霊部員、文字通りの。

犬神&彩音:(爆笑)

GM:

犬神:いやいや。(笑:セッション前に某はっぱ系ゲームをしていた男)じゃあ行こか。コンコン(ノック音)「失礼しまっす」

永倉:「失礼なら入ってくるな」

犬神:……ガチャ。(入らず扉を閉めた)

GM:いやいやいや。(笑)え〜、理事長室の広さは10m×10m。

陣内:でっけぇ〜…。

GM:んで、でっかい机があって、その後ろにさらにでっかいテレビが置いてあんねん。

犬神:電源入れよか〜。

GM:まぁハッタリやねんけどな。(笑)

犬神:「あ、アンテナが繋がってねぇ?!」(笑)

GM:何となく置いてみました、っていうもの。(笑)

永倉:「え〜、君たちを呼んだのは他でもない……事件です、姐さん!」

犬神:姐さん?!(彩音を見る)

彩音:違う、違う。

GM:まぁ、とりあえず事件なわけや。とっとと解決してきてや。

犬神:いや、どんな事件や。(笑)

GM:そりゃもう、○田一も真っ青な事件や。(笑)

犬神:…密室か?

GM:いや空室。誰もいない部屋で起こった殺人。犯人はおろか被害者もいない。だから誰にも解けない。(笑)

犬神:いきなり迷宮入りか。(笑)

彩音:(笑)



1:異形の噂


GM:…じゃ、そろそろ真面目にいこか。

犬神:そやな。

陣内:……今までのは?

GM:気にせんといて。(笑)小等部、あんねんやん。

永倉:「そこに最近、『三つ足のリカちゃん』が出るという噂がある。実際、宿直の先生も見たらしい。かなり眉唾ものだが、一応学園の安全のために見てきてくれ」

犬神:三本足、ねぇ……アレが長くて足に見える、とかはやめてや。(下ネタ)

GM:しまった!そのオチがあったか!(爆笑)

永倉:「え〜…行ってくれる、よね?」

犬神:…何か微妙に怖いな。

GM:今回は学園ホラーものやからな。んで、どうする?いつ行く?

犬神:ん〜、今夜。

GM:えらいアバウトやな。情報集めたりはせぇへんねんや。(苦笑)

彩音:いや、するよ。

犬神:そだね。じゃあ、その見たっていう人に話聞きに行こか。

GM:そうそう、そんな感じで。じゃあ、何人かリストアップされてんで。

犬神:どんな人々?

GM:可愛い女の子、俺の趣味。(笑)

犬神:……それより先に、見たっていう先生の方にいこうか。

GM:ん、こっちは美人な先生。名前は清水先生、教育実習生で21歳。

陣内:とりあえず……。(服を脱ぎ始める)

GM:いやいやいやいや、この13歳最低やぁ〜!(笑)

清水先生:「何々ですか、あなた達は?!」

犬神:「あ〜…」…何か証明する物あるん?探偵バッジとか。

GM:ない。むしろ『霊界探偵部』は後ろ指指され組やから。

彩音:えぇぇぇ〜っ!!!?

犬神:何てこったい……。

GM:で、「何々ですか、あなた達は?!」

彩音:「えっと、『三つ足のリカちゃん』について、少しお話を……」

清水先生:「!!」(息を呑む)

GM:先生の顔色が真っ青になんで。

清水先生:「それが…あなた達に一体…何の関係があるんです…?」

犬神:「何、少々興味がありましてね」(何故か低い声)

GM:いやいやいやいや。(笑)

清水先生:「はっ…まさか、あなた達……噂の『霊界探偵部』?!!!」

陣内:(即)「違います」

犬神&彩音:(笑)

清水先生:「あ、そう、違うの。ならいいわ」

犬神:何か…複雑やな。(苦笑)

彩音:「では、少々お話を聞かせてもらえないでしょうかぁ?」

清水先生:「何のために?」

陣内:「貴女のことをもっと知るために……」

犬神:13歳〜!(笑)

GM:マセたガキやで、ほんま。(笑)

彩音:ちょっと、いきなり口説き始めないでよ!(笑)

GM:ちなみに「魅力」は?

陣内:15.

GM:ん、じゃあ先生、ちょっと「ぽっ」となった。

清水先生:「なんてマセた子…」

彩音:なんねんや。(笑)

GM:実はショタコンやねん。(笑)だって、小学校の女教師やで?ショタコンに決まってるやん。(断言)

彩音:さ、最低な偏見や…。

GM:いや、でも間違ってないと思う。

犬神:…一応ここでは子供好きで留めとこうぜ。で?

清水先生:「私が『三つ足のリカちゃん』を見たのは…そう、確か一週間前の残業の日でした。あれは私がB組の問題児、佐藤君の面倒を見ていた時です。何かこう……ガサガサッと音がしたので、何かなぁと思って覗いてみたら……」

犬神:「覗く?どこを?」

清水先生:「廊下です。ガラっと扉を開けて職員室から廊下を覗いてみたら…何かが猛スピードで走り去って行きました。そして、それが三本足だったから、噂の『三つ足のリカちゃん』なのかなぁ…って…」

犬神:……それは『素早い影が三本足だった』っていうだけで、『リカちゃん』かどうかは確かめてへんねんな?

GM:うん、そういうことやな。

清水先生:「あんな気持ち悪いの、見たことない。もうこんな学校、来たくないわ…」

犬神:ふぅん…。

GM:………………。

PC:………………。

GM:……で?

犬神:……だけ?

GM:だぁって、目撃しただけやもん。(苦笑)

犬神:「じゃあ…それは何時ぐらいでしたか?」

清水先生:「えっと…あれは佐藤君を叱った後で日誌を書いていた時だから……夜の11時ぐらいかしら…」

GM:……遅いなぁ〜。(笑)

彩音:何したんや、佐藤君!?(笑)

GM:第二の謎や。(笑)

清水先生:「私の話はこれで終わりです」

犬神:ふむ…つまり俺たちは、夜の11時前後に小学校を張り込めばいいのか?

GM:聞き出すのは一人だけかい。

彩音:え?だって…なぁ?

陣内:ん?うん……。

犬神:………あ、リストアップされてた中の、女の子にも話聞く。

GM:はいはい。じゃあ12歳、小学6年生C組の名前は有夏ちゃんや。

犬神:性格は明るいタイプ?暗いタイプ?

GM:ダイスで決めよう。1〜3:明るい、4〜6:暗い(いっコロ)3、明るい子。

犬神:…ちっ。(舌打ち)

GM:何でやねん。(苦笑)

有夏:「何?お兄ちゃん達……(彩音を見て)いや、おばちゃん達、かな?」

彩音:「…何やて…?」(怒)

犬神:「……お兄ちゃん、ちょっと君に興味があってねぇ〜…」

GM:ただの変態やん!(苦笑)

陣内:「ガキには興味ねぇよ」

GM:13歳やろ!1個しか違わんやん!(笑)

有夏:「で、何しに来たの?」

彩音:「『三つ足のリカちゃん』を見たって聞いたんだけど?」

有夏:「!?(息を呑む)見たよ!見たよ!私、見たよ!」

陣内:…ちっ。(舌打ち)

GM:何でそんな嫌そうなん?!(笑)

犬神:「何時、何処で?」

有夏:「えっとぉ…放課後のグラウンド」

犬神:「放課後ってことは、夕方?」

GM:まぁそうやな。

犬神:「じゃあ最後に…君のスリーサイズを上から順に…」

彩音:相手12歳、12歳!

GM:………(黙考)………ごめん、12歳のスリーサイズってどんなもんか知らんわ…。っていうか、どうでもいいわ、そんなこと。(笑)

彩音:「人形の大きさはどのくらいだった?」

有夏:「私と同じくらい、だったかしら」

犬神:でか!140cmぐらいか?!

彩音:キモっ!

GM:え、でも、そんなもんやろ?

彩音:リカちゃんにしてはデカすぎへん…?

犬神:あ〜、でもカーネル・●ンダースみたいなもんと思えばまだ…。

GM:そやな。(笑)で?

犬神:ん〜…リストアップされてるのは、その子だけ?

GM:いや、違う。グラウンドで同じのを見た子がいっぱいって感じ。

犬神:ん。

PC:…………………。

GM:…………………。

犬神:……帰ろっか。

彩音:そやな……。

GM:考えぇや!(笑)

犬神:できることはすべてやったさ…。

GM:それやから別名『オタク部』とか言われんねん。(笑)

犬神:言われてんねんや。(笑)

彩音:ひどい話やで…。



2:張り込み、遭遇


犬神:ん〜、じゃあ張り込もか。

彩音:え、情報収集は?

犬神:もう十分やろ。

陣内:俺、廊下担当な。

犬神:俺は…グラウンドか?…いや、弓だし、廊下がいいな。

彩音:じゃ、私はグラウンドを監視しとく。

犬神:バラバラや……あ、そっか。そこの職員室からグラウンドは見える?

GM:うん、見える。

犬神:じゃあ@彩音が職員室からグラウンドを監視 / A陣内が付近の廊下を見回る / B俺は職員室の扉を開けて、その縁にもたれてすぐにどっちにも駆けつけれるようにしとく。

GM:ん、じゃあ夜まで待つ?

犬神:待つ。

GM:じゃ、全員「加護」チェックして〜。

犬神:(コロコロ)全然ダメ。

陣内:(コロコロ)あかんわ。

彩音:(コロコロ)08、いけた。

GM:お、じゃあ彩音は何か『カサカサッ』って音が聞こえた。

犬神:ゴキブリ?!

GM:やっぱり?(笑)

彩音:「…何かしら…?」って、何で判定したらいい?

GM:「直感」+30%でやってみて。

彩音:(コロコロ)ん、成功した。

GM:んじゃ、何かこう、背筋がゾクゾクした。

彩音:振り返ってみる。すると、そこには……?

GM:三本足の人形が立っていた。どうする?

彩音:とりあえず、二人呼びに行く。

陣内:意気地なし〜。

GM:え、すぐ後ろにいるのに?

彩音:え、あ、じゃああれ、威嚇攻撃。

GM:振り向きざまに、やから−20%でやってな。

彩音:3%やん…(コロコロ)あかん。

GM:じゃあスカったで。

彩音:少しは怯んだ?

GM:ううん、無反応。

彩音:え、無はん…!!

GM:で、手を伸ばしてきたで。格闘回避してみぃ。

彩音:(コロコロ)あかん、でかすぎ…。

GM:ダメージいくで…装甲値関係ナシで5点、ついでに「耐久力」+20%チェックしてみて。

彩音:(コロコロ)あかんわ…。

GM:失敗した?じゃあ気絶したわ。

彩音:えぇ〜……ていうか、気づけよ、お前ら!

犬神:無理やったん?

GM:ん〜、ダメ。せめて叫び声を上げる、とかすれば良かったけど。(苦笑)

彩音:気づかんわ、そんなん。(苦笑)

GM:ん、じゃあ一回集合時間になったことにしよか。

犬神:はいはい。

GM:(彩音を指差して)伸びてんで。

犬神:頬を叩く。パンパンっ!

彩音:起こされた。

GM:はい、じゃあ無事集合できました。

犬神:起きた?「何があった?」

彩音:「い、いきなりリカちゃん人形が現れて、私に……」

GM:『リカちゃん』っていうより、和風な感じしたけどな。

彩音:「…市松人形的なものが現れて、私に攻撃してきて…」

他3人:(笑)

彩音:…で、それはもうどっかに行った?

GM:うん、ここにはおらんな。一応「加護」チェックやってみ。

彩音:(コロコロ)失敗した。

犬神:(コロコロ)無理。

陣内:(コロコロ)あかん。

GM:じゃあ、おらんな。

犬神:一応、足跡残してないか探してみる。

GM:何もない。

犬神:窓からグラウンドを見てみる。

GM:影も形もございません。ちなみに今、晩の11時な。

犬神:廊下も見てみる。

GM:真っ暗やな。

犬神:呼んでみる。「リカちゃーーん!」

GM:何しとんねん。(笑)

彩音:大体、リカちゃんじゃないしな。(笑)

GM:そやな、リカちゃんは何やからちゃんとした名前を考えよか。

彩音:未確認生物X。

GM:何か幽霊とかっていうより宇宙人っぽいな。(笑)

彩音:じゃあ、市松人形の『イっちゃん』。

犬神:あ、それでいいんちゃう?

GM:『イっちゃん』やな?分かった。じゃあイっちゃんは影も形もございません。どうする?

犬神:…何か落ちてないか?

GM:「加護」やってみ、彩音だけ+20%で。

犬神:(コロコロ)03、成功!

陣内:(コロコロ)おぉ、08で成功した。

彩音:(コロコロ)…あ、これってファンブル?

GM:あ〜あ〜。(笑)じゃあ『イっちゃん』のものと思しき長い黒髪を見つけた…途端に彩音がくしゃみして飛ばした。

犬神:「足引っ張ってんじゃねぇよ、このアマ!」

陣内:(即)殴る。

彩音:「ごめんなさい!!」(笑)

GM:どうする?もっかい探す?

犬神:探すさ。

GM:じゃあ、もっかいやってみ。

犬神:今度は+修正ある?

GM:ん〜、そうやな。犬神と陣内は+10%、あんた(彩音)はもうナシ。

犬神:(コロコロ)よし、成功した。

GM:あ、じゃあ見つけた。何か作り物っぽい、ちょっと硬質な髪の毛。

犬神:匂ってみる。

GM:いやいやいやいや。(笑)

陣内:ただの変態やん。(笑)

彩音:さすが神。(笑)

犬神:……。…で、どうするよ、これ。(髪を摘みあげる)

GM:何か(技能)無いん?

犬神:全員、戦闘要員だねぇ。(笑)

GM:あぁ〜……じゃあそれは、霊界探偵部の他の幽霊部員2人に聞けば分かる。幽霊部員っていうか、ほんまに幽霊やから色々詳しいねん。

犬神:(笑)

彩音:いいキャラやな。(笑)



3:幽霊部員と問題児


犬神:じゃあ、調べて……。

GM:とりあえず、次の日な。今はまた理事長室にいる。

彩音:この5点のダメージは回復できへんの?

GM:一晩経ったから回復していいで………って、回復役もおらへんの?

犬神:いないねぇ。

GM:うわぁ……じゃ、今改めて霊界探偵部・幽霊部員の二人を紹介するわ。麻美静姉や。静姉は主に回復系担当で、麻美が探査・情報収集系担当やねん。ついでに言うと、理事長室の裏側が霊界探偵部の部室やねん、非合法やけど。色々とアイテムも揃ってんで。

犬神:あ、そうなんや。

GM:で、今はその部室。

犬神:じゃあ麻美ちゃんに髪の毛を渡して「この髪の持ち主について、調べておいてくれ」って。

GM:何かムシがいいなぁ…まぁいいけど。

麻美:「分かりましたぁ!」

GM:あ、この二人は幽霊やから学校内から出られへんしな。

犬神:……問題ない。

GM:碇ゲ●ドウか。(笑)他は?

犬神:次から回復要員に静姉…とはいかんのか…。

GM:そこで理事長がイカしたアイテムくれんで。

犬神:

GM:『どこでも静姉』っていって、使えば5回まで静姉が現れて回復してくれんねん。

彩音:また、そのまんまの名前やな。(笑)……って陣内君!あまりこっち見ないで!セクハラよ!!

陣内:お前なんかに興味ねぇよ!

GM&犬神:(爆笑)

GM:じゃあ理事長が「新しい情報だ」って。

犬神:ん?

GM:写真見せてくれるわ。

犬神:見る。誰?

GM:あの問題児の佐藤君。

永倉:「彼に何か聞いてみるといい」

彩音:じゃあ聞きに行ってみよ。

犬神:うん。

GM:じゃあ佐藤君に会いに来ました。

佐藤:「お前達、誰?」

犬神:……まず、口の利き方から教えよか…。

GM:まぁ問題児やから。(笑)

犬神:「坊主、ちょっと話聞いていいか?」

佐藤:「うっせーよ、ばぁーか!!」

犬神:頭を鷲掴みにする。(アイアンクローともいう)

GM:「敏捷」で勝負や。こっち子供やから15な。

犬神:俺も15やねんけど……。

GM:まぁ小学6年生ですばしっこいねん。(笑)(コロコロ)全然あかんわ。

犬神:(コロコロ)01!目にも止まらない素早さ。(笑)

GM:あかん、捕まった。(笑)

彩音:うわ、最低やこいつ……。

佐藤:「くっ、お前なかなかやるな?!」

犬神:「ふ、伊達に歳はくってないさ」

佐藤:「くそぉ!俺があと10歳……」(言葉に詰まる)

彩音:…?若ければ?

GM:俺もそう言いかけた。(笑)

犬神:2歳やん。(笑)

佐藤:「あと10歳歳をとってたら、お前なんかに絶対負けないのにぃ!」

GM:って言って指を噛む。

犬神:「…美味いか、俺の指は?」

GM:いやいやいや。(笑)あんたが怯んだ隙に逃げたで。

犬神:追いかけるよ。

彩音:「えっと、お姉ちゃんに……」何聞けばいいんやった?

佐藤:「うっせぇよ、ブース!」

GM:……って待て待て俺じゃない俺じゃない!言ったんは問題児の佐藤君や!!

彩音:…………(GMに攻撃を加えている)…。

犬神&陣内:(爆笑)

彩音:「問題児のくせにぃ…!」

GM:どんどん逃げていくで。いっとくけど地の利はこっちにあるからな。血糊ちゃうで。

彩音:え、違うの?そっちやと思ったのに…。

GM:どんなんや、血糊があるって。(笑)で、どうする?

犬神:(自分のキャラシーを見て)…あ、この【威嚇の矢】っていうのをやってみる。

彩音:最低や、この男…。

GM:だから『霊界探偵部は変態部』って言われんねん。(笑)

陣内:そんなことまで…。

犬神:ん〜、でもこれ、相手の頭のすぐ側に矢を打ち込んで相手をビビらせるだけの技やから。

GM:…まぁ丁度いい、んかなぁ?

彩音:(溜息)もぉええ、やってまえ。

犬神:ん、ただ困ったことに命中値が26%やねんけど(と言いつつ(コロコロ))おぉ、成功。

GM:お、成功するもんやな。じゃ、佐藤君の頭のすぐ横をシュッと矢が飛んでってんな?

犬神:うん。

彩音:こわぁ…。

GM:じゃあ佐藤君、ぶっ倒れてもぉた。

犬神:「よし、今のうちに運び出すぞ」…あ、矢は回収しとくし。

GM:はいはい。で、何処に行く?

犬神:ん〜…保健室?

GM:先生おんで、紅尉先生。(笑:「まぶ●ほ」の謎多き保険医)

犬神:おるんや。(笑)

彩音:あかん、あかん。部室にしよ。

GM:霊界探偵部の部室。

彩音:うん。

GM:じゃあ連れてった。

GM:あ〜、幽霊部員の二人は一般人には見えへんから。

犬神:ふぅん。よし、じゃあ向かい合って座って質問タイムや。

佐藤:「放せよ、お前らぁ!ここ、どこだよぉ?!」

犬神:「……口の利き方に気をつけたまえ」

GM:(苦笑)

彩音:え、何を吐かせたらいいんやったっけ?

GM:吐かすとかと違うし。(笑)

彩音:あれ?(笑)

犬神:「君はただ、我々の質問に答えてくれればいい」

佐藤:「うっせー!お前達なんかに…!!」

犬神:「陣内、やれ」

陣内:「ん〜」

彩音:アックスや、アックス。(笑)

GM:いやいやいやいや。(笑)

佐藤:「お前達なんかに“ゆま”のことは言わないぞ!」

GM:って言ってから「あっ…」っていう顔になる。

犬神:「“ゆま”、ね……」

佐藤:「な、何だよ〜!放せよー!」

犬神:(無視して)「彩音、過去6年間の小学校の名簿をすべて洗え」

彩音:そういうことできんねんや。(笑)

GM:凄いな。(笑)じゃあ、それは麻美も手伝ってくれたで。

彩音:ん〜。

GM:手伝ってくれたから「直感」+50%でやってくれていいで。

彩音:(コロコロ)お、クリティカル。

GM:おぉ、じゃあ一発で見つかった。それらしき生徒の名前があったで、『藤崎 由真』っていうのが。

犬神:ほぅほぅ…。

GM:でもその横に『死去』って書いてある。

犬神:……親に話を聞く。

GM:いや、急ですね?!(笑)電話してどうするん?!

犬神:「由真君が生前、友人だった者ですが…」って。

GM:っていうか、今目の前に佐藤君がいるでしょ!(笑)何でまず佐藤君から聞こうとしないの?!

彩音:そうや、まず佐藤君から吐かさな。

犬神:そっか…そやな。じゃあ、「ここに“死去”となっている『藤崎 由真』という少女の名があるが、何か知っているのかね?」

GM:ていうか、何でそんな喋り方なん?!(笑)

犬神:気にするな。(笑)

佐藤:「うっせぇ!お前達には関係ねぇよ!」

犬神:矢の先をキュッキュッと磨きながら「次は、当てるよ?」

GM:(笑)佐藤君…名前は椎作な、佐藤 椎作

陣内:また微妙な名前やな。(笑)

GM:椎作はもう「ふんっ」って感じやで。

椎作:「どうせ、お前達だって…」

犬神:「我々が…何だね?」

GM:もう黙っちゃうで、椎作。

犬神:(溜息)「仕方ない……」(自分の服に手をかける)

GM:そこで何で脱ぐん?!ただの露出狂やん!(笑)

犬神:ちっ…。(舌打ち)

GM:じゃあ、その様子を見ていた永倉理事長が「もうその少年を放してやれ」って言ってくんで。

犬神:「それはできません。彼は明らかに有力な情報源です」

GM:そしたらあんたに、こう、ウィンクしてくんで。

犬神:「……放してやれ」

彩音:訳分からん。(苦笑)

GM:じゃあ「死んじまえぇ〜!」って叫びながら出てったで。

犬神:「…で、どういうつもりです?」

GM:理事長は渋い顔してんで。

永倉:「…もうちょっと穏便にできんのかね?」

彩音:うん、それは思った。

犬神:「あれが俺にとって、穏便なやり方です」

陣内:(笑)

GM:…ちなみにこの部、部長は誰?あんた?(犬神を指す)

彩音:で、ええんちゃう?

犬神:ん、分かった。

永倉:「これが部長だから、オタク部っていわれるんだ……」

PC3人:(笑)

犬神:「え〜、で、その死去した…藤崎さん?」

永倉:「……やはり彼女だったか…」

犬神:「そのようですね」

永倉:「話せば長くなるんだが……」

犬神:「って、何か知ってるんですか?!」

永倉:「ああ、実はな。あれはそう、3年前の暑い夏の夜だった……」

PC3人:「………………………………………」

GM:…………………まぁ手短に言うと、3年前に事故で亡くなってんねん。

犬神:いや短!(笑)んで、それが3本足になってるってか?

GM:それを解明すんのがあんたらやんか。

犬神:それもそうか。

GM:でもまぁ、この生徒は色々曰くつきでな。生前からイジメにあってたとか、色々あって……自殺の線も濃厚らしい。

犬神:…やっぱ親に話だけでも聞いておくか。

GM:残念ながら彼女は孤児やったらしい。

犬神:引き取り親は?

GM:いない。孤児院からここに通っててん。この学校は慈善事業も兼ねてて、そういう所でも成績優秀な子やったら特待生として入れんねん。ほら、孤児で成績優秀とかなったら……。

彩音:イジメられるな。

犬神:その上、可愛かったりしたんやろ?

GM:もちろん。(笑)

犬神:「ではまず、あの佐藤といかいうのと、死んだ彼女との関係を洗わんとな…」

GM:ていうか、その口調何とかならんの?(笑)

彩音:オタク部部長やからな。(笑)

GM:理知的オタク。(笑)

犬神:でも「知力」14やで。

GM:アホやん!!(笑)

彩音:アホでオタクかよ!最低の部長や!(笑)まぁ私、8やけど……。

陣内:お前も十分アホや。

犬神:何だ、この部活。(笑)

永倉:「で、どうする?彼女が生前いた孤児院なら紹介するが?」

犬神:「お願いします」

GM:じゃあ『どこそこの何々』って書かれた紙を渡されたで。

犬神:「あと小学校の方ですが、まだ解決していないので厳重注意を…」

永倉:「もちろん、分かっているとも」

犬神:「では、行ってきます」

GM:公欠扱いな。

犬神:やったね♪

彩音:便利や。

GM:『霊界探偵部 御一行様:公欠扱い』って。まぁ教室では…、

生徒A:「何だ。霊界探偵部の奴ら、また公欠かよ」

生徒B:「嘘くせぇなぁ」

GM:って言われてんねんけどな。(笑)

彩音:うそぉ、ひどい話やで……。

犬神:まぁ、なぁ?幽霊二人に中坊一人やし。

GM:おまけに部長はオタクやしな。(笑)

彩音:一人で何とかしな……。(汗)



4:孤児院『三日美人荘』


犬神:じゃ、その孤児院行ってみよか。

GM:ん、そんな遠くはない。何かボロくさーい感じの……。

犬神:「何ていう所だ?…何々?『511キンダー……』」

GM:いやいや、キンダーハイムちゃうで。(笑)名前は…何にしよかな。

彩音:三日美人。

GM:そやな、『三日美人荘』にしよか。

犬神:とりあえず、インターフォン押そか。

GM:鳴らへん。何かもう、5年くらい前からそのまま、みたいな感じになってる。

犬神:(門をちょっとだけ開けて覗き込むように)「綾波…いる…?」

GM:(爆笑)

彩音:もぉええて!オタク部長!(爆笑)

犬神:ん。(笑)じゃあ中に入ろか。

彩音:うん。

犬神:一応、「すみませーん!誰かいますかー?!」と。

GM:何ていうかほら、ガンマン達が決闘するような……。

犬神:ヒュゥ〜〜〜。(風の吹き抜ける音)

彩音:で、何かカサカサした丸いものが転がってくねんな?

GM:そう、そんな感じ。(笑)何かいかにも「閉鎖されました」っていう感じがしてる。

彩音:「寂れた所ねぇ…」

犬神:「…陣内、先に行ってくれ」(逃げ腰)

陣内:「分かった」

GM:とか何とか言ってる時に、後ろからお婆さんに声かけられんで。

お婆さん:「何やっとんじゃ、あんたら?」

彩音:「ここは何時潰れたのかねぇ?」(婆さん口調(?))

お婆さん:「あんた、何言ってんの。ここ、つい昨日潰れたよ」

陣内:「昨日?!」

お婆さん:「うん」

彩音:昨日で、そんな寂れんの?

犬神:いや、それはずっと前からやろ。

GM:うん、やってる時から徐々に。んで、ついに昨日閉鎖されてん。

犬神:「ここにいた方達がどこに行かれたか、知りませんか?」

お婆さん:「さぁ〜?ここは悪名高き孤児院だったからのぉ」

彩音:「悪名?」

お婆さん:「何でも教育と偽って生徒を折檻したり、金を集めて事業家ぶって、その実態は自分達の懐に入れていたらしいよ」

彩音:「そぉですかぁ。そら、困ったことだにぃ」(?口調)

犬神:…だにぃ?(笑)

お婆さん:「で、ついには警察の踏み込み調査を受けて…」

犬神:潰れた、と。中、何か残ってへんかなぁ?

GM:それは自分で調べなな。

彩音:「ここに、由真ちゃんって子、いなかったべかぁ?」(…方言?)

GM:いや、お婆ちゃんもそこまで詳しくない。

犬神:そっか…。

GM:ここに住みこみで働いてた仲居さんなら知ってるけどな。仲居さんて名前な。(笑)

彩音:「その人と連絡、取れねぇべか?」

GM:とりあえず、その喋り方やめて17歳。(笑)

犬神:「教えていただけませんか?」

お婆さん:「ん、まぁあんたら何かここと縁がありそうだし……」

GM:って事で教えてくれたで。

犬神:はいよ。

GM:で、どうする?

犬神:その仲居さんの所に行ってみる?

彩音:いや、まずこの孤児院を調べてみよぉや。いかにも怪しいし。

犬神:ん〜、それもそうか。じゃ、調べよか。

GM:ん、じゃあ「加護」+30%でやってみて。

犬神:(コロコロ)+30%?じゃあ成功してる。

陣内:(コロコロ)俺も。

彩音:(コロコロ)ゴメン、ファンブル…。

犬神&陣内:またかよ!!

GM:誰以来や、こんな出したん。(笑)

犬神:ほんまにな。(笑)

GM:じゃあ、背筋がゾクッとした瞬間に、彩音がまたくしゃみしてその感覚がなくなった。

犬神:………………………。

陣内:…やっぱ斬っとく。

彩音:ごめんなさい。(笑)

GM:で、どうする?彩音のせいでもう感覚ないけど?

彩音:ドジっ娘やねん!

陣内:そういう設定かよ!(笑)

犬神:また厄介な。(笑)仕方ない、一応一通り見て回るか。

GM:ん。じゃあさすがに鍵がかかってて入れへんけど、窓から見える中は……ボロ〜い、掃除したことあるか?っていうぐらい汚れてる。血の跡らしきものもあるし。広さは30m×30mぐらい。

犬神:微妙に広いな…まぁ、一周してみる。

GM:ん、したで。何もなかった。

犬神:……くしゃみ、か……。

彩音:(渇笑)

GM:ただ彩音が窓の中を覗いた瞬間、視線を感じたけどな。

彩音:「……何…この視線は…?このねっとりと絡みつくような視線……」

犬神&陣内:(笑)

GM:まぁそれプラス殺意やけど。

彩音:で、振り向いたら……。

GM:いや、振り向くも何も、視線がどっからかははっきり分からへんから。

彩音:あ、そうなんや。じゃあ「直感」は?

GM:やらんでいい。

彩音:ん。(犬神&陣内に)「ね、ねぇ、ちょっと!!視線を感じるの、視線!!」

犬神:「んぁ?どうせまた気のせいだろ?」

GM:(笑)

彩音:「ちょっと、一緒に来てよ!」

犬神:「おいおい、自意識過剰も大概にしろよ…」

陣内:「お前は何もしなくていいんだよ」

彩音:「ちょっとぉ〜……!!!?」

GM:(爆笑)で、どうする?

犬神:(孤児院から)出るしかないんちゃう?

彩音:え!ちょっ!おかしいんちゃう?!

陣内:そこまで言うなら自分で調べろ。

彩音:うっわ、ひっど〜!

GM:じゃあ、どうする?いっそのこと二手に別れるってのも手やと思うけど…?

犬神:あ、そやな。じゃあ一組が仲居さんの所に話聞きに行って、もう一組がここを調べるってことで。

GM:まぁ、明らかにここに残る方が危険やけどな。(笑)

彩音:「ねぇ〜、ちょっとぉ〜、陣内君はここに残ってよぉ〜」

陣内:「えぇ〜、嫌やぁ〜…」

犬神:(笑)じゃあ俺が一人で仲居さんの所やな。

GM:ん。ちなみに自分ら、携帯持ってるよな?持ってるか…ていうか、支給されてるか。

犬神:持ってるよ、黒くてごっつい初期型。電話番号が「030…」から始まんねん。(笑)

彩音:繋がんのか、それ?!(笑)

GM:プレミアものや!(笑)



5:孤児院の視線と元・仲居


GM:じゃ、別れんねんな?

犬神:うん、俺とこの二人で。


<彩音&陣内:孤児院>

GM:じゃあまず二人の方から。

陣内:「ほら、ここで待っててやるから行ってこいよ」

彩音:「…何でだよぉ〜…」

犬神:だよぉって。(笑)

彩音:ちょっと男言葉になっちまうじゃん。

GM:訳が分からん。(笑)

彩音:興奮したら男言葉になってまうねん。(笑)じゃ、あの視線を感じた所に行ってみました。

GM:「直感」+20%でやってみ。

彩音:(コロコロ)いけました。

GM:じゃ、孤児院の入り口からみて反対側、裏側の窓のあたりで視線を感じた。

彩音:そこに行く。

GM:一人で?

彩音:まさか。無理にでも引っ張って行く。

陣内:サイアク〜。

GM:で、どうするって?

彩音:その窓まで行く。

GM:ん……特に何も感じない。

彩音:…?一周してみる。

GM:特に何も。

陣内:「おぃ、ちゃんとしろよー」

彩音:…何も感じへんの?

GM:うん。

陣内:「おぅい、帰ろうぜぇ」

彩音:「…帰ろっか…」

GM:帰るん?

彩音:うん、出る。

GM:じゃあ出ようとした瞬間、何かに足引っ掛けんで。

彩音:「あっ…?!何よ、これ?!!!」

GM:見るん?足元?ほんまに?いいん?

彩音:な、何々怖いな。見るよ。(苦笑)

GM:…小っちゃな人形が足にくっついてる。

彩音:「っっあぁぁん!ちょっと陣内君!取りなさいよ!」

GM:陣内が見ようとした瞬間、消えた。

陣内:……爪、痛いねんけど……。(掴まれた腕を見る)

彩音:いやだって、結構怖かってんもん。

陣内:「どぉせまた気のせいだろ」

彩音:「そ、そぉかなぁ〜…?」まぁ、とりあえず出るわ。

GM:ん、今度は普通に出れたわ。ちなみにその人形の顔は、表情があるかどうかは知らんけど、もしあるとすれば……哀しそうな顔してた。

彩音:……………。


<犬神:仲居宅>

GM:はい、じゃあこっちいこか。

犬神:ん。あそこ出てから俺はそのままの足で和菓子屋に行って折菓子買っていく。

GM:その金はもちろん……。(笑)

犬神:経費でおとすよ。(笑)

GM:ケチくせ〜。(笑)

犬神:じゃあ教えてもらった仲居さんの家に行ってみる。

GM:ん、着いたで。すぐそこやったし。

犬神:とりあえずインターフォン。

仲居:「はい、何ですかぁ〜?」

犬神:「え〜、昨日閉鎖された孤児院について少しお話を……」

仲居:(遮って)「帰ってください!!!」ガチャッ。

犬神:「………………」(再びインターフォンを押す)

GM:もう何の反応もない。

犬神:相手が折れるまで押し続ける。

仲居:「警察を呼びますよ!?帰ってください!!」

彩音:だからオタクなのよ。

犬神:関係あるんか、それ!?(笑)「話だけでも聞かせてください!」

仲居:「何も話すことはありません!あなたに何の関係があるっていうんですか!帰ってください!知りません、あんな所!!」

GM:ちなみに40代後半ぐらいの人な。

犬神:…むぅ、どうしたもんかな……一回近くのガソリンスタンドに行って、ガソリンを『タポン…タポン…』と持ってきて……。

GM:あかん!あかん!(笑)

彩音:最低や、こいつ。(笑)

犬神:ちっ……じゃあ「『藤崎 由真』という名に聞き覚えは……!!」

仲居:「!!」(鋭く息を呑む)

犬神:「…あるんですね?」

GM:……っていうかそれ、どうやって伝えたん?おばさん、もうインターフォン切っちゃったで。

犬神:………扉ごしに大声で、「『藤崎 由真』という……!!」

GM:大声で叫ぶねんな?

犬神:うん。

GM:じゃあ『ガチャ』って扉が開いて…。(中に入れのジェスチャー)

犬神:(ぬけぬけと)「お邪魔します。あ、これ気持ちですが……」(折菓子を差し出す)

仲居:「いりません、そんな物!!すぐ帰ってもらいますよ!!」

GM:めっちゃ嫌そうな顔してる。

仲居:「あなた、『藤崎 由真』の何々ですか?!」

犬神:「…実の兄なんです」

彩音:……あかん、こいつ……。

GM:あのな、孤児院いてんから。(笑)

仲居:「でたらめ言うなら帰ってください!」

犬神:「ふざけ過ぎました、すみません!(笑)え〜…貴女が霊、というものを信じるかどうかは分かりませんが、『藤崎 由真』の霊がですね……」

GM:うろんげな目つき。

犬神:やろなぁ。(笑)「え〜、霊がですね、まぁ色々と問題を起こしていまして。目撃者も何人もいるんです」

仲居:「……どこでですか?」

犬神:「小学校です」

GM:いや、この人に小学校って言っても分からんやろ。学園の名前は…帝塚+平安で……。

陣内:帝平?(ていへい)

彩音:いや、おかしい。

陣内:平山?(へいやま)

GM:もっと凄いの。

陣内:安塚山。(あんづかやま)

GM:訳分からん。(笑)

犬神:平塚。(たいらづか)

GM:ああ、じゃあそれで。平塚学園な。昔は墓地やってん。だから霊とかがよく出んねん。

犬神:ああ、溜まりやすいねんな。

GM:そうそう。

仲居:「そう、平塚学園の方ですか…ところで、あなたは一体何々ですか?」

犬神:……もう言っちゃおう。「そう聞かれたならばお答えしましょう!泣く子も黙る、霊界探偵部……」

彩音:のオタク部長。(笑)

GM:何で黙るかっていうと、こう、めっちゃ嫌そうな顔して『関わるんちゃうかったぁ〜!』って黙るんやろ。(笑)

犬神:まぁ、そうやろな。(笑)「霊界探偵部・部長の犬神 良比古と申します」(名刺を差し出す)

仲居:「…ま、一応……」(受け取る)

彩音:名刺とかあんねんや、ゲーセンで作ったやつやろ。(笑)

犬神:うん。(笑)

GM:『ジャック・フロスト』とかが写ってんねんな。(笑)

仲居:「はぁ、そうでしたか…。で、彼女の何が知りたいんですか?」

犬神:「…彼女の、死因を」

仲居:(即)「事故です。あれは事故だったんです」

犬神:「事故、ですか?」

仲居:「ええ、事故ですとも」

犬神:それは理事長からもらったデータには?

GM:うん、書類上は『交通事故』ってなってる。

犬神:つまり車やな?

GM:うん、場所は孤児院の前の道路。犯人は捕まってないみたい。

犬神:「ふんふん……貴女はその時、現場を見て?」

仲居:「み、見てません!!」

GM:「直感」+20%でやってみ。

犬神:(コロコロ)08、普通に成功やな。

GM:じゃあ明らかに嘘ついてる感じがした。

犬神:(突然机を叩いて)「隠しててもタメにならねぇぞ?!」(ただの交渉疲れ爆発)

仲居:「な、何々ですか、貴女は?!乱暴するなら警察を呼びますよ!もう帰ってください!出てってください!」

GM:追い出された。(笑)

犬神:はぁ、やれやれ。

GM:何でこう、交渉ヘタかな?(笑)

彩音:所詮「知力」14か。(笑)



6:無駄足と情報整理


GM:はい、合流したで。

犬神:「はぁ、なかなかに頑なな婆さんだったぜ。思わず折菓子持って帰ってきちまった」

GM:そうなんや。(笑)

彩音:「それで、ちゃんと話聞き出したのー?」

犬神:「……『藤崎 由真を知ってる』ってことと、『事故現場を目の当たりにした』ってことかな」

彩音&陣内:使えねぇ〜!(笑)

GM:そんなん、誰だって分かるから。(笑)もっとこう、有力な情報を聞き出してや。

犬神:ふ、まぁあとは生爪を剥ぐとかしたら嫌でも吐くやろ。

GM:もうあかんわ、このお兄ちゃん……まず精神病院に行かな。(笑)

彩音:オタク〜。(笑)

犬神:違うだろ〜。(笑)

GM:まぁ、そのぐらいの神経ちゃうとこの部活の部長は務まらんけどな。

犬神:そうそう♪

彩音:…………。

GM:で、どうすんの?

彩音:……大した情報はナシ、と……。

GM:ん〜、そやな、失敗やな。

彩音:アホ部長〜。

陣内:アホ先輩〜。

犬神:…うぅ…。(涙)

GM:まぁ一応核心に近づいてはいるけどな。

彩音:「どうする?また夜に張り込みでもする?」

犬神:「ん〜、どうせするなら、次はあの佐藤君に同行願おうや」

GM:え、佐藤 椎作を?どうやって連れてくるん?

犬神:あの佐藤君を叱ってた先生に頼んで。

GM:…ああ、清水先生か。え、じゃあ先生、物凄い嫌そうな顔してんで。

清水先生:「もう、あんな気持ち悪いのは見たくない」って。

犬神:「あー、危険なことは俺らが全部引き受けっから……」

GM:何よりも、あんたが嫌っていう顔。(笑)

犬神:何で?!俺、この先生にはまだ何もしてないし、何も言ってないぞ?!

彩音:オタク部長やからやろ。(笑)

陣内:…攫ってこりゃいいんだよ、拘束しろ。

GM:その行動がオタク部たる所以やねんて。(笑)

彩音:あかん、あかん。(笑)

GM:まぁ理事長直々の命令やったら、教育実習生としては従わざるをえんけどな。

彩音:……やっぱ意味ないかな?

犬神:いや、佐藤君の反応によってはそうともいえん。

清水先生:「でも佐藤君なら、少し前から休んでますよ?」

犬神:…いつ頃から?やっぱり、俺らが捕まえた次の日くらいからか?

GM:うん。

犬神:精神的ショックが強かったかな?というわけで御見舞いに行こか。

彩音:………っていうか、佐藤君と由真っていう子には何か関係あんのかな?

犬神:いやあるやろ、ほぼ確実に。(笑)

GM:ここまできて、無いとは言わせん。(笑)

犬神:教育実習やったら由真のことは知らんやろなぁ……!!そうや!由真ちゃんの生前の担任に話聞けばいいやん!

GM:ああ、そうやな。じゃあ名前は……。

陣内:堺。

GM:ん、じゃあ堺先生、ちょっと神経質っぽい男。

堺先生:「何か?」

犬神:「んんっ」(咳払い)

堺先生:「おや、君は確か…6年ほど前に卒業した……誰だったかなぁ?」

犬神:あれ?(笑)

堺先生:「そうだそうだ、犬神君だ。あの出来損ないの……」

陣内:出来損ないで変態なんや。(笑)

彩音:最低やな、その教師も。

堺先生:「で、何しに来たんだ?また何か悪さしに来たのか?」

犬神:(怒りを抑えて)「いえいえ、今度は学校のタメになろうとしているんですよ」

GM:いかにも胡散臭そうな顔してんで。

犬神:「大丈夫です、もう実験室のガスバーナーでスルメを焼いたりはしません」

彩音:また、しょうもないことやっとたなぁ。(笑)

GM:(笑)じゃあ嫌そ〜な顔で、

堺先生:「で?何か用?」

犬神:「3年前に事故死した藤崎 由真という少女のことで……」

堺先生:(遮って)「知らんな」

犬神:「…知らんということはないでしょう?」

堺先生:「大体、その少女が君たちに何の関係があるというのだ?」

犬神:「……………」(言葉を探す)

彩音:「あのぉ、ちょっとお聞きしますけど〜…」

堺先生:「ん?」

GM:ていうか、あんたは美人?

彩音:え?うん。

陣内:オタク部の天然系美人。(笑)

GM:こいつ、美人に弱いねん。(笑)

彩音:そうなんや。(笑)(犬神に)まず、何聞く?

犬神:佐藤君と由真の関係。

彩音:ヤラしい言い方やな〜。(笑)

GM:ほんまに。(笑)クラスが一緒やってん、持ち上がり制やから。

犬神:ふ〜ん。

彩音:「じゃ、佐藤君の行方は?」

堺先生:「風邪、らしい。あの問題児がな…」

PC:………………。(沈黙)

GM:他には?

犬神:「佐藤君はやっぱり、由真ちゃんとは仲が良かった?」

堺先生:「知らんな。生徒同士のことなど興味ない」

犬神:「……教育者として失格やな、こいつ…」

堺先生:「用事はそれだけか?私は忙しいんだ」

犬神:とりあえず通せんぼする。

堺先生:「どけ!」

犬神:「そう言われてどくかよ」(苦笑)

GM:で、質問はそんだけ?先生、ほんまに行ってまうで。

彩音:だって、なぁ?何も思いつかへんもん。

犬神:ん〜……何か忘れてるような……。

GM:もっと他に聞くべきことがあるでしょ。

PC:………………………。(沈黙or沈没)

陣内:陣内はもうダメです……。(沈没)

彩音:何か、何かないかな……。

犬神:……………………………。

GM:ほら、3,2,1……。

犬神:「最近、ここを騒がせている『三つ足のイっちゃん』を御存知ですか?」

堺先生:「!!!!」(鋭く息を呑む)

GM:先生の顔色がちょっと変わんで。

犬神:お?

堺先生:「知らんな!もう行く!」

彩音:「あ!もうちょっとだけ待ってください!何か知ってるんだったら教えてください!」

堺先生:「ええぃ、うるさい!職員会議があるんだ!」

犬神:「そんなもん……!!」

GM:もう行っちゃった。

PC:……………。

犬神:……一緒に職員会議に出よか。

GM:いや、さすがにそこまでの権限はないで。

犬神:じゃ、出てくんの待つ?

彩音:え〜、意味無いんちゃう?

GM:一回、ここまでの情報を整理してみたら?

犬神:そやな……。


〜整理中〜


犬神:……まぁ、こんな感じか。え〜…で、元担任が職員会議に行っちゃってんな?

GM:うん。で、もう夜遅くなっちゃったけど、あんたらどうする?また理事長室の裏の部室に集まる?

彩音:うん。

GM:ん、じゃあ幽霊部員二人も含めて全員集まったで。

PC:……………。(黙考)

GM:…何で思い出さんかなぁ?(ボソッ)

犬神:…え?

麻美:「犬神さ〜ん、この前頼まれてた調査ができましたよぉ〜」

犬神:「ん?何か頼んでいたかな?」

麻美:「なぁに言ってるんでうすかぁ、髪の毛渡してきたじゃないですかぁ」

PC:ああぁぁあぁぁぁ〜!!!!

犬神:そうや、それがあったな!(笑)

彩音:完全に忘れてた。(笑)

GM:バカだよ、こいつらぁ〜。(笑)

犬神:「おぉ、で、何か分かったかい?」

麻美:「ええ、色々分かりましたよぉ。まずぅ、この髪の毛はぁ、よく呪いとかに使うようなぁ、怨念の類が籠ってますぅ。でぇ、何か強い怨念を感じるんですけどぉ、そこまでしか分かりませんでしたぁ」

犬神:「呪術の類、か……つまり由真は、呪いの人形に乗り移った…?」

麻美:「さぁ?そこまでは分かりませんけどぉ…」

犬神:「ん、御苦労だったね」

GM:何様や、あんた。(笑)

犬神:部長。(笑)

GM:…まぁ、確かにこっちは部員やしな…。ちなみに麻美は見た目17歳、静姉は18歳。何でかっていうと俺が好きやから。(笑)

犬神:(笑)でも、実際の年齢は分からんねんやろ?

GM:そらもう、この二人についてはすべてが謎やから。あんたらは何も知らんねん。

犬神:ん〜まぁ横にいてくれるなら、それでいいよ。

彩音:(唐突に)なぁ、この『藤崎 由真=三本足のイッちゃん』っていうのは、実は違うんちゃう?むしろ『イッちゃん=私の足についてた人形』ちゃう?

犬神:っていうか、三つともイコールとも考えられんで。

彩音:……………。

犬神:……………。

彩音:……つまり裏ですべてを操ってんのは理事長やねん!

GM:何でや!訳分からん!(笑)理事長が、こういう仕草してる。(眉間を揉み解す)

犬神:そら頭痛いやろぉなぁ。(笑)

彩音:冗談です。(笑)

永倉:「……新しい霊界探偵を……」

PC:いやいやいやいやいや。(笑)

犬神:1話目からクビとかやめてや。(笑)

GM:だぁって、使えねぇんだもん、あんたら。(笑)一応霊力が高いから選ばれてんけど、これじゃぁなぁ〜。もっとお頭のしっかりしたのを選ばな……。

犬神:(渇笑)…じゃあ、とりあえず今夜も見張りして、明日佐藤君の見張りに行こう。本当に風邪か、呪いの影響か確かめなあかんし。

GM:夜、見張りに行くん?

犬神:ま、一応な。

彩音:え、ちょ、もう一人は嫌やで!

犬神:ああ。(笑)じゃあ今回は3人固まって上の階から巡回していこか。

彩音:グラウンド見ながらな。

GM:ん。まぁ一生懸命考えてもらったけど、何もなかった。

彩音:えぇ〜、むなし〜。

犬神:無駄足、か…。



7:御見舞いと追跡


GM:はい、翌日になりました〜。

犬神:……よくよく考えたら、俺らここ数日徹夜続きやな。

彩音:ほんまやな。

GM:まぁその分、授業中寝てんねんやろ。(笑)

犬神&彩音:確かに。(笑)

GM:んでまた悪名が轟くねんな。「これだからオタク部は……」って。(笑)

犬神:やっぱ成績も悪いんやろなぁ。

GM:いや、それが不思議といい事に……(彩音のキャラシーの「知力」を見て)あ、8とかか。じゃああかんわ。(笑)

彩音:えぇ〜、不思議といいことにしとけよ。(笑)

犬神:じゃ、佐藤君の御見舞いに行くとしますか。

GM:ん。今日は土曜日やから学校も休みやで。

彩音:(犬神に)行き先分かるん?

犬神:とりあえず家やろ。一応は風邪ってことになってるし。

GM:公式にはな。あくまで公式に、やけど。

犬神:(溜息)まぁ、行ってみよか。

彩音:ん。

GM:じゃあ着いたで。着いて分かったけど、あの孤児院がすぐ近くにあることが分かった。

犬神:ふむぅ…ま、まずはピンポンや。

佐藤・母:『はぁ〜い』

犬神:「あ……」(どう切り出すかに詰まった)

佐藤・母:『?どちら様ですかぁ?』

彩音:「え〜、御宅の椎作君と少しお話したいことが……」

犬神:いやいや!「御見舞いに来ました」で十分や!

彩音:あ、そっか。「御見舞いに来ました〜」

佐藤・母:『あら、そうなの?でもせっかくだけど、ごめんなさいね。今、椎作はちょっとでかけてるんです』

彩音:「風邪じゃなかったんですか?」

佐藤・母:『え、あ、まぁ……』(言葉を濁す)

彩音:「…………………」

犬神:「どちらに行かれたか、分かりますか?」

佐藤・母:『ごめんなさい、あの子ちょっと活動的で……』

犬神:活動的…。(苦笑)「普段、よく行くような場所はありますか?」

佐藤・母:『いえ、それはまったく……』

彩音:孤児院に行こか。

犬神:そやな。「御協力ありがとうございました」

佐藤・母:『あ、はい。見かけたら真っ直ぐ帰るように言っておいてください』

犬神:「はい、分かりました」じゃ、行こか。

GM:こうやって普通に話せば普通に対応できんのに……。

犬神:(笑)じゃ、孤児院行くで。

GM:ん、じゃあ椎作っぽい人影が見えたで。

犬神:どのへんで?

GM:入ってすぐ。

彩音:声かけよか。

犬神:いや、かけると逃げるかもしれんから、こっそりついて行こう。

彩音:何で……まぁいいか、そうしよ。

GM:じゃあこっそりついて行けたか、「敏捷」+20%でやってみて。

犬神:(コロコロ)−1で成功。

彩音:(コロコロ)……。(失敗)

犬神:もうそれ<命運>で成功に変えろ!(笑)

彩音:分かった。

陣内:(コロコロ)いけたで。

GM:ん、じゃあついていけた。椎作はどんどん奥に入っていくで。

犬神:ついて行く。

GM:入るん?敷地内に?

犬神:うん。

GM:じゃあ、何か違和感感じたで。

彩音:「っ!!!?」

犬神:「………!」

GM:ってことで、敵。そろそろ戦闘入れなな。(笑)

犬神&彩音:確かに。(笑)


《戦闘:ポルターガイスト×3》

GM:はい、何かフワフワしたのが3体出てきたで。

犬神:『ポルター・ガイスト』?

GM:(黙殺)全員、「敏捷」力を教えて。

犬神:15。

彩音:19。

陣内:17。


<1ターン>

GM:ん、じゃあ彩音からや。

彩音:メガテン、初バトル……これって武器構えんのに1ターンとかいる?

GM&犬神:いらん、いらん。(笑)

犬神:あ、隊列は前(彩音)前(陣内)後ろ(犬神)な。

GM:はい。で、どうする?A,B,Cがおんで。

彩音:Aに普通に攻撃(コロコロ)01で成功。

GM:格闘回避(コロコロ)あかん、当たった。

彩音:ダメージは14点。

GM:ん、まだピンピンしてる。次こっち、Aが彩音に攻撃(コロコロ)02で当たってんで。

彩音:(コロコロ)こんなん、避けんの無理やって。

GM:ダメージは3点。

彩音:あ、装甲点以下や。

犬神:カキンやな。

GM:次Bが【ストーンレイン】(コロコロ)全員、射撃回避して〜。

犬神&彩音:(コロコロ)あかん。

陣内:(コロコロ)11、いけた。

犬神:って、クリティカルかい。

GM:ダメージはそんなに高くないから安心して…4点。

犬神&彩音:カキン。

GM:ポルちゃん、弱ぇよ!……あ!あんたらLV5か!LV1やと思ってた……。

犬神:あ〜あ〜。(笑)

GM:次C、もっかい【ストーンレイン】いくで(コロコロ)避けてみて。

PC3人:当たった。

GM:また4点、ポルちゃんじゃ無理やな。(苦笑)

陣内:アックスで斬る(コロコロ)失敗。

GM:よかったな、69で。(笑)

犬神:ほんまに。(笑)俺は弓に1ターン{集中}する。


<2ターン>

GM:ん、じゃあ次は……。

彩音:私。Aに(コロコロ)成功。

GM:(コロコロ)ダメージ頂戴。

彩音:16点。

GM:A死にかけ…。じゃあAは【スクカジャ】唱えた、こっち全員の防御力上がったで。Bは【ストーンレイン】(コロコロ)全員避けて〜。

犬神:(コロコロ)全然あかんわ…。

陣内:(コロコロ)あかん。

彩音:(コロコロ)お、00。

GM:ダメージは1Dじゃ意味ないから2Dにして…(コロコロ)うぉ〜!1ゾロって何やぁ〜!

PC:(笑)

GM:ダメージは結局4点か、カキンやな。

犬神:1ゾロで4点…2D+2か。

GM:(黙殺)次C、陣内殴る(コロコロ)19で当たってんで。

陣内:(コロコロ)当たった。

GM:…11点!!

陣内:(即)カキン。

GM:パワーアップ・ポルちゃんでも歯が立たないとは…。

陣内:斬る、Aに(コロコロ)成功。

GM:(コロコロ)ダメージは?

陣内:……27点。

犬神:振り足し3回か、よく回るなぁ〜。(笑)

GM:死んだ、死んだ。ポルちゃんA倒れましたぁ〜。

犬神:じゃあBに撃つ(コロコロ)成功。

GM:(コロコロ)避けましたぁ〜。

犬神:ちっ。


<3ターン>

彩音:Bに普通に(コロコロ)あかん、外した。

GM:Bが3人まとめて【ストーンレイン】(コロコロ)避けて〜。

PC3人:(コロコロ)当たった〜。

GM:…[物理]の20点。

彩音:うわ、きっつ。9点も通った。

GM:始めて通った。(笑)ラストC、陣内に攻撃(コロコロ)命中してんで。

陣内:(コロコロ)当たった。

GM:…1ゾロや、4点。(笑)

陣内:カキン。Bに攻撃する(コロコロ)13、成功。

GM:(コロコロ)79じゃなぁ…。

陣内:13点。

犬神:俺もBに撃つ(コロコロ)ギリギリいけたわ。

GM:(コロコロ)当たったわ…。

犬神:ダメージは18点。

GM:…まだかろうじて生きてる。


<4ターン>

彩音:Bに(コロコロ)当たらんわ〜。

GM:じゃあBが彩音に【サイコキネシス】。

彩音:(コロコロ)無理やって。

GM:ダメージは[物理]の23点。

彩音:はぁ?!…あかん、ぴったり死んだ。

犬神:<命運>で打ち消せ。

彩音:そうする。

GM:で、Cがまた陣内殴る(コロコロ)01で当たってる。

陣内:(コロコロ)02で避けた。んで、Bな〜ぐる(コロコロ)当たってる。

GM:(コロコロ)当たったわ。もうダメージ振らんでいい、死んだから。

陣内:そんなに死にかけやったん?(笑)

GM:残りHP1しかなかった。(笑)

犬神:じゃ、残った奴に【弓術】やってみる。

GM:一の舞…。

犬神:(コロコロ)当たってる。

GM:(コロコロ)28は当たったわ。

犬神:ダメージは26点。

GM:ちょっきし逝った。

彩音:おぉ〜。

犬神:当たれば一撃、か。


《戦闘終了》



8:怪しの孤児院


GM:はい、戦闘は終わり。違和感は消えたで。で、どうする?

犬神:どうしよう…全員ボロボロやで。(苦笑)

彩音:一回の戦闘で…。

GM:そうこうしている間に、椎作の姿は見えなくなったで。

犬神:よく無事でいられるな…やっぱ招かれてんのか。

GM:……………………。

PC:……………………。

犬神:………いや、追いかけな!何固まってんねん、俺ら!(笑)

GM:確かに。(笑)でももう、椎作がどこに行ったか分からへんで。

彩音:やっぱ声かけとくべきやったんちゃう?

犬神:でもそれで逃げられたら厄介やぞ。

彩音:……どこに行ったかは分からへんの?

GM:ん〜……少なくとも、戦闘してる横は通らん。

犬神:戦闘で俺らのことに気づかんかった?

GM:さぁ?知らん。

彩音:気づいてよ…。

GM:だって、忍び足でついてってんやろ?

犬神:う……………。

GM:………………。

PC:………………。

GM:すぐ出詰まりになんなぁ。(苦笑)何かないん?

犬神:大声で呼ぶ。

GM:無駄なや。聞こえても出てこぉへんと思う。

犬神:…いっそ、出てくんのを待つ、とか。

彩音:いや、それは……。

GM:他にも探すところがあるでしょ、怪しい所とかさぁ。

彩音:あ……。

GM:うん?

彩音:建物の中か。

GM:…閉まってて入れへん。

陣内:窓から入ればいい。

GM:どうやって?

陣内:割る。

GM:誰がやるん?

犬神&彩音:(同時に)こいつ。(陣内を指差す)

陣内:……。

GM:じゃあ叩いた瞬間、跳ね返されんで。

陣内:…もっかいやる。

GM:まだやるん?!(笑)

彩音:アホやぁ。(笑)

犬神:(笑)

GM:じゃあ今度は[電撃]1D6ダメージや。

犬神&彩音:(爆笑)

陣内:な、なんぼ?

GM:自分で振って。装甲値は関係ナシな。

陣内:(いっコロ)5点。

犬神:微妙にでかいな。

彩音:アホのすることや。(笑)

陣内:「この窓危険やぁ〜!」

犬神:「見れば分かる。(笑)付け加えると、窓が、というより建物自体が、って感じやな」……やっぱ、建物から妖気みたいなもんは感じる?

GM:それは「加護」をやってみな、俺からは何も言えんなぁ。

彩音:(コロコロ)09でいけたで。

GM:じゃあ、あの視線を感じた窓からはビンビン感じた。

彩音:んじゃ、そこまで…。

犬神:行ってみよか。

GM:ん。その窓を覗いてみると、椎作がいる。

彩音:…………。(停止)

犬神:こっちに気づいてる?気づいてない?

GM:むしろ倒れてる。

犬神:は?!

陣内:トドメさせ〜…。

犬神:いやいやいやいや。(笑)

彩音:中で倒れてんねんなぁ?

GM:うん。

彩音:でも、中には入れへんねんやろ?

GM:うん。自分らは、な…。

彩音:………。

犬神:窓…は電気ショックか。

陣内:うん。(笑)

GM:死ぬまでやり続ける?(笑)

彩音:アホすぎる。(笑)

犬神:あ、通気孔ない?

GM:ない。あったとしてもどうするん?

犬神:こう、『ガコン…ずりずり……』と。(通気孔の蓋を外して這い進む)

GM:無理無理。

彩音:……この間、足に張り付いてた人形はおらへんの?

GM:いる。

彩音:!!!?

GM:椎作の体の上に。

犬神:ぇあ?

GM:それも一瞬で消えたで。しかも気づいたのは彩音だけ。

彩音:また消えたん?

GM:うん、目の錯覚かなぁ?っていう程度で。

PC:……………………………。

GM:(溜息)

彩音:…静姉呼べ、静姉!

犬神:え?!

彩音:呼べるやろ?

GM:あのアイテムは回復してくれるだけやで。静姉自身は学校内だけ、自縛霊やから。

犬神:あ、自縛霊なんや。

彩音:どうする?!普通、中で人が倒れてたら警察呼ぶねんけど……!!

犬神:確かに。でも、これ警察がどうこうできるかなぁ…?……できるか。

GM:うん。(笑)

犬神:玄関…は閉まってるよな?

GM:うん、鍵かかってる。

彩音:(陣内に)「壊せ、壊せ」

陣内:「嫌だよぉ、お前が壊せよぉ」

犬神:…仲居さん、鍵持ってへんかな?

GM:さぁ?もしかしたら持ってるかもしれんな。

犬神:じゃあ……。

彩音:(遮る)オタクは行くな。

犬神:…ん。じゃあここで、佐藤君に変なことが起こらんように見とくから。

彩音:仲居さんの所まで行きました。で、ピンポン…。

GM:ダッシュ?(笑)

彩音:いや、ダッシュはせんよ。(笑)

仲居:『はぁい?』

彩音:「あの…」まずは名乗るわ。

GM:ちゃんと名乗って。

彩音:「え〜、平塚学園の神楽坂 彩音と申しますが…」

仲居:『はぁ、どういった御用件でしょうか?』

彩音:「えっと、前まで孤児院に勤めていたと聞きましたので……」

仲居:(遮る)『帰ってください!』

彩音:「えぇ!?」

仲居:『そんな孤児院なんて、知りません!帰ってください!』

彩音:「……………」

犬神:…携帯で『中で子供が倒れてるから、早よ開けろ、と言って』

彩音:あ、そうそう。「中で子供が倒れてるんで、鍵を貸してもらえませんか?」

仲居:『そんな嘘に騙されると思ってるんですか?!』

陣内:寄越せよ、ばばぁっ…!

犬神:『いっそ、連れて来い』

彩音:「じゃあ一緒に…」

仲居:『嫌です!何されるか、分かりません!』

彩音:何もせぇへんっちゅうねん……!!

犬神:ババァにゃ興味ねぇよ……!!

仲居:『帰ってください!警察を呼びますよ!?』

彩音:(キレた)「じゃあ呼べよ!!」

GM:何か向こうから『ピーポーピーポー』って聞こえてきたで。(笑)

PC:(爆笑)

彩音:「何で?中に人倒れてんねんで?何なの、あなたは?!」

GM:いや、むしろあんたが何や。(笑)

彩音:目撃者やん。

GM:何でそんな所にいて、そしてそれを仲居さんに言いに来るの?

犬神:鍵持ってるかもしれないから。

GM:だから、何でそこで仲居さんに鍵もらいに行くの?こっちからしたら、まずは警察呼ぶでしょ?!(笑)

彩音:だって、この場合……。

GM:もっと、よぉ考えよぉや。(笑)

PC:……………。(沈黙)

GM:(溜息)とりあえず、警察来てんで。

犬神:いっそのこと、警察に事情を説明するか?「中で子供が倒れてます!」って。

彩音:いや、それもなぁ…。とりあえず、警察が来る前に逃げるわ。

GM:ん。もっと怪しい人がいるでしょ〜。

犬神:堺?清水先生?理事長?

GM:違う、違う。特に最後。(笑)

PC:………………。

GM:……頭痛くなってきた……。

彩音:……全く分からん………。

犬神:実力行使はダメ、仲居さんの説得もダメ、孤児院内には入れない、でも中で佐藤君が倒れてる、しかも生死不明……。

GM:……っていうふうに考えてんねんな?

犬神:ん〜、うん。

GM:じゃあ一瞬、ほんまに一瞬目を逸らした瞬間には椎作の体が消えとった。

PC:…………………………………。

犬神:「直感」で探せる?

GM:「直感」でどうこうできる問題じゃないと思うけど……。

犬神:「直感」というより、自分の霊力を信じて……。

GM:それを当てずっぽう言うねん。(笑)もっと現実的なこと考えぇや。

彩音:……分からんわ、もぅ……。

犬神:家に戻ったか、確かめに行こう。

彩音:戻ってるわけがないやん!

犬神:念のため、や。

GM:敷地内から出んねんな?

犬神:うん。

GM:じゃあ出ようとした瞬間、また……。

彩音:掴まれた?

GM:掴まれた。で、次の瞬間には消えとったで。

彩音:もぉええて、それは!何やねん?!(恐慌中)

犬神:…「行かないで」とか、そういう意味ちゃう?

彩音:でも、中には入れへんねんやろ?どうしようもないやん!

犬神:ん〜、それも含めて次からは佐藤君に協力を要請した方がよさそうやな。入り口知ってるみたいやし。

GM:あ、ここでちょっと入り口から建物までの構図を教えとくわ。


――――――――――――――――― 
         │_| ←横 
― ― ― ―  │_| ― ―
    道  ● |_|    
――――――――――――――――― 
__歩______ 門 _____ 
 
↑ ┌──――┐  ┌――┐ ┌―┐ 
| |    |  |砂 | | | 
| |W1  |  └――┘ |遊| 
| |    |       | | 
| |     |       └―┘ 
3 |    | ○ 桜 ○      
0 |    |   ○      
M |W2  └─―───玄―─┐  
| │             │  
| │           W5│  
| │             │  
| │             │  
| │ W3※     W4  │  
↓ └───―─――──―――─┘  
  ←――――30M――――――→  
         


道:道路

横:横断歩道

●:由真の事故現場

歩:歩道

門:孤児院の門

砂:砂場

遊:遊具

桜:桜の木

玄:玄関

W1〜5:窓
(※3は彩音が視線を感じた窓)

犬神:(図を見て)ん〜、じゃあまず、さくらの木から調べよか。

GM:何でやねん。(笑)

犬神:…そういや、ここの前の道路で事故にあったっていってたな……ってことはこの道路、実は曰くつきやん。

GM:ほんまに、普通に行き来してたな。(笑)

PC:…………………。(沈黙)

彩音:ほんまに、どうしようもないで、これ……。

犬神:いっそのこと、ここの物を全て調べる?遊具とか砂場とかさくらの木とか……。

彩音:絶対意味ない!

GM:大体、椎作消えてんで?

犬神&彩音:あ、そうやん。(キレイに忘れてた)

犬神:砂場を掘り返したら、椎作が!(笑)

GM:いや、そんなスプラッタなことはしませんよ。(笑)

犬神:まぁ確かなんは、『椎作は幽霊になった後の由真を知っている』ってことやな。

GM:うん、椎作は幽霊になってへんで。(笑)

犬神:分かっとる。(笑)で、これが鍵やねん。

PC:………………。

GM:一回、理事長室に戻る?

犬神:……そうやな、こいつ(陣内)ボロボロやし。

GM:ん。



8.5:もっかい情報整理、見えてきた道


GM:じゃあ次の日、日曜日な。依頼受けてから4日経っちゃったで。

犬神:(溜息)

GM:はい、理事長室に集まったで。

犬神:「とりあえずやるべき事は、消えた椎作の行方を調べることやな」

GM:あ、その前に麻美がまた教えてくれる。

麻美:「髪の毛を調べていたら、また新しいことが分かっちゃいましたぁ〜」

犬神:「どんなこと?」

GM:この前言ってた『呪い云々』が、もうちょっと詳しく解けてきてん。

犬神:ほぅほぅ。

麻美:「えっとぉ、その呪いは複数に向けられているものでぇ、そのうちの一人はぁ……堺先生のような気がしますぅ」

犬神:「……ほぅ」

麻美:「あと、小さな女の子の影もぉ……」

彩音:そういえばイジメられてたって言ってたなぁ。

犬神:ああ、んでそれをあの担任が見てみぬ振りしてたってことかな。

GM:……結びつくの、遅〜。

犬神:………さ・て・と!じゃあ、あの堺先生にもっかい問い詰めよか!

GM:すると理事長が「…堺?」って言って眉をひそめんで。

永倉:「彼は一見ああだが、根は…根は……根も悪いか」(笑)

彩音:「根から悪いんかい」(笑)

犬神:「理事長が呼び出して、俺らが隠れておくってのは?」

永倉:「いや、彼は校長派の男だから……」

犬神:……派?

GM:うん。実はここ『理事長派』『校長派』に分かれてんねん。(笑)

彩音:派閥かよ、おい。(笑)

犬神:校長て、任期で変わるもんやろ?

GM:いや、校長といっても、幼稚園から大学まで合わせての総合校長やから。

PC:…………………………。

犬神:ってことは、まぁた直談判しかないんかなぁ?

GM:誰に?

犬神:堺に。

GM:そんなん、また知らぬ存ぜぬで通すで。

犬神:だよなぁ〜…。

GM:証拠を探してこな、証拠を。

犬神:証拠………。

彩音&陣内:………。

犬神:……話変わるけど、由真の生前に虐めてた子達は今何年や?

GM:小6、椎作と同じ。

犬神:そっちをあたっていくか。

GM:どの子に?

犬神:その辺のを適当に捕まえて……。

GM:今日、日曜日ですよ!

犬神:あ、そか。……何か、『探偵七つ道具』とか無いん?!!!(道具に頼りだす)

GM:『すべての伏線は一本道を通る』!!

犬神:俺らはその道が分からんから、迷路に迷いまくっとんねん。

彩音:そうそう。(笑)

GM:今までのこと、洗いなおしてみぃや。(苦笑)何で『三つ足のイッちゃん』は現れたん?

彩音:それすらも忘れてたわ、もう…。(笑)

犬神:えぇ〜、まずは教職を脅かして…。

GM:ちょい待ち、その時教職は誰といたん?

犬神:佐藤君。

GM:次に目撃したんは?

犬神:えと、確か有夏ちゃんとかいう子が………!!(気づく)

GM:よーやく分かったか。(苦笑)

彩音:え?何?分からん。

犬神:つまり、この有夏ちゃんが由真を虐めてててん、それも筆頭に!!

彩音:あ、そういうことか!

GM:よーやく何かが繋がり始めたな。(笑)

犬神:ああ。(笑)まぁ、先公攻めるより、こっちの方が簡単そうやな。

彩音:確かに。

GM:さ、どうする?行く?

犬神:え、でも、何か日曜日に家に押しかけるのはちょっとどうかと……。

GM&彩音:今更、何を言っとんねん!(笑)

犬神:えぇ〜、でも……。

彩音:ここまですでに、どんだけ人に迷惑かけとんねん。(笑)

GM:ほんまに。(笑)

犬神:(苦笑)



哀しき人形<後編>に続く